望診法講座43 「鍼の刺激量について」

目安時間6分

鍼灸の刺激量ってどれくらいが適当なんでしょうか やりすぎても過剰反応をおこし、筋肉が固くなります、足らなくてもほぐれません。   気滞を見て判断できますでしょうか?   というご質問をいただきました。   まず、施術の指標は脈や腹診、筋肉の硬軟などさまざまあるのでしょうが、 ここでは筋肉がほぐれたかどうかに基準を置いてお話します。   症状の改善はその場では…

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望診法講座42 「症例 皮膚炎の治療」

目安時間4分

皮膚炎の症例を1つ。場所は背中、左肩甲骨の下あたり(下の画像)。   もともとは腰痛治療で来院されたんでですが、皮膚炎はついてにということで。   赤い点と青い点に挟まれているところが皮膚炎の場所で、現在皮膚科でステロイド治療をしているが1か月経過してもおもわしくないとのこと。   望診の結果ですが、腰痛、皮膚炎ともに気滞は感知できませんでした。   ただ、…

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望診法講座41 「白隠禅師 軟酥(なんそ)の法」

目安時間4分

以前にお伝えしたことでもありますが、純粋な気滞とは、なにかそこにある、 という感じで色や形をともなうものではありません、と言いました。   それについてのご質問がいくつか来てますが、やはり区別がつかない、わからないといった内容が多いです。   さてそういったことで迷われている方は、気と物質(実体)と二極にはっきりと区別しなくてもよいのではとも考えています。   気の世…

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望診法講座40 「鍼灸の接触鍼について」

目安時間9分

「鍼灸で接触鍼と深鍼とでどちらがいいのか迷います。経絡治療など、 接触させただけで効果をあげている先生がおられますが、その反面、そんな鍼は効かないといって見向きもしない方もおられます。 本当のところはどうなのでしょうか」   これも私の私見となりますが、気滞や経絡の異常からくる症状には接触鍼でもかなりの効果が得られます。   でも、なかには経絡の異常をともなわない症状もあるんで…

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望診法講座39 「脱力について、力を抜くことの重要性」

目安時間6分

次のような質問をいただきました。   「まず体の力を抜く、とありますがただ力を抜いていればよいのでしょうか?」   さて、体の力を抜く、脱力の方法ですが、脱力とはだら~っとした状態、ではありません。   脱力とは適度な緊張と弛緩の拮抗状態のことを言います。 で、力が抜けているかどうかの簡単なテストがあります。   1、硬い床の上で大の字で寝てみる、どこも痛く…

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望診法講座38 「他人の邪気を受けてしまう」

目安時間7分

「人の気に疲れてしまう、経絡治療をすると、悪い気をもらってしまう」という方へ   もともと気の感覚は人の本来がもつ原初感覚なので、 なんの訓練も無しにそういう感知能力を持っている方はおられます。   ただ、そういう能力の方向性や過敏性が逆に問題になる場合もあります。   人の気に疲れてしまう、というコメントもよく聞きます。 経絡治療をしていると、「邪気」を受けてしまう…

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望診法講座37 「遠藤喨及氏のタオ指圧について」

目安時間6分

このようなコメントをいただきました。   「遠藤喨及氏のタオ指圧を学んでいます。気流診には非常に似た印象を受けます」   じつは、私もそのように思いました。   遠藤先生のタオ指圧を実際に受けに行ったこともあります。   氏は著書のなかでこのように述べています。   「相手の生命に共感するには、自我意識を低下させて原始感覚を立ち上がらせる必要がある…

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望診法講座36 「望診は胸の感覚でするもの!?」

目安時間6分

望診のコツは胸の感覚、「気の流れは胸の感覚でみる」に対して、「なんのことやらまったく意味がわかりません」といったコメントをいただきました(笑)   まあ、そうだと思います。   私も最初はまったくわかりませんでした。   もう少し具体的に言いますと、たとえば実際に触れて指でなぞる(触覚)、これは分かりますよね。   その感覚が鋭敏になってくると、指を離した状…

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望診法講座35 「エドガーケイシーと望診」

目安時間7分

エドガーケイシー氏も気の感知能力があったのではないでしょうか?と書きましたが、 「同氏が望診をしたなんて記録をみたことがないです」というメールをいただきました。   私もありません(笑)   ただ、氏が患者に対して、リーディングによって、このような治療をしたり、 薬を取ると良いとか、アドバイスをおこなったという記録は読んだことがあるんですね。   そのアドバイスは問診…

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望診法講座34 「経絡は見る人によって、その姿を変える」

目安時間5分

当会の気と経絡に対する認識についてです。   以前からの読者さんには一度説明していますが、経絡や気はなにか?と聞かれたら、 最も的確な答えは「わからない」なんです。   望診で気を感知するっていってるのに、その答えはおかしくないか?   と言われそうですが、事実のみを言えばそうなります。   ある現象について、通常の理論ではどうしても説明できない、 でも再現…

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

会計担当 山田

勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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