鍼をするとジーンとした感覚が伝わってくることを「響きがある」と表現します。 ただそれは中国鍼を刺入したときにおきるビリビリとした響きの事ではありません。 それは神経の反応であって、ここで言う「経絡への響き」とは区別します。 それは術者側の感覚で、気の響きだから患者本人はまったく感じていない事もあります。 その響きを切経で追っていきます。 するともう1点の出…
望診講座77 「鍼の響きについて」
望診講座76 「鍼の刺入深度について」
正規受講者さんからの質問で鍼の深度はどのように決めていますか?という質問がありました。 気と経絡の調整においては重要なのは鍼の向きと角度ですので、深度は皮膚接触だけでも効果がでます。 また刺入した場合でも1~数ミリで十分でしょう。 では深刺しはしないのか、というわけではありません。 経絡は関係なしで、筋肉の硬結などを狙って3寸~5寸の鍼をめい…
望診の練習題5 「本当のツボに刺激を与えると接触鍼でも影響は大きい」
気滞は腰のところにあります。 さて、問題です。 この気滞は、 陽気滞でしょうか? 陰気滞でしょうか? プレゼント付き問題ではないので(笑)、回答は送ってこなくてもよいですが、ちょっと練習として望診してみてください。 解答と解説は次回メールにて。 解答 練習題の解説です。 陽気滞と答えるかたが若干多かっ…
望診勉強会について4
筋診断法と脈診について(追記) さて、望診修得までの代替技術として脈診を利用するという練習ですが、施術がうまくいったかどうかの予後判定、もしくは施術点が正しいかどうかの判断にテスターとして使用する方法となります。 ただ、脈をみるのは苦手という方は、もう一つの筋診断法を取り入れてみると良いかと思います。 筋診断法はその名のとおり、経絡に反応する特定の筋肉の緊…
望診勉強会について3
実技講習会における整体技法の練習ですが、これは実技講習スタート前に7~8月の間に動画で予習しておいていただこうと思っています。 1週間単位で各動画を見て、その時点での疑問点はメール等で解決しておいていただきたいと考えています。 講習時間は限られていますので、スムーズに進行できるようにするためです。 整体技法に「指圧、ほぐし」を追加するといいましたが、これは…
望診勉強会について2
次に「ていしん」の実技も加えると言いましたが、 「ていしん」による施術ですが、基本的に「銅のていしん」と「亜鉛のていしん」の2本をセットで使用します。 銅がプラスで陽の反応点、亜鉛がマイナスで陰の反応点にそれぞれ当てて、気を流す(イオン差を利用)ことで、一種の経絡治療をおこないます。 皮膚接触だけですので、鍼が怖い人にも使用できます。 効果は鍼ほどダイレクトではありませ…
望診勉強会について
身体操作としての10秒筋トレ まず、今回加わる「10秒筋トレ」についてです。 私の中では施術の両輪の一翼でして、簡単な例でいうと、どんなに施術で回復させても、また無理な動きで壊していくのでは、それこそ賽(さい)の河原です。 この筋トレの基本は脱力と重心の安定で、慢性疲労、慢性疼痛の原因となり、現症状の回復を阻害している「なにか」を改善するための自己調整トレーニングです。 …
個人治療院の経営戦略33 「整体院って儲かるのか?」
次のご質問に回答させていただきます。 柔道整復師ってどんな仕事ですか、儲かりますか?。開業にあたって、やはり国家資格を取ろうと思い、柔道整復師が良いと考えているのですが・・・などなど。 (まとめて回答) 何度も言いますが、「あなたのやりたいことはなんでしょうか?」に対する返事によって答えは変わります。 まず柔道整復師の仕事は骨折(四肢に限る)、脱臼、捻挫、…
個人治療院の経営戦略32 「やりたい事を優先すべき」
まず「何がしたいのか」です さて、先週1週間限定で経営相談を受け付けました。いくつかご相談をいただいておりますので、気・経絡の話題から少しそれて経営の話をいくつかしたいと思います。 私の師匠の一人に熊坂先生という柔道整復師がおられます。整復を得意としておりましたが、ある日保険診療を止めて、一回6000円の実費診療に切り替えました。 その理由は保険診療では亜…
望診講座75 「人と東洋医学」
死に際の気滞 先日、叔父の死に立ち会う機会がありました。 84歳でした。 かなりお世話になった方なので、葬儀も最後までお見送りさせていただきました。 その死に際して、不謹慎かと思いましたが、よい機会だと考え、望診をさせてもらったんです。 すると気滞はまったく無いんですね。 突然倒れて、意識不明。病名は脳出血だったの…