東洋医学を志して、最初に学ぶのは陰陽五行論です・・・のはずなんですが。 ところが、鍼灸師でも最近は陰陽五行論について知らない人が増えているようです。(信じられないことです!) 現代医学的な見地から筋肉や神経の走行に鍼の施術をしていくぶんには陰陽五行論など無用なのはしかたがないことかもしれないですね。 でも以前の日記でも書きましたが、見えない気の世界を本当に…
望診講座96 「陰陽五行論について」
望診講座95 「気流診とは」
我々の気流診講習会は故・有川貞清先生の創始された始原東洋医学における望診術の勉強会の一つです。 勉強会は鹿児島、京都、東京、金沢(気流診)でそれぞれ行われておりましたが、有川先生がお亡くなりになり、一部の勉強会は休止中となっております。(現況は把握しておりません) 気流診は自己の原初的感知力をもって、気滞を感知し、気滞の解消をもって病気を治癒に導くことを目的にしておりま…
望診講座94 「脈診の有効性の実験」
おそらく60年以上前のことだと思います。 脈診ははたして診断基準として有効なのか?という実験をした先生がおられました。 赤門鍼灸専門学校の講師をされていた先生で、のちに東北医大で星状神経節刺鍼の研究をされた先生です。 自らも経絡治療を学び、脈診もかなり練習されたようです。 そして・・・ 当時の脈診の大家と言われた有名な先生を4人…
望診講座93 「気の感覚とは?」
時々いただく質問に、「気の感覚とは、どういった感覚なのでしょう、磁石の反発のような感覚は正しい感覚ですか」というのがあります。 さて、私たちがいう気の感覚は、そういった実感をともなったものはありません。 ただ、なにかに引かれる感覚や、磁石の反発感、ふわっとした感じ、色(オーラ)、はっきりとした形(かたまり)として感じるなにかは、間違った感覚だというつもりもありません。 …
望診講座92 「治療家の手をつくることについての質問2」
手で感じる気の感覚について 一般受講者さんからのご質問です。 (質問) 気の流れを手(指先)で感じようとすると、ビリビリする感覚、磁石のように引き合ったり、逆に反発する感覚、そこだけ冷たくひやっとする感覚、逆に熱く感じることもあり、どの感覚が正しいのでしょうか。 (回答) どれも正しいとも言えますし、間違いとも言えます。 純粋な…
望診講座91 「治療家の手を作ることについての質問1」
良い脈とは平脈であるらしい。 本当にそうだろうか? 以前に脈を川の流れに例えた。 本当に良い脈とは減っていた川の水量がもとの量にまで回復することだろう。 つまり自然な状態に、ということだ。 決して一律な平脈になることではないと思う。 実際の施術では、四診合算で証決定をする。 そこでなんらかの処置をする…
望診講座90 「気を診る時の呼吸について」
まず、ご質問への回答です。 (質問) 望診の時に息を止めて行うようにしています。そのほうが集中が高まるように思います。いかがでしょうか? (回答) 質問の内容がざっくりしていてよくわかりませんが、まず呼吸と止めることは、私はしていません。 というより、しないように注意しています。 なぜなら、「自然に伸びやかに」の原則に反するから…
望診講座89 「経絡の調整ということ」
邪気をうけるということについて (質問) 経絡治療では気を取られ過ぎると疲労していまいます。 脈診の段階でも同じような事になります。 望診も患者に気を取られてしまうのではないでしょうか。 それを防ぐ手段はありますか。 (回答) 私は気は取られるのではなく、相手の気の波長にシンクロしてしまうのが疲労の原因だと考えています。 患者に…
望診講座88 「三陰交と頭部の気滞について」
1期生のかた(鍼灸師)からの質問です。 「足の三陰交の鍼をしたときに望診をしたら頭部に陰気滞を感じるときがあります。これはなんでしょうか。 まれに頭部以外にもでることがありますが、そのときは陽気滞だったりします。これは治療の対象となる気滞でしょうか、それとも好転反応かなにかでしょうか」 (回答) これはあきらかに治療すべき気滞です。 これがわ…
望診講座87 「始原東洋医学は気滞を消去する医学」
さて、本日はご質問への回答です。 (質問) 私は長い間、気滯を解消する意識でマッサージで治療してきましたがなかなか治す治療ができず慰安治療で終わっていたのですが、 最近経絡治療の勉強するようになり、湿痰、瘀血、とくに瘀血を意識して治療するようになり治療効果がでるようになりました。 経絡治療の勉強するまでは、気滯の知識しかありませんでした。 現在は触診で瘀血…