望診法講座122 「調身・調息・調心」

目安時間9分

私自身の自己治療例を一つ。

 

最近の例です。

38度9分の発熱。咳は無し。全身倦怠感と関節痛、悪寒。

 

望診(鏡に映して)すると、腹部のあたりに陽気滞。そこから切経すると最初に取穴できたのが左の太淵穴。対になるマイナス点は腹部中央あたり。

これは鍼治療で施術しました。

 

もう1点同じく左の太渓。対になっているのは喉のあたり。

太淵、太渓なんて、経絡治療でいえば腎虚だ、と思い脈をとってみると腎虚とでました。

 

経絡治療的にもドンピシャの配穴じゃないですか。

※ここまで一致する例のほうが少ないです、念のため。

 

鍼をしてすぐ、お腹が動く感じがして気分はよい。

 

その後、夜全身発熱。汗が噴き出て何度もシャツを取り替えました。

 

翌日は36度7分(自分の平熱です)。

 

まあ、これはうまくいったのかなと思っています。

 

それにしても、夜の汗の出方がすごかったです。

 

自然治癒のベースに乗せるってことは、こういうことかと再確認した1日でした。

調身・調息・調心

さて、いただいたご質問への回答です。

 

質問

調身、調息、調心で最初に重要なのは身体を整える調身ですよね。まずは姿勢を整え、次に呼吸、すると自然に心が落ち着いてくる・・・

これは望診の練習にとってどのように関連づけられていますか?

 

回答

まずは、ご質問ありがとうございます。

 

これは私なりの考えなのですが、私の中ではその3つは同時に成り立つものであって、一つ一つ別個のものではありません。

 

例えば、お箸でおかずをつまむ場合、脳で「さあ箸を動かすぞ」と考え指令を出し、次に筋肉を動かしていく、なんてことはしません。

 

なんにも考えずに、箸は勝手に動くんじゃないでしょうか。

 

その場合の動作も動かすルートとか、決めてますか?

 

さらに呼吸も意識してますでしょうか。

 

 

箸を持つときに息を吸い、次の動作で~なんて(笑)

 

自然に身に付いた動作では体と呼吸、心は一体となって動きます。

 

なので、禅でも正座法でも、ヨガでも気功でも武術でも同じじゃないでしょうか。

 

すべてが一体となって動くように練習、訓練していくはずです。

 

調身、調息、調心の最初の目的は脱力だと思っているのですが、体だけ脱力できて、心はまだ緊張しているなんてこともないですよね。

 

全部一体で動くものなんです。

 

と、私は思っています。

 

それから、私たちが提唱する望診については身体操作は重要です。当然ですが「調身・調息・調心」は重要です。

メルマガでもお伝えしましたが、差異を感じ取る能力を高めることが望診、または見の技法に通じることになると考えています。

ただ、漠然と見ていても分かりません。

なにか1つ、注意深く観察することです。

 

私が最も参考にしている書籍の一つ、

「原初生命体としての人間」(野口三千三著)には、

「運動能力が高いということは、その動きに必要な差異を自分の体の中に自由に作り出せることである」

と書かれています。

 

自由に差異を作り出せるとは、その前に「差異」を感じ取る能力が養われなくてはならないと思っています。

ですから、通常では気付かない差異を感じ取る練習をしましょうということになるのです。

有川先生がレントゲン像を細かく観察し、模写したように。

 

桜井章一会長(雀鬼会)が日常に何気ないことに注意を払う練習を勧めているように。

もちろんそれだけではないでしょうが、日ごろからなにかしら微小な差異を感じ取る練習をしていると、それが望診(もしくは見の技法)修得のための基礎訓練になったりします。

 

追記

いろいろご質問をいただいておりまして。

各先生方で、講座を増やしてしまったもので、わかりにくくてすみません。

以下、まとめます。

現在までに存在した講座

1、気流診講座(望診法)

2、らくっと整体(=回復整体)

3、会津古流整復法

上記を一つにした総合講座

加えて

4、らくっと整体オリジナルメソッドコース

※回復整体の技法をベースとして受講者さんオリジナルの技法を開発しようというコースです。

それ以外に実技講習会として

5、ていしん練習会

6、ほぐし・指圧講習会

7、総合実技講習会(気流診、らくっと整体、会津古流整体)

となっておりました。上記7つは、まったく別講座でした。

 

今後は総合講座(通信講座)と実技講習会の2つとなりますが、厳密にはこの2つも同じものではありません。

また私自身の体験談になりますが、私は有川先生の望診法を知って著書を読み、講習会参加のために鹿児島までいきました。その2時間の講習会のために10万円ほど使って参加したセミナーで学んだことは「望診法には具体的な練習方法はない」ということでした。

なかったんですよ、本当に(笑)

じゃあ、その講習会に参加して得るものはなかったのかというと、そんなことはありませんでした。逆に望診法の書籍を100冊読むより役に立ちました。

 

なにが良かったのかと言いますと、

すでに望診法ができるという先生方の体験談が聞けたこと、

また自分の考えていた望診法、その練習方法についての考察が聞けたこと、

そして、その先生方の体の使い方を間近で見ることができたこと、

その結果、いままで自分がやってきた練習方法が間違っていたということが分かったことと、それに代わる練習方法のヒントを得られたことです。

他にもたくさんありますが、その講習がきっかけで自分なりの考え、望診の練習方法が一気に進みました。

 

極端な言い方をすれば実技講習会は、そのきっかけをつくるもの、またヒントを得る場なのです。ですから人によってはその後に雲泥の差がでると思っています。

重要なことは「自分で考えて、やってみる」ということ。

 

さて、それが「らくっと整体オリジナルメソッドコース」の意味でもありました。

その講座に参加されて、自分だけの「なにか」を掴んだ受講者さんはもう開業して経営も軌道に乗せています。

そこで実技講習会にはオリジナルメソッドコースの簡易版をいれようと思っています。

 

私にとってはこれ、じつはとっても重要なことなのです。

実技講習会には通信講座にはないものも含みます。理由は通信のみでお伝えするのが難しいと思う内容のものがあるからです。あと、ちょっとした特典も(施術には直接かんけいないものです)。

 

よろしければご参加ください。

 

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

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現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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