望診講座107 「気滞と鍼灸治療について」

目安時間5分

鍼灸師さんからのご質問への回答です。

 

(質問)

陽反応点、陰反応点に全部お灸で対処するとどうなりますか?

 

また、「ていしん」ではなく、普通のステンレス鍼で、対処するとどうなりますか?

 

(回答)

まず陰点(マイナス点)は禁灸穴となります。隔物灸程度なら良いですが、火傷の残る透熱灸だと、症状が悪化します。

 

身を持って体験しているので間違いありません(笑)。

 

それからステンレス鍼で対処する場合、単刺だと効果がかなり低くなります。

 

なんらかの手技を加えるしかありません。

 

陽点は強刺激や補法、陰点は弱刺激や瀉法で対応する必要があります。

 

すべての反応点(経穴)を同程度に刺激した場合、経絡の流れがおきないので、効果はかなり低くなります。

 

基本的に陽反応点は治療点として、強刺激でも大丈夫です。

 

陰点は取扱い注意、とくに強刺激やお灸はだめです。

 

たぶん、灸だけで治療していたとされる灸の名人の話や、ステンレス鍼でも効果を上げている鍼灸師さんがいるから、こういう質問になったのだと思いますが、上手な先生は自然と陽反応点を刺激、もしくはお灸をしているのだと思いますよ。

 

結論から言えば「気滞」が解消できる、ということ

気流診は原初医学の診察方法です。

 

そこで感知できるのは「気滞」です。

 

それを解消する医学となります。

 

ですから「気滞」が無い場合は施術の対象となりません。

 

施術の必要がないというのではありません。気滞解消の施術は必要ない、というだけです。

 

そこで、「望診法」で気滞が判別できると、なにが治せるのですか?なにに効くのですか?といった質問がときどきあります。

 

まず、前提として「なににでも効く万能の治療法は無い」ということがあります。

 

そして、気流診によってなにが治せるのか、という問いには下記のようにしか答えられません。

 

望診法によって、気滞が判別できて、その気滞が施術によって消去できれば、効果はだせます。

 

完治にいたるかどうかは病の深さにもよりますが、ある程度の効果はだせると断言してよいです。

 

そのかわり、気滞が無い場合には施術の対象になりません。

 

症状があってもすでに自然治癒のベースに乗っている場合などは気滞が感知できません。

 

また、自然退化、老化によるものも気滞がほとんど発生しませんので、対象外です。

(じつは、この自然退化、老化が原因での痛みはけっこうあるんです)

 

それから、癌は基本的には対象外です。

 

癌の場合、通常は気滞が感知できないのです。

 

だから、有川先生は癌というのは究極の老化現象かもしれん、と言われておりました。

 

ただし、癌が進行して実質臓器を犯すようになると、それに対しては気滞がでます。

 

癌の判別は通常の望診ではなく、すこし特殊な判別方法をとります。

これは正規講座のなかでもまだ紹介しておりません。

(まずは基本の望診を修得して欲しいためです)

 

ですが、1期生のなかには望診を修得しつつある方もでてきておりますので、いずれコンテンツに追加させていただきます。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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