望診の練習題です
問題です。
この方の気滞は腰のところにあります。
さて、問題です。
この気滞は、
陽気滞でしょうか?
陰気滞でしょうか?
解答
陽気滞と答えるかたが若干多かったように思います。
ですが、これは陰気滞です。
私も最初陽気滞で施術して悪化させてしまったので、間違いありません(笑えない・・・)
例題としてだしているのは、だいたいが間違えやすい例か、珍しい例です。
今回のは間違えやすい例でした。
望診すると、じつは陽気滞でもひっかかるんですよね。
なので、この方は陽気滞だと早合点されることもあるでしょう。
でも、ちゃんと陰気滞も見ようとして望診すると、陰気滞のほうが反応が強いんです。
こういう場合は反応の強いほうで施術します。
ですから、正解は陰気滞です。
みなさんもご注意くださいね。
気をみる「望診法」の応用例を紹介します
紹介させていただくのは、気流診でとれる反応点がシミ取りに応用できないかという相談です。
最初は無理かと思ったのです。
まず、シミは病気とは言えないこと、またそれに伴う気滞もでていないこと。
ですが、反応点だけ取ってみると意外とあるんですね。
で、ほとんどのシミは上に陽反応点、下に陰反応点がとれるんです。
つまり、これは陰性の反応ということです。
東洋医学的に言うと、シミは陰虚(熱)ということでしょうか。
ブログの過去記事でも画像を載せて紹介していますので、興味があれば再度見てください。
ここでの気付きは、気滞が感知できなくても、反応点が取れれば施術が可能だということです。
でも、これは以前に有川先生にも言われていたことなんです。
気を感知できる「治療家の手」ができていれば、気滞がわからなくても反応点だけで施術はできる、そうして反応点を消していけばいずれ気滞も消去できて治癒の方向へもっていける、と。
この方は美容鍼灸をやっておられる方で、もう一つの開発目標がありました。
患者の肌に合う美容品の判断を気流診で行うというものです。
それは「握薬」の方法を応用しました。
握薬とは、患者の手に薬を握らせて望診、気が通るかどうかをみて、その人の体にあっているかどうかを判断するものです。
これは薬以外にも、化粧品、食べ物、サプリなど、さまざまな分野に応用できます。
まずは基本の「治療家の手」をつくること、そして気感をいろいろな分野に応用することを見つけていきたいと思っています。
もうお1人ご紹介
易占の研究をされている方で、気流診の基礎練習での気の通る感覚を、易断(実際の占い)に利用できないかという相談でした。
易では、自らの意識を気の世界に飛ばして神託を得るのだと言われているそうです。
その飛ばす先は易者さんによって表現が違うそうですが、それこそ潜象界ではないかと。
そこで気流診に興味をもたれたそうですね。
で、気流診における「胸の感覚」が通る感じがあれば、吉、なければ凶、という感じで研究をスタートされました。
気が通る感覚は「重要」とのことで、これがないとその易断は成功しないそうです。
なら、百発百中ですか?と尋ねると、
そうはならない、とのこと。
どういうことかと言いますと、たいていの相談はAという問題に対して、Bという方法をとっています、うまくいきますでしょうか?という感じになるそうで、すると易断の結果、気が通らないとなると、Cの方法、Dの方法はどうかと最善策を探っていくことになります。
そこで、最も良い手段へ導き出すのが易断なので、当たる当たらないはその前段階なんだそうです。
ただ、簡単な判断に使うのならば、易をたててみなくても、日常の例えば朝起きたときに自身に気が通るかどうかを感じてみて、通らなければ、その日は要注意だそうですよ。
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