気滞とはなんでしょうか?
どのように利用できるのでしょうか?
というご質問をいただきました。
気滞とは人体が発する異常シグナルの一つとも言えます。
異常を知らせるシグナルでもっとも有名なものは、そう「痛み」ですね。
ですが、痛みと決定的に違うのは
気滞は他者とそのシグナルの大きさを共有できること。
つまり術者が直接感知(望診によって)できることです。
また、痛みの除去は必ずしも治癒に直結しませんが、
気滞の除去は治癒へと向かわせます。
それが大事な指標になったりします。
気滞をどのようにとらえるのか
望診法を学んでいたころ、全盲の経絡治療の先生の施術を見学させていただいたことがあります。
そして、その先生は治療がうまくいくと患者の体が輝いて見えると言われました。
しかし、先生は全盲であり、視覚情報として輝きをみているわけではないのです。
なにかしらの感覚をもって、「輝き」を感知しているんですよね。
この例から察するに、術者の身体に患者の状態を投影しながら感覚化するということのように思えました。
そうだとしたら、視えるレベルは術者自身の内観できる範囲内という理解でよいのでしょうか?
さて、これは私がまだ望診ができなかったころに同じ質問を先生、先輩にしたことがあります。
ニュアンスが難しいのですが、答は否でした。
内観と投影はまた別物ということです。
そして、患者の投影を望診するということは、
言い換えると患者の姿を想像しながらということになります。
ここまでできると、遠隔診断、遠隔治療ができるようになるわけですが、
「想像」というワンクッションをおいているだけに、
空想や思い込みが入りやすくなり、より難しい方法となります。
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