望診法講座11 「治療家の手をつくる」

目安時間5分

本日は講習会での練習の一部内容を公開します。実践編です!

 

まずは気に敏感になる「手」の作り方です。

 

第1講座の「気の流れを感じる手の作り方」を視聴してください。

 

簡単な電気装置を利用しての手の作り方を紹介しています。

 

最初に「手」の訓練をする理由ですが、

最終的に望診ができるようになるには胸、腹の感覚が必要にになってきますが、

いきなりは難しいので、もっとも感覚が鋭敏な「手」で気を感じる訓練をするのです。

 

電流は気とは違うものですが、感じ方としては非常に似ています。

 

そして気よりもはっきりしていて、感じ取りやすい。

 

なのでまず、電気の流れを感じ取るように訓練します。

 

※この訓練方法は有川先生の初期のお弟子さんが開発したもので、

いまも多くの方が実践されている有効な方法です。

 

さて、この電気装置ですが、単1乾電池4本を使用しています。

それ以上でもそれ以下でも(電流、電圧の話です)ダメです。

 

電池1本では弱すぎます。

 

また電流の流れは気の流れに似ているとはいっても、気そのものではないため、

電流が強すぎるとそれは気の感覚とは違ったものになってしまいます。

 

なので、単1電池4本の装置をつくってください。

 

ホームセンターなどで、材料は簡単にそろいます(全部で1000円もかかりません)。

 

で、次にその具体的なやり方ですが、まず装置の出発点(電池部分)の+の位置から電線をつたって-の位置までなぞります。

 

手の力は抜いて、電線の少し上を+から-に向かってひたすらなぞります。

 

その時の感覚を手に覚えさせるのです。

 

すると、それ以外の動きをしたときには手が違和感を感じるようになります。

 

例えば、-から+に向かってなぞる。電線を横切るように動かす。電線からはずれたラインをなぞる、などです。

その違いを感じられるようになるまで、手の訓練を行います。

 

手のどの部分で感じるのか?ということですが、私の場合は人差し指、中指の2本です。

 

さて、4月の講習会にてさらに詳しい解説、その動画のアップをさせていただきますので、とにかくやってみてください。

 

とにかく実践あるのみです。

 

次の段階へ

さて、気を感じる手の作り方、実践しておられることと思います。

 

その後、いかがでしょうか?

 

まずは+から-に向かって手を動かす。

 

それとは違う動きをしたときの違和感を手に覚えさせる。

 

その違和感ですが、それをどこで感じておりますでしょうか?

 

前腕や上腕の筋肉ではないでしょうか?

 

一定の動きに慣れてくると、それとは違う動きをした場合は違和感があって当然ですよね。

 

でもそれは動きに慣れた筋肉の違和感であって、気の違和感ではありません。

 

気を感じるのは、あくまで指先であって、指先の感覚の違いを感じなければなりません。

 

もっとも敏感な指先で、まず感知する、その感覚を胸でも再現できるように訓練していくのが、気流診の練習になります。

 

指先の訓練で3か月、

 

望診修得のための基礎訓練で3か月、

 

胸で感知できるようになるのに、3か月、

 

実用レベルになるのに3か月、

 

合計で1年といったところでしょうか。

 

ですから、意外と余裕時間はないんです。

 

1年で修得するプランはじつはギリギリプランですので、1日も無駄にせずに実践してください。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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