望診法講座20 「望診のコツ」

目安時間6分

望診法のコツに関してですが、1つ。

 

創始者の有川先生は修得過程については語っておられません。

 

自然にできていたのでしょう。

 

体の使い方にしても「特に何もしなくて良い」としか言われていませんが、

私のような凡人にとっては体の使い方も重要なコツでした。

 

体に関しては、とにかく力み、緊張を緩める必要があります。

 

そして体の軸を保つ必要があります。

 

多少の体調不良(風邪、発熱など)はあまり問題になりませんが、

体の緊張は気滞感知に非常に邪魔になります。

 

すべての芸事に通じることかと思いますが、

とにかく肩の力を抜いてください。

 

肩の力を抜くコツは体の中心軸を保つことです。

 

私はそれを韓氏意拳に学びましたが、

座禅、瞑想、ヨガなど静的なものでもかまいません。

 

いろいろなものを参考にし、さまざまな技術体系から学んでください。

 

合掌行気法について(追記)

追記です。

 

講座では治療家の手をつくっているところですが、一つ付け加えます。

 

といっても講座の動画でも紹介しているのですが、
合掌行気法(西式と同じものです)をやってください。

 

西式においては約40分1回でよいことになっていますが、
私の経験上1時間を最低2回はやって欲しいと思います。

 

1時間はつらいですが、一生のうちの1時間です。

 

それで治療家の手をつくれると思えば
、やってみる価値は十分あるのではないでしょうか。

 

気滞をあるがままに見る難しさ

 

下記コメントに答えさせていただきたいと思います。

 

まずはご意見ありがとうございます。

 

(以下)

人の身体に掌を触れた際に、ときおり身体のなかに線上のルートがまさに「見える」ような感覚があり、

その線上に塊や"わだかまり"のようなものも知覚できたりする事があるのです。

 

しかし、知覚は出来ても私はそこから先どうすべきかを知りませんし、

それ以上の深いことも判らないので上手く使う事も出来ぬまま持て余している状態です。

 

自らの持つ感覚が果たして正しいものなのか…それとも単なる思い込みなのかどうかも知りたいですし、

もしこの感覚が人様のお役に立てる使い道があるならば是非知ってみたいとも思いましたので、

思い切って登録させて頂くことに致しました。何卒宜しくお願い致します。

 

(回答)

類まれなる才能のある方だと思われます。逆に私が教わりたいくらいです。

 

創始者の有川先生なみではないでしょうか。その感覚を大切にされたらよいと思います。

 

で、具体的な使い方ですが、その違和感がなくなるような施術をすればよいのです。

 

と、超簡単にいってしましましたが、それが難しい。最初はなんらかの施術技術を修得し、

それを実践してみたらよいのではないでしょうか。

 

施術がうまくいけば、予後良好となります。

 

そのときは最初に感じていた違和感も消えていると思います。

 

ひとつ懸念されている「単なる思い込みなのか」についてですが、

この思い込みや想像の排除は予想以上に難しいです。

 

私も症状があるんだから気滞(違和感)も感知できるはず!と目を凝らして探し、

あげく想像で気滞をつくりだし、かってに消していました。もちろん結果はいまいちですよね。

 

あるがままに、ただ見る、というのはたいへん難しいことかもしれません。

 

補足

電流の流れの不純物ですから、本当の気の流れと判別しましょうって、さらっと書きましたが・・・。

 

人によって違うかもしれませんが、実はそれが最も難しく、最も時間がかかります。

 

なにかを感じ取るところまでは、比較的スムーズにいくんですよね(これも人によって違うかもしれませんが)。

 

そこから先が長いです、根気がいります。

 

でも、そこをあきらめずに努力してください。

 

コツとしては、肩の力を抜くこと、そんな簡単なことですが、意外にできている人は少ないです。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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