望診講座128 「気をみる、気を感じる練習6」

目安時間5分

望診の練習題です

 

問題です。

この方の気滞は腰のところにあります。

さて、問題です。

この気滞は、

陽気滞でしょうか?

陰気滞でしょうか?

 

 

 

解答

陽気滞と答えるかたが若干多かったように思います。

ですが、これは陰気滞です。

私も最初陽気滞で施術して悪化させてしまったので、間違いありません(笑えない・・・)

例題としてだしているのは、だいたいが間違えやすい例か、珍しい例です。

今回のは間違えやすい例でした。

望診すると、じつは陽気滞でもひっかかるんですよね。

なので、この方は陽気滞だと早合点されることもあるでしょう。

でも、ちゃんと陰気滞も見ようとして望診すると、陰気滞のほうが反応が強いんです。

こういう場合は反応の強いほうで施術します。

 

ですから、正解は陰気滞です。

みなさんもご注意くださいね。

 

気をみる「望診法」の応用例を紹介します

紹介させていただくのは、気流診でとれる反応点がシミ取りに応用できないかという相談です。

 

最初は無理かと思ったのです。

 

まず、シミは病気とは言えないこと、またそれに伴う気滞もでていないこと。

ですが、反応点だけ取ってみると意外とあるんですね。

 

で、ほとんどのシミは上に陽反応点、下に陰反応点がとれるんです。

つまり、これは陰性の反応ということです。

 

東洋医学的に言うと、シミは陰虚(熱)ということでしょうか。

 

ブログの過去記事でも画像を載せて紹介していますので、興味があれば再度見てください。

 

ここでの気付きは、気滞が感知できなくても、反応点が取れれば施術が可能だということです。

 

でも、これは以前に有川先生にも言われていたことなんです。

 

 

気を感知できる「治療家の手」ができていれば、気滞がわからなくても反応点だけで施術はできる、そうして反応点を消していけばいずれ気滞も消去できて治癒の方向へもっていける、と。

この方は美容鍼灸をやっておられる方で、もう一つの開発目標がありました。

 

患者の肌に合う美容品の判断を気流診で行うというものです。

 

それは「握薬」の方法を応用しました。

握薬とは、患者の手に薬を握らせて望診、気が通るかどうかをみて、その人の体にあっているかどうかを判断するものです。

 

これは薬以外にも、化粧品、食べ物、サプリなど、さまざまな分野に応用できます。

 

まずは基本の「治療家の手」をつくること、そして気感をいろいろな分野に応用することを見つけていきたいと思っています。

 

 

もうお1人ご紹介

 

易占の研究をされている方で、気流診の基礎練習での気の通る感覚を、易断(実際の占い)に利用できないかという相談でした。

 

易では、自らの意識を気の世界に飛ばして神託を得るのだと言われているそうです。

その飛ばす先は易者さんによって表現が違うそうですが、それこそ潜象界ではないかと。

 

そこで気流診に興味をもたれたそうですね。

 

で、気流診における「胸の感覚」が通る感じがあれば、吉、なければ凶、という感じで研究をスタートされました。

 

気が通る感覚は「重要」とのことで、これがないとその易断は成功しないそうです。

 

なら、百発百中ですか?と尋ねると、

そうはならない、とのこと。

 

どういうことかと言いますと、たいていの相談はAという問題に対して、Bという方法をとっています、うまくいきますでしょうか?という感じになるそうで、すると易断の結果、気が通らないとなると、Cの方法、Dの方法はどうかと最善策を探っていくことになります。

 

そこで、最も良い手段へ導き出すのが易断なので、当たる当たらないはその前段階なんだそうです。

 

ただ、簡単な判断に使うのならば、易をたててみなくても、日常の例えば朝起きたときに自身に気が通るかどうかを感じてみて、通らなければ、その日は要注意だそうですよ。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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