望診講座98 「経絡治療では、経絡の調整しかできませんよ」

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(質問)   中医学をかじった程度で、キネシオロジーを検査法として使用した整体をしています。 不整脈や不眠、ホットフラッシュなどを 漢方を処方せずに治療する方法を模索中です。 経絡治療で、改善して行く事は可能でしょうか?   (回答) 経絡治療とは、経絡の異常の調整技法です。 したがって、経絡に異常があった場合は病名に関係なく、なんらかの効果をだすことは可能です。  …

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望診講座97 「経絡治療における適応即判定について」

目安時間6分

経絡治療において、適応側ということを重視されている先生方がおられます。 そういったことを質問される方が何人かいらっしゃいましたので、回答させていただきます。   さて、適応側の判定については先生方によって独自の判断基準を持っておられる先生もおられると思います。   基本的には健康側。   男性は左。   女性は右。   これが基本と言われていますが…

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望診講座96 「陰陽五行論について」

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東洋医学を志して、最初に学ぶのは陰陽五行論です・・・のはずなんですが。   ところが、鍼灸師でも最近は陰陽五行論について知らない人が増えているようです。(信じられないことです!)   現代医学的な見地から筋肉や神経の走行に鍼の施術をしていくぶんには陰陽五行論など無用なのはしかたがないことかもしれないですね。   でも以前の日記でも書きましたが、見えない気の世界を本当に…

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望診講座95 「気流診とは」

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我々の気流診講習会は故・有川貞清先生の創始された始原東洋医学における望診術の勉強会の一つです。   勉強会は鹿児島、京都、東京、金沢(気流診)でそれぞれ行われておりましたが、有川先生がお亡くなりになり、一部の勉強会は休止中となっております。(現況は把握しておりません)   気流診は自己の原初的感知力をもって、気滞を感知し、気滞の解消をもって病気を治癒に導くことを目的にしておりま…

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潜象整体という技術

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整復ポイントを潜象界から探る 反応点を整復の目安にするとはどういうことか?   外傷であることがはっきりしている関節(捻挫が多いと思いますが)、その痛んでいる部分から反応点を探ります。   するとある方向に反応点が集中してでてきます。その点をA点とします。   そこから「てい鍼」をあて鍼が響く方向と出口となる点を求めます。その点をB点とします。 整復の方向はB点からA…

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望診講座94 「脈診の有効性の実験」

目安時間4分

おそらく60年以上前のことだと思います。   脈診ははたして診断基準として有効なのか?という実験をした先生がおられました。   赤門鍼灸専門学校の講師をされていた先生で、のちに東北医大で星状神経節刺鍼の研究をされた先生です。   自らも経絡治療を学び、脈診もかなり練習されたようです。   そして・・・   当時の脈診の大家と言われた有名な先生を4人…

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望診講座93 「気の感覚とは?」

目安時間4分

時々いただく質問に、「気の感覚とは、どういった感覚なのでしょう、磁石の反発のような感覚は正しい感覚ですか」というのがあります。   さて、私たちがいう気の感覚は、そういった実感をともなったものはありません。   ただ、なにかに引かれる感覚や、磁石の反発感、ふわっとした感じ、色(オーラ)、はっきりとした形(かたまり)として感じるなにかは、間違った感覚だというつもりもありません。 …

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望診講座92 「治療家の手をつくることについての質問2」

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手で感じる気の感覚について 一般受講者さんからのご質問です。   (質問)   気の流れを手(指先)で感じようとすると、ビリビリする感覚、磁石のように引き合ったり、逆に反発する感覚、そこだけ冷たくひやっとする感覚、逆に熱く感じることもあり、どの感覚が正しいのでしょうか。   (回答)   どれも正しいとも言えますし、間違いとも言えます。   純粋な…

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望診講座91 「治療家の手を作ることについての質問1」

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良い脈とは平脈であるらしい。   本当にそうだろうか?   以前に脈を川の流れに例えた。   本当に良い脈とは減っていた川の水量がもとの量にまで回復することだろう。   つまり自然な状態に、ということだ。   決して一律な平脈になることではないと思う。   実際の施術では、四診合算で証決定をする。   そこでなんらかの処置をする…

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望診講座90 「気を診る時の呼吸について」

目安時間4分

まず、ご質問への回答です。   (質問) 望診の時に息を止めて行うようにしています。そのほうが集中が高まるように思います。いかがでしょうか?   (回答)   質問の内容がざっくりしていてよくわかりませんが、まず呼吸と止めることは、私はしていません。   というより、しないように注意しています。   なぜなら、「自然に伸びやかに」の原則に反するから…

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

会計担当 山田

勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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