望診講座79 「経絡治療における脈診論2」

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潜象界の気を調整するための経絡治療 経絡治療は古典の理論をもとに体系づけられています。   そして、その理屈が難しいですよね。陰陽五行論から始まる古典の理屈・・・。   その難しさ、怪しさが鍼灸の魅力であり、逆に敷居の高さの原因ともなっています。   しかし、鍼というのは実は単純なんです。   Aという気滞がある、そこにBという鍼の手技をほどこす。 &nbs…

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望診講座78 「経絡治療における脈診論1」

目安時間4分

脈のその先にある「気」の流れを感知するのは望診法であるとはいっても、望診法を修得する前に脈診に頼らざるを得ないのも事実です。   「気」の動向を探るには、脈が比較的「気」に近い存在であるからです。   脈診を学ぶ 脈診をこれから学ぶという方に   脈診は難しい、どうやって学んでよいかわからない、という方が多いと思います。   脈にも顔と同じように相や表情があ…

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遠藤喨及氏のタオ指圧について

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まずは質問への回答をさせていただきます。   (質問) この度の受講者通信に「気の階層」の話があったので これを機に、以前より気になっていたことを質問させていただきます。 気流診を知るずっと前になりますが 「気」の勉強に、経絡治療の増永静人氏・遠藤喨及氏の書籍をよく参考にしておりました。 「気」は見えないものだけに、本当に見えているのかどうかわからない怪しげな物が多い中、このお二人の内容…

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和伝整体 基幹の型について

目安時間6分

今回は2期生からのご質問のシェアです。 「基幹の型の肩関節腕回しの時の静圧の強さはどのくらいが適当なのでしょうか。症状や患者の体格によってかえるのですか?」   これは正規受講者が学んでいる古式整体に関する質問ですが、静圧の力加減というところはシェアできると思いますので、一般通信にて回答させていただきます。   回答 動画でも言っているとおりです、ただ手(術者)の手を置いている…

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望診講座77 「鍼の響きについて」

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鍼をするとジーンとした感覚が伝わってくることを「響きがある」と表現します。   ただそれは中国鍼を刺入したときにおきるビリビリとした響きの事ではありません。 それは神経の反応であって、ここで言う「経絡への響き」とは区別します。   それは術者側の感覚で、気の響きだから患者本人はまったく感じていない事もあります。   その響きを切経で追っていきます。 するともう1点の出…

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望診講座76 「鍼の刺入深度について」

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正規受講者さんからの質問で鍼の深度はどのように決めていますか?という質問がありました。   気と経絡の調整においては重要なのは鍼の向きと角度ですので、深度は皮膚接触だけでも効果がでます。   また刺入した場合でも1~数ミリで十分でしょう。   では深刺しはしないのか、というわけではありません。   経絡は関係なしで、筋肉の硬結などを狙って3寸~5寸の鍼をめい…

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望診の練習題5 「本当のツボに刺激を与えると接触鍼でも影響は大きい」

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      気滞は腰のところにあります。 さて、問題です。   この気滞は、 陽気滞でしょうか? 陰気滞でしょうか?   プレゼント付き問題ではないので(笑)、回答は送ってこなくてもよいですが、ちょっと練習として望診してみてください。 解答と解説は次回メールにて。   解答 練習題の解説です。   陽気滞と答えるかたが若干多かっ…

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望診勉強会について4

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筋診断法と脈診について(追記)   さて、望診修得までの代替技術として脈診を利用するという練習ですが、施術がうまくいったかどうかの予後判定、もしくは施術点が正しいかどうかの判断にテスターとして使用する方法となります。   ただ、脈をみるのは苦手という方は、もう一つの筋診断法を取り入れてみると良いかと思います。   筋診断法はその名のとおり、経絡に反応する特定の筋肉の緊…

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望診勉強会について3

目安時間5分

実技講習会における整体技法の練習ですが、これは実技講習スタート前に7~8月の間に動画で予習しておいていただこうと思っています。   1週間単位で各動画を見て、その時点での疑問点はメール等で解決しておいていただきたいと考えています。   講習時間は限られていますので、スムーズに進行できるようにするためです。   整体技法に「指圧、ほぐし」を追加するといいましたが、これは…

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望診勉強会について2

目安時間4分

次に「ていしん」の実技も加えると言いましたが、 「ていしん」による施術ですが、基本的に「銅のていしん」と「亜鉛のていしん」の2本をセットで使用します。   銅がプラスで陽の反応点、亜鉛がマイナスで陰の反応点にそれぞれ当てて、気を流す(イオン差を利用)ことで、一種の経絡治療をおこないます。 皮膚接触だけですので、鍼が怖い人にも使用できます。   効果は鍼ほどダイレクトではありませ…

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

会計担当 山田

勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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