
今の日本人は自由に暮らせるお金や時間は手に入れ幸福絶頂、のはずなのですが、国別の幸福度調査ではなぜか今年も下位のほうで、世界第51位でした。
もっと別の事がしたいとか、なぜか楽になった気がしない、将来が不安、このような悩みを多くの方が感じているようです。
それは何故なのでしょうか。
どういう方がそのような悩みを抱えているのかというと、意外な事にすでに成功し、幸福を得ているはずの方が多いとききます。
そこでふと思ったことがあります。これはビジネスの世界の話ですが、選択肢が多いほど満足度は下がる、選択肢が少ないほど満足度は上がる、という法則があります。
商品は1つにして選択肢がない方が、実はお客さまの満足度はあがるという考え方です。
実際に多くの選択肢がある中から商品を選ぶと、他の物にすれば良かったかも、と迷うようになって満足度が下がるという傾向があります。
これと同じ事が人生でも起こっているのではないでしょうか。
こんな言葉もありますよね、「隣の芝は青くみえる」
人生でも、仕事でも、趣味でも、選択肢が多ければ、もしかするとあっちのほうがよかったんじゃないか、自分にはもっと違う道のほうがあっていたんじゃないか、なんて考えだすのかもしれません。
でもそれって、「欲望」ですよね。
きりがないんじゃないですか。
がむしゃらになにかに集中していた時は良かったのです。
それが受験であっても。
ところが、それが成功し、うまくいくようになると、世の中には想像を絶するほどたくさんの選択肢がある事に気づきます。
選択肢がなくて、がむしゃらになにかを追いかけている時は迷いがありません。
そして、うまく行くようになると、この幸福がいつまで続くのだろう、他に選択肢があったのではないだろうか、などと思ってしまう事が誰にでもあるようなのですね。
なぜそうなるかと言うと、落ち着いて冷静になると、人生の様々な選択肢が見えてくるようになるからです。
見る余裕がなかったうちは逆に良かったとも言えます。
戦後、がむしゃらに突き進んできた日本がいまそのような状態になっているように思えてなりません。
では今後どうしたらよいのか、その解決策は一つしかないと言われています。
その選択肢を消すわけにはいきませんから、逆に世界にでて、そのたくさんの選択肢を一通り見てくること。
そしてその中から、これしかない、と思えるような選択を自らがすること、だそうです。
そのためにはまず、世界の現実を正しく見て、正しく判断できる智慧が必要だと思いました。
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