「握力はどこから生まれるの?」
握力を測るとき、強い力を生み出すために、足を肩幅に広げ、重心を下げ、脇を閉め、歯を食いしばり、気合いとともに思い切り手を握ると思います。
仰向けになって、身体の力をだらんと抜いて握っても、強い力は生まれませんよね。
ここで質問。
「握力はどこから生まれるの?」
握力って、手で握って生まれる力だけど、「手だけ」で生まれる力じゃないんです。
これは、握力に限ったことではありません。
手、腕、頭、首、胸、腹、尻、脚、足・・・
身体って、たくさんの部品でできているけど、それぞれが単独で機能している訳ではないんです。
すべてがまとまって、一つの「身体」として機能している。
上記の例をとると、握る力が弱くなってしまったときに、一生懸命手を握る訓練をしてもダメなんです。かえって調子が悪くなってしまう。
「握る」という動作に関して、身体のどこが協力できなくなってしまったのか、そこを見極めて、直してあげないといけないのです。
「膝が痛い=膝が悪い」というように、身体を部分的に見ていると、いつまでたっても良くなりません。
身体全体を総合的に捉えて、一つの「身体」としてまとまるように直してあげる必要があるのです。
それぞれの部品が、まとまって、「一つの身体」として機能しだしたとき、身体は楽に、自由に動きだすのです。
さて、ここで簡単に握力を挙げる方法を教えます。
誰でも1週間で握力がアップします。
まるで魔法のような方法です。
次のことを1週間やってみてください。
自分の手のひらを上にして前腕部分を見つめながら1回握る。
次に前腕の筋肉の動きを意識、イメージしながら1回握る。
そして最後に、指先全部(5本とも)同時に意識を集中しながら、全力で1回握る。
以上です。
時間にして10秒程度でしょうか。
これをやると、筋肉の動きがスムーズになるんです。
それは、常に意識しているから。
たった1週間で筋力自体はアップしません。
でも、意識し、集中することで筋肉がいつもより滑らかに、スムーズに動くようになり、パフォーマンスが向上します。
結果、握力がアップするわけです。
実証実験では最大6㎏アップしました。
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