オスグッドについて

目安時間3分

オスグッドは膝下に過剰に力がかかったときに発生します。

 

な原因は股関節の運動制限です。 股関節が十分に動かないために、本来股関節の動きの中で膝のお皿の下の骨の出っ張り(脛骨粗面)に腫れや痛みを訴えるものをオスグッドと言います。 

 

一般的にはオーバーユース(使い過ぎ)や成長痛と分類されます。

しかし、実際には使い過ぎや成長は関係なく、主に股関節、膝関節、足関節の連動性が失われた際に発生することが多いです。

 

オスグッドのメカニズム

オスグッドは膝下に過剰に力がかかったときに発生します。

主な原因は股関節の運動制限です。

股関節が十分に動かないために、本来股関節の動きの中で吸収されるべき力が膝下の脛骨粗面と呼ばれる場所に逃げてしまい、痛みを訴えることが多いようです。

 

症例 (会員の先生の症例です 和心道整骨院)
画像の説明

小学校4年生 サッカー歴3年 男の子
2ヶ月前から軸足の左膝に痛みと運動制限
足を引きずって走れない

歩行は可能

屈伸運動はなんとかできるが痛みはかなり強い
体重がかかると痛みが強くなる

3週間ほど安静・電気治療などを行なうが症状の改善がみられず来院

治療

上半身の筋肉が異常に緊張していたため、まず上半身を緩める

また、両方の股関節の動きが硬くなっていたため、運動療法で動きを作る
その他、身体全体の動きのバランスを調整する

 

経過
運動はできる範囲で許可する

施術3回のあと、校内マラソン大会で3位

その後、サッカーの練習などで痛みの出る動きを逐一教えてもらい、筋力バランスを調整、動きを改善していく

約1ヶ月でほとんどの動きで痛みが気にならなくなる

 

オスグッドを含め、膝に痛みを訴えているもののほとんどは、膝に余計な力がかかってしまう動きになってしまっているからです。

運動も量の問題ではなく、やり方(動き方)の問題です。

身体の構造・機能上、無理のない動き方ができるように治せば、運動量がどれだけ多くてもケガをすることはありません。

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東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

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古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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