ノウハウコレクターにならないために

目安時間6分

 

診断技術が最優先です!なぜなら・・・

私がもっとも重視していること、それは診断技術です。

 

もちろん整体師には診断権はありません。

 

しかし、どうなっているのかさえわかれば、その調整(治療)方法は簡単です。

 

整体でできる範囲なのか、それとも別な専門機関が必要なのか。

 

まずはその把握をするうえでも必要です。

 

わかってしまえば、あとはどんな手技をもちいても構いません。

 

例えば、足関節のズレの方向さえ明確なら、ゆらしながら少しずつ元にもどしてもよし、整復法で押し込んでも良し、経絡治療で自動修正させてもよし、なのです。

 

同じ人の体において、治則にそう差はありません。つまりアプローチの方法はなんであれ、結局は同じことをしているのです。

 

要は、原因はなにか?どうなっているのか?それをどう調整すれば元にもどるのか?これが明確ならばあとは自由です。

 

逆にそれを明確にできないと、永遠に技法・ノウハウコレクターを続けることになります。

 

 

 

「気が通らないと整復はできない」

 

これはある整体の先生の言葉です。

 

ここで言う気とは鍼灸、経絡でいう気と同一のものかというと違うかもしれません。

 

そもそも、気や経絡には統一された定義が無いからです。

 

したがって、各流派によって気の概念は違います。

 

だから古流の整体術では気や経絡の調整を伴うというが、それが鍼灸でいう気や経絡と同じものとは限らないのです。

 

私たちが扱う気と経絡はあくまで自己の原初感覚によって感知されたもの。

 

それは簡単に言うと、自己のもつ気の感知能力で感知された気を調整しているということです。

 

それがどのような世界かは、同じような気の感知能力を修得してもらう他には、共有する方法はありませんが、私たちはそれが原理原則だと考えています。

 

治療から幻想を排除する

私も複数の師について勉強させていただきましたので、どの師お言葉かは忘れましたが、

「自然治癒の限界を超えた治癒はおこらない」というお言葉に非常に納得したのを覚えております。

 

よく考えれば当たり前のことなのですが、およそ療術の世界では幻想的な治癒例、驚異的な治癒例がもてはやされたりしております。

 

例えば、歩行困難な重症足関節捻挫が1回の施術で治癒した・・・等。

 

しかし捻挫は軟部組織(腱、靭帯など)の損傷を伴います。

 

それが瞬時に回復するのであれば、骨折や外皮の擦り傷、切り傷なども瞬時に治癒可能ということになります。

 

おかしいですよね?

 

奇跡的な治癒などの言葉に惑わされないよう、ご注意ください、念のため。

 

技が効かないと嘆く前に

和伝整体では実践し効果のある技法のみ厳選してお伝えしております。

 

ですから技法自体はちゃんと効果のあるものばかりです。

 

しかし、実際やってみたものの効果がでない、逆に悪化したなどの事例にぶつかることがあるかもしれません。

 

実は、私も習い始めの頃に良くするどころか、逆に悪化させてしまったことが度々ありました。

 

しかし、当時は理由が分かりませんでしたが、のちのちになってみると悪化したのはそれなりに理由がありました。

 

技の適応、診断ミス、ドーゼ過多、その逆。

 

やはりなんらかの原因があるものです。

 

技が効かないと嘆くよりも技の習熟、的確な判断(診断力)をめざしてください。

 

私の経験上、もっとも多いミスはドーゼ(刺激量)の問題でした。

 

しっかり矯正しようとしすぎて、限度を超えた矯正力をかけた結果、逆に体には負担になってしまったのです。

 

簡単に言うと、無理に真っ直ぐにしようとしてはいけないということです。

 

治癒までにかかる時間は患っていた時間に比例します。

 

歪み固まっている体を無理に伸ばそうとすると逆に負担になるということです。

 

山下泰裕選手(柔道)を施術する熊坂先生

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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