努力だけではうまくなれない!
みなさんは、スポーツが上手になるために一生懸命練習していると思います。
でも、練習している割にはなかなか上達しない、ということは多々あります。
これはなぜだと思いますか?
答えは「脳と身体の感覚のズレ」です。
身体の動きは脳からの命令によって生まれます。
身体の感覚と脳の感覚が一致しているとき、身体は脳の命令通り自由に動いてくれます。
鏡に向かって正面を向いたとき、身体が右にも左にも傾かず、意識せずともきちんと正面を向けている状態の時です。
スポーツをしていて「調子がいい」と感じる時はこの状態にあります。
しかし、脳と身体にとってこの状態は当たり前ではないんです。
例えば写真を撮るため並んでいる時、自分では正面を向いているつもりなのに
「ちゃんと正面を向いて。もうちょっと右」
などと言われるような状態。
これは、身体の向いている方向と脳の向いている方向のイメージにズレが生じているためです。
この状態のときに一生懸命練習しても、脳のイメージ通り身体は動いてくれないため、なかなかうまくいってくれません。
そのため、
指導者からは「重心を下げて」「頭を上げて」「力を抜いて」などいろいろな指示・指導がある。
自分もその指示通り動いているつもり。
でも、実際にはできていないので、また注意される。
といったことや、
一生懸命練習している。
しかし、身体は脳のイメージ通り動いていない。
なかなか上手になれない。
といったことが起きてしまうんです。
そして、この「脳と身体の感覚のズレ」のために、自分では予期していない動きをしてしまい、「ケガ」をしてしまうんです。
努力を結果に結びつけるためには、練習をやったら、やった分だけ上手になるには、「身体と脳の感覚を一致させること」が必要なんです。
動かす体、動く体
身体を動かすには脳からの命令が必要です。
しかし、脳から命令を出しても、思うように動いてくれないことは良くあります。
(自分ではやっているつもりが他者から見るとできていない、など)
これはなぜでしょうか?
脳からの命令が間違っているのでしょうか?
そうではありません。
脳は正しく命令しています。
それではなぜ?
答えは、身体のバランスが崩れ、脳からの命令通り動けない状態だからです。
スポーツの上手な人、ケガをしない人は余計な力が入っていないんです。
身体の力が入るべきところに入り、抜けるところが抜けている。
だから脳が「動きをイメージ」した瞬間に、全身が「脳のイメージ通り」動くんです。
スポーツがあまり上手でない人、ケガをする人は、余計なところに力が入ってしまっている。
すると脳は「手はこう動け」「足はこう動け」とバラバラに命令する。
そのため全体の動きにまとまりがなく、「手先・足先」だけの動きになってしまう。
動きに無理・無駄が多いため、練習をしてもなかなか上達せず、動きの負担がケガとなって現れるのです。
上手な人、ケガをしない人の身体のイメージは「身体を動かす」のではなく、「身体が動いている」なんです。
そうでない人は「身体をうごかして」しまっている。
だから思うように動いてくれない、動けていない。
バランスの崩れた身体でいくら練習してもなかなか上手くなれず、ケガをするだけです。
身体のバランスを正常に治し、「身体を動かす」から「身体が動く」に変わってみませんか?
ケガをしにくい身体、自分のイメージ通り動く身体を手に入れましょう。
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