平成19年2月の11日に宇都宮にある熊坂武術院、熊坂護先生に正式に入門しました。
正しい柔道整復術を修得するまで続けようと思います。
初めて熊坂武術院を訪れたのは昨年12月17日(日)。
最初はなにをしているのかわけがわからなかった。
実際に腰を中心とした施術を受けた。
心地よいとは感じたが、その日の感想はそこまでだった。
驚いたのは、その翌日。
20数年来の左大腿部の内側の痛みがないのである。
少し足を開きぎみにしないと分からないため、気がつくのが翌日となった。
中学のときに肉離れを起こした場所だ。それ以来伸びがわるく大腿部のストレッチをすると左は右より痛いのだ。
その痛みが・・・ないのだ。
骨盤、股関節の調整をしていただいたからか。この痛みは取れないものとあきらめていたのだが・・・。
それにしても、不思議な感じである。
膝関節の整復
3月、入門後2回目の訪問である。
膝の整復法を教えていただく。さっそく実践。
その効果は予想以上であった。
見ていただけではわからなかった、その一連の動作にはそれぞれ意味があって、
すべてが整復動作になっている。
ずばらしい技術である。
腱鞘炎の整復
今回は腱鞘炎に対してどのような整復術を使うかということを学んだ
手根骨の入れ方から、指骨の関節の調整のやりかたまでを教えていただく。
こういうやりかたもあるんだ、と驚く。
だが・・・またまたその効果は僕の予想以上で実際に試してからもっと驚くことになったのである。
腱鞘炎もひどいのになると指が曲がったまま伸びなくなる。
病院を受診すると手術を勧められるが、整復法で施術すると伸びてくるのである。
先日も2ヶ月間指が曲がったままだという患者が来院したが熊坂先生に教わった整復法を試したところ1回で伸びるようになってしまった。
もちろん完治までには何回か整復しなおさないとならないだろうが、それにしても驚きの効果である。
突き指の整復
突き指は引っ張ってはいけない、引っ張って治せは迷信だ。
というのが現在の常識だが、実は引っ張り方が正しければ突き指は引っ張って治していいのである。
もちろん指がグラグラになっているようなひどい損傷はだめだが、軽い突き指なら1回で痛みが止まってしまう。
膝整復2回目
今回は膝の前後方向への亜脱臼についての整復法を学ぶ。
その翌々日、膝の前方亜脱臼の患者さんが来院(タイムリーだ!)
もう2ヶ月間、水がたまって正座できないという。そこで前方亜脱臼の整復を施す。直後に正座ができるようになり、膝の腫れも1~2日でひいてしまった。
非常に感謝していただいたが、もちろん熊坂先生のおかげである。
中足骨骨折の整復
中足骨の骨折と足関節捻挫を併発している症例の整復を見学。
骨折があるのでかなり腫れており、患者は痛くて足がつけない状態である。
整復には10分程度を要しただろうか。足の甲がもりあがっていたのが、だんだん平になっていく。患者は痛いながらも踵をついて歩けるようになっていた。
あとでレントゲンで骨折を確認するときれいに整復されていたそうである。
今回の見学であらためて熊坂先生の技のすばらしさを確認すると同時に技の手加減というか精度がいかに大切かを考えさせられた。
(その後)
先月の中足骨骨折の患者さんが来院。
骨折部の痛みはぜんぜんないそうである。(ちょっと驚き!)
骨折を経験したことがある方には分かってもらえると思うが、骨はくっついても1ヶ月たたない程度の短い期間では痛みまではなかなかとれない。
よほど整復がピッタリとはいったのだろう。
私もここまでになれるだろうか・・・
犬の股関節脱臼
犬?の股関節脱臼の整復をされたという話を聞く。
大型犬だが、もうかなりの老犬で尿がでなくて歩くのもままならなかったそうである。股関節の整復をするとその場で尿がでて、歩けるまでに元気を取り戻したそうだ。
後日談 残念ながら、やはり高齢だったためか犬は亡くなったそうである。ただ食欲を取り戻し好物をたくさん食べれたということでした。
先生も残念がっておられました。
肩関節の整復
肩の整復法を教えていただく。見ていたのと実際は少し違った。手をとって教えていただいてようやく分かる事もある。
真似して練習したやりかたではダメだということはよくわかった。
帰りの新幹線のなかで何度もイメージトレーニングしながら帰路につく。
熊坂塾再び
家族の病気のため、一時宇都宮訪問を中断していた。
しかし、そろそろ再開しようと思う。
この半年間、熊坂先生の技をじっくり考えてみた。
先生のくちぐせに「技がとおらないとダメだ」というのがある。
技がとおるとは、どの様な状態か?
熊坂先生の技は例えば、蹴っ飛ばしにしても見た目ほど体に衝撃はこない。
蹴られた局所を通じて体全体に響く感じなのだ。
だが、初心者の蹴りは「型」は決まっていても局所に衝撃がくるだけで、熊坂先生のような「響き」がない。
これが先生の技の難しいところである。
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