望診講座62 「経絡治療や東洋医学は仮説の医学」

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さて、前々回、前回と東洋医学はその理論はほとんど仮説で構成されていますという話をしました。   それについては、いろいろとご意見もいただきました。   「それでも脈診は、はっきりとした指標になることは確かですよね」と。   じつは潜象界の気が現象界に現れるのにも段階があると思っています。   東洋医学の基礎ではざっくり気⇒血⇒骨と表現していますが、脈は気の現…

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望診講座61 「望診と胸の感覚」

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今日、図書館へいきまして、1日じっくりといろいろな本を読んだのですが、その中の1冊に整体の片山先生の著書がありました。   で、興味深い内容だったのでシェアさせていただきますね。   人は胸(だん中)で情報を受け取る、というものです。   確かに東洋医学の経穴学から言うと、だん中という経穴は感受性のツボでありまして、免疫機能のからみからアトピーやアレルギー疾患、それか…

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望診講座60 「治るってどういうことなんだろう ~望診との出会い~」

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どうやったら患者さんを治せるんだろう?   そんな漠然とした視点から、治療技術についての考えを述べさせていただきたいと思います。   私は、鍼灸師、柔道整復師として開業させていただいております。 現在は「経絡の調整」「気滞の解消」をテーマに勉強を続けております。   簡単に経緯を申し上げます。 鍼灸学校を卒業後、現代医学の物理的な治療法に興味を持てなかった私は、東洋医…

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無痛ゆらし整体、回復整体ってどう違う?

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無痛ゆらし整体について 整体とは文字どおり、体の歪みを整える技法なわけですが、その技術体系は2つに大別されます。   いろいろな流派、手技がありますがその根本原理はみな同じです。   一つは自重、自然な力による、緩やかな回復をさせる手技。この手技の特徴は短期間で、簡単に修得可能というところにあります。   欠点はもうひとつの他力施術に比べて効果のでかたが遅いところ(時…

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望診講座59 「鍼は効きすぎる!?」

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私がまだ赤門鍼灸専門学校で学んでいた頃の話です。   経絡治療の先生が、   「鍼は効きすぎるから、ただ刺せば効果がでる。だからデタラメ鍼がまかり通るのだ」という意見をおっしゃっていました。   その言葉の真意はわかりませんが、私は鍼はただの針金の尖ったものであって、鍼そのものにはなんの効果も無いと思っています。   ただ、その刺激に反応する生体のシステムが…

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望診講座58 「慢性痛は玄痛? 脳で感じる痛みについて」

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一般的に3ヶ月以上続く痛みを慢性疼痛と言っています。   確かに通常であれば、たいていの怪我や病気は3ヶ月あれば治癒する方向にいきますし、痛みも無くなるか、かなり軽減していなければおかしいのです。   歩くことすらままならないぎっくり腰、ヘルニアでも3ヶ月は様子を見ましょうという医師が多いのも、3ヶ月あれば自然治癒力によって治るケースが多いからです。   でも3ヶ月ど…

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望診講座57 「会津古流整体 熊坂塾でのこと」

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会津古伝整体の熊坂先生のもとで見学をしていたころ、熊坂先生は慢性の痛みを訴えてくる方の頭部を念入りにマッサージされていました。   それこそ髪がクシャクシャになるくらいに。   最初はサービスマッサージかなと思っていたのですが、どうも違う。   古い痛みほど頭(頭皮)が硬くなっているそうで、(もしくは逆にぶよぶよ)ここを揉みほぐしておくと良いとのこと。   …

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望診講座56 「治療家の手・練習時の指頭感覚について」

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次のような質問をいただきました。   (質問) 電気回路での練習を始めてしばらくたちましたが、以下の様な感覚となってきております。   1.マイナスから回し始めると指先から、指全体が暖かくなる感じがでます。これはどの指で行っても同じような感覚がでます。自分の場合左手で行ったほうが暖かさが強いです。 2.プラスから逆回転すると指先に抵抗感がでて、回路の中でぴりっと感じる場所もあり…

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望診講座55 「経絡を感知する全盲の経絡治療家」

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患者の体が輝いて見える全盲の鍼灸師 鍼灸学校を卒業したあとの話ですが、とある経絡治療団体宮城県の支部長をされていた先生の施術を見学する機会がありました。   赤門鍼灸は仙台市にありましたので、じつは学生の頃からその先生の存在を知ってはいたのですが、機会がなかったのです。   その先生は全盲の方です。   ところが、施術がうまくいくと患者の体が輝いて見えるというのです。…

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望診講座54 「甲野善紀先生からの手紙」

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昔、こんな体験をしました。   手の指が凍傷になりかけたんですね(いまから思うと、そうだったんだと考えられます)。   で、温めるためにお湯につけたんですが、熱くてつけられない。   そこで、どんどんぬるくしていったんですが、それでも熱くてつけられない。   最終的には冷水につけました。それを温かいと感じたんです。真冬に冷水をあったかい~、と感じたんですよ。…

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

会計担当 山田

勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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