コロナ騒ぎが盛んに報道されていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回のメルマガは非常に迷ったのですが、なにかしらお役に立てないかという思いで配信させていただきます。
ネットなどでみかけるコロナ感染者さんの画像を望診しえてみますと気管から気管支に入り込むあたりに気滞を感じます。
まあ肺炎をおこしているのですから当たり前と言えば当たりまえなんですが・・。
しかし、そこから施術ポイントを取ろうとすると、通常の肺炎なら肺経や脾経に反応が出ることが多いのですが、なぜか腎経にしか取れません。
さらにプラス点はとれますが、マイナス点は不明です。
具体的に言いますと、最も反応の多い経穴は、腎経の足首にある「太谿」あたりです。
もしコロナ対策で免疫を上げておこうとするなら、そこにお灸をすえておくと良いかと思いました。
もちろん、それで大丈夫などとは言えません。
そもそも鍼灸治療でウイルス除去ができるわけでもありません。
しかし、現時点では自身がもっている免疫力に頼らざるを得ない状況ですから、副作用のない鍼灸治療を加えていただくのは、まったくの無駄にはならないかと思っています。
コロナウイルスの鎮静化までには最低でも1~2年はかかるという予測がでています。
日本はロックダウンという選択をしていませんから、「集団免疫」を可能な限りゆっくりとした速度でという方向性なのかと思っています。
コロナの感染力から試算すると、人口の約6割が感染し免疫を獲得すれば鎮静化するという専門家の解説を聞きましたが、イギリスはそれで失敗して慌てて方向転換をしましたよね。感染拡大の速度と重症化率が予測より高かったからでしょうか。
日本ではその感染拡大速度を最大限遅くして、その間にワクチン開発が間に合えばという考えではないかと、勝手に思っています。
自粛も半年も1年も継続できませんし、するといずれ自分も感染する可能性は極めて高いという前提を考えておかなければなりません。
なら、食事から生活習慣まで見直して、免疫力を上げる最低限のことはしておくべきかと思っています。ウイルスは粘膜であれば、どこからでも侵入してきますから、マスクの防御力は過度に期待すべきではありません。ただし、ウイルス拡散の防止効果は優れていると思いますから、他人に感染させないためにもマスクはエチケットとしてすべきでしょう。
自衛策としては、やはり他人との接触を可能な限り避ける方法が良いのでしょうが、物との接触も注意すべきです。
これもニュースで繰り返されている情報ですが、コロナウイルスは付着した物にもよりますが24~36時間は生きているそうです。
すると、ウイルスの付着した物に触った手を目や口にもっていくのが危険ということになります。
ですから、手洗いの徹底は感染防止には非常に効果的なのだと思います。
さて、感染被害の深刻なアメリカの米国議会では中国を名指しで批判し、賠償要求まで求める声があがっているそうですが、いまは誰が悪いとか言っている状況ではありません。
まずは目の前のことに対処して、なんとか乗り切りましょう。
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回路を使った手の作り方も試してはいます
有川先生の著書では第2指はプラスに引かれ第3指はマイナスに引かれると
書いてありました。
手を作るというのはプラスとマイナスで指が引きつけられたり反発する感覚をつかむということでしょうか?
切診するときも陽気滞のときは第2指で陰気滞は第3指でいいんでしょうか?
指が引きつけられる、反発する感覚は微妙なもんなんでしょうか?
望診は胸で感じるということでしたが、視線が止まるときは胸が苦しくなるんでしょうか?
呼吸がしにくくなるとか何か感覚があるんでしょうか?
(回答)
ご質問ありがとうございます。
4ヶ月目でこんな高いレベルの質問がくるとは思っていませんでした(汗)
この方、私よりよっぽど優秀ですね。
まず、指にも磁性があって、1,2指はプラス、3~5指はマイナスの磁性を持ちます。
なので、それぞれがプラス、マイナスに引かれやすいんですね。
でも、普段の練習でそこまで明確に練習しているお弟子さんは私も含めていなかったように思います。
なぜなら、もう片方の手で磁石を持つことによって、手全体がプラス、マイナスの磁性を持つからです。
なので、切診の時も2指とか3指とかにこだわったことはないですね。
望診のときの胸の感覚ですが、呼吸が苦しくなったりすることはないです。
ただ、あまりに相手に同調してしまうと相手の不調を感じ取ってしまうのかもしれませんが、それでは術者の身が持ちませんよ。
ですから苦しい感覚は要注意かもしれません。
切診の指の感覚も、望診の胸の感覚も確かに微妙なものです。
それは磁石の反発のようなはっきりとした感覚ではなくて、しいていえば手がそこにしか引かれない、
胸に違和感がある、でも確かな感覚である、としかいいようがないんです。
で、その感覚が間違いないものか、それとも想像やイメージの産物なのかは練習の過程で修正していくしかないですね。
それには別な指標が必要となります。
脈診であったり、また後に解説させていただく筋診断法であったり。
実際の現象界の診断法や結果と照らし合わせて、修正していくしかありません。
その具体的な方法はまた専用サイトの中で後述させていただきます。
質問
電気装置の訓練ですが、ふわっとした感じ、ビリビリした感じ、
またときには磁石の反発のような感じもありますが、どれが正しいでしょうか?
回答
その前に、まだまとめサイトを作っていないので、
初めてこのメルマガを読まれる方は何の事だか分からないと思います。
気の流れと電流の流れは似たような感覚なので(※あくまで似ているだけです、電流=気ではありません)
気の流れをつかむ感覚訓練として、簡単な電気装置をつくってその電流の流れを手で感じ取る練習を補助としてやっています。
さて、回答ですが、その感覚はいずれも正しくありません。
電気の流れは、純粋な気の流れと違い、不純物がかなり混ざっています。
その不純物をビリビリした感じ、ふわっとした感じと感知するのですが、
それはそれで感じていただいてOKです。
それが初期感覚だからです。でもずっとそれではだめですから、
その中から純粋な気を感じ取れるようにならなければなりません。
で、純粋な気の流れですが、それは「なんとなくそこにある感じ」としか感知されません。
熱感も冷感も、空気の抵抗も磁石の反発するよな感じもありません。
ただ、そこに「ある」、「なにかが流れている」という感じです
電流の流れの不純物ですから、本当の気の流れと判別しましょうって、さらっと書きましたが・・・。
人によって違うかもしれませんが、実はそれが最も難しく、最も時間がかかります。
なにかを感じ取るところまでは、比較的スムーズにいくんですよね(これも人によって違うかもしれませんが)。
そこから先が長いです、根気がいります。
でも、そこをあきらめずに努力してください。
コツとしては、肩の力を抜くこと、そんな簡単なことですが、意外にできている人は少ないです。
ご質問への回答です。
「望診は服を着たままできるのですか?」という質問ですが、答えは「できます」となります。
ですが、不慣れなうちは迷うかもしれません。
有川先生も最初は患者を下着だけにして望診されていたようですから、できるだけ薄着のほうがやりやすいかと思います。
ただ、望診の感知能力は磁石や電磁波をだすものにも反応しやすいので、
そういったものは体から外してもらって望診したほうが良いかと思います。
純粋な気は色や形をともないません。
気に敏感になってくると人の感情や、筋肉、骨格の物理的な歪みも感知しやすくなるのですが、
そういったものは色や形をともなって感知されます。
「気」はなんとなくそこに「ある」と言いう感じで、色も形も、もちろん電気のようにビリビリする感じもなく、
磁石の反発のように感じることもありません。
ただ、「ある」とうのが純粋な気です。
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1、筋肉の緊張を痛みなくとり、伸びるようにするにはどのような手技がよいでしょうか?
2、固まりのような筋肉に対して、鍼治療以外で対応するにはどのようにしたらよいでしょうか。いまのところ軽擦くらいしかしておりません。
3、50代女性(臼蓋形成不全)と70代女性(レントゲン上異常なし)の二人の片方の膝が90度以上曲がりません。四頭筋の横引きや膝蓋骨周辺をじっくりほぐしているのですが効果はなく、膝が錆びた金属のように硬いままです。良い方法はあるでしょうか。
上記のご質問に対して、ヒントとなるかどうかわかりませんが1つ、筋肉は伸びませんよ。
筋肉の機能は緊張と伸長、ではなく、緊張と弛緩です。
つまり縮んで、それが緩むことはあっても伸びることはないんです。
ではなぜ緊張したままなのか?
それは緊張しなければならない理由があるからです。
血圧が理由あって上がるのと同じです。例えば末梢血流が悪くなっているので血圧をあげて血流を促している、などですね。
では、筋肉が緊張したままになる理由はなんでしょうか。
一番多く見られるのは局所の脆弱化による補強といった理由です。
わかりやすく言うと、怪我をした部位を補うために筋肉が固くなって補強しているんですね。
それが慢性化したものもあります。
理由はさまざまですが、極論すると脳がそれを命じているということです。
解決のヒントになりましたでしょうか。
誰の言葉かは忘れましたが、意味するところは常に原点、中庸に戻ってくることの大切さを言っているのだと思います。
そんなことは分かっているつもりでも、それに夢中になったり、真剣に取り組んでいるうちに忘れてしまいます。
本人も気づかないうちに。
勉強も同じなんですよね。
私も経絡や気滞の勉強を中心にしておりますが、現象界は現実に住んでいる世界であり、そのことは決して無視できません。
具体的に言えば現代医学、問題点は多々あるのでしょうが、やはり医学の王道であることに違いなく、潜象界という世界(経絡や気滞)にあまりにはまり込んでしまうのは危険だと思っています。
たとえば、居心地がよいから勉強になる、は間違った方向に進んでいる可能性があります。
それは違う、やりたくない、といった方向に本当の答えがあることも多いのです。
効果がすばらしい、これは間違いない!も逆に間違った方向に進んでいる可能性があります。
万能の治療法なんて、それこそ絶対にないのですから。
もちろん経絡の勉強に真剣に取り組むのは良いことだと思いっていますが、常に中庸に戻る努力もしないと、気づかないうちに間違った方向にいってしまうことがあると思ってください。
本当の道に進むって、苦しいことなんだと思います。でもその苦しさを苦痛と感じないほど真剣に取り組めたら、本当の道をみつけたことになるのだと思います。
偉そうなことを書いてすみません。
自分の失敗からの、心からの忠告です。
ではまた。
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1、筋肉の緊張を痛みなくとり、伸びるようにするにはどのような手技がよいでしょうか?
2、固まりのような筋肉に対して、鍼治療以外で対応するにはどのようにしたらよいでしょうか。いまのところ軽擦くらいしかしておりません。
3、50代女性(臼蓋形成不全)と70代女性(レントゲン上異常なし)の二人の片方の膝が90度以上曲がりません。四頭筋の横引きや膝蓋骨周辺をじっくりほぐしているのですが効果はなく、膝が錆びた金属のように硬いままです。良い方法はあるでしょうか。
上記のご質問に対して、ヒントとなるかどうかわかりませんが1つ、筋肉は伸びませんよ。
筋肉の機能は緊張と伸長、ではなく、緊張と弛緩です。
つまり縮んで、それが緩むことはあっても伸びることはないんです。
ではなぜ緊張したままなのか?
それは緊張しなければならない理由があるからです。
血圧が理由あって上がるのと同じです。例えば末梢血流が悪くなっているので血圧をあげて血流を促している、などですね。
では、筋肉が緊張したままになる理由はなんでしょうか。
一番多く見られるのは局所の脆弱化による補強といった理由です。
わかりやすく言うと、怪我をした部位を補うために筋肉が固くなって補強しているんですね。
それが慢性化したものもあります。
理由はさまざまですが、極論すると脳がそれを命じているということです。
解決のヒントになりましたでしょうか。
閑話休題。
受講者さんから開業のご報告です。
3月2日にオープン、基幹の型とほぐしを中心に施術されるそうです。
以下、原文のまま
踏み切った理由は友人知人に練習台になってもらった結果、
・医者が質問するくらい湾曲した背骨が真っすぐになった。
・レントゲンで頸椎の一部が歪んで神経に触っているので痛み止めをもらっていた人が治った。
・首の曲げ加減で肩に電気が走る症状が治った。
・股関節痛の人が身体が軽くなったと喜んでくれた。
・両肩の骨頭付近に激痛のある人が治った。
等、先生に教えていただいた手技の凄さに自信をつけ、これはやるしかないと決断しました。
営業は今からなので、あせらずに進めていきます。物がいいので自信を持てます。ありがとうございます。
まずは開業おめでとうございます。
ご活躍を期待します!
この方が効果をだせるのは、おそらく素直に、動画そのままを施術しておられるからでしょう。
和伝整体の回復整体技法は力を入れるとうまくいきません。
ついつい矯正しようとして、力で押さえようとする方が多いのですが、それだと効果が逆にでないんですよね。
動画そのまま、力を入れずにする、それがコツです。
だから「和伝整体」は即日修得可能としているのです。
]]>まずは望診してみてください。どこに、どんな、気滞があるでしょうか。
ちなみにこちらの方は82歳女性、腰痛を訴えての来院でした。
参考までに、下の画像と上記の画像との気滞の違いを見比べてみましょう。
すると、何が違うか、なにか感じ方が変わるかもしれません。
当ブログには、メルマガの過去記事を順次アップしているのですが、今日は気になる記事を公開しました。
通常の経穴刺激と気滞からとった経穴刺激との効果の出方について書いた記事です。
すでに気滞治療をされている方、望診はできなくても「治療家の手」ができている方も実際の施術で経験されていると思います。
気滞からとった経穴、治療家の手を使って切経でとった経穴は解剖学的に物理的にとった経穴刺激と明らかに違う反応を示しますよね。
単純刺激だから大丈夫だろう、接触鍼だから大丈夫だろうと軽く考えてツボをとると、思わぬ効果、配穴を間違えると、予想外の逆効果がでてびっくりすることがあります。
前回の望診例の解答です。
上の画像には頭部に陰気滞があります。
ただ、普通の陰気滞ではありません。下肢をみるとなにか貼り付けてありますよね。
これはダイオードのマイナスです。
下肢のマイナス点を刺激するとでてくる特殊な気滞です。
どういうときにでるかと言いますと、「癌」のときです。
この方の場合、症状はなかったのですが、気になったので病院で検査していただきました。
結果、卵巣がんでした。
いまは手術されて、もう数年たちますがご健在です。
]]>筋診断法と脈診について(その1)です。
この二つは診断即治療と言われています。
一定の脈状に対して証(あかしと読む、診断名みたいなもの)が決まっていて、それに伴う主治穴(使用経穴)も決まっています。
ですから診断即治療なのですが、それだと単なるパターン治療になってしまうと思うのです。
経絡治療のある日の勉強会でこんなことがありました。
被験者Aさんは症状としては「肩こり」と言われました。
その体質は本来、脾虚で、その時の脈も脾虚の脈状でした。
だから経絡治療を実践されている先生方は「この肩こりの主治穴はタイハク(脾虚の経穴)だ」と言うのです。
一見まともなように聞こえます。
ただ、それは練習会のことであり、Aさんの症状も、しいて言えば「肩こり」という状態。
そして私が一番気になったのは、Aさんは問診のときに最近はお腹の調子はいい、と言っていたんです。
人には体質脈があり、基本的に症状がなく健康な状態でもなんらかの証(あかし)が立つものです。
つまり、この時の脾虚という脈は体質のものであって、異常を表す脈状では無い可能性があると思いました。
この時Aさんの体質である脾虚は比較的良好な状態にあった、この肩こりは経絡異常からくるものではなくて、単なるデスクワークからの疲れのレベルである可能性が高い。
すると、経絡調整より、実際に固くなっている筋肉を直接ほぐしたほうが、即効性もあり、時短にもなる、と考えたのです。
脈診は脈の強さを見るのではなくて、脈相を見なければならない、いろいろな顔つきがあるが、形ではなくて、自然な表情をしているかどうかが大切であると思っています。
脈は気が血に変化して現れたものですから、望診ができない間は脈をみて判断することも練習になります。
そういった脈の強弱ではなく、脈相をみるような練習会をしてみたいと考えています。
筋診断法と脈診について、その2です。
さて、望診修得までの代替技術として脈診を利用するという練習ですが、施術がうまくいったかどうかの予後判定、もしくは施術点が正しいかどうかの判断にテスターとして使用する方法です。
ただ、脈をみるのは苦手という方は、もう一つの筋診断法を取り入れてみると良いかと思います。
筋診断法はその名のとおり、経絡に反応する特定の筋肉の緊張を見て判断する技術です。
私はかつて筋診断法を施術の主力においていた時期がありました。
創始者である河野忠男先生の著書をいまでも読み返すことがあります。
とくに、術者の意思(念)は経穴の反応に影響するという一言は、私にとっても大きな示唆となっています。
脈診と筋診断法、どちらを利用されても良いと思いますが、じつは望診結果と脈診での診断結果の一致率は私の中では2割ありませんでした。
これはどういうことかと言いますと、やはり脈診で導き出される定点施術は出現率の多いパターンの代表であり、それ以外のパターンが8割を占めているということだと考えています。
ですから、脈診で証がたったとしてもそれで施術ポイントも確定できると思わず、あくまで治療家の手による施術点の判定を練習し、優先して欲しいと思います。
それで「ていしん」「磁石」などのテスターを使って効果判定の時に脈がさらに良い方向に変化しているかどうかを見ていただきたいと思うのです。
]]>気をみる練習題です。
最初に答えを言います。
腰に陽気滞がある患者さんの画像です。
ただ、鍼灸も整体も苦手ということで、「ていしん」でのみ施術しました。上記画像をAとします。
下記画像がBです。
どちらかが、施術前、どちらかが施術後で、ほぼ腰痛も解消された後です。
さて、どちらに気滞があるでしょう。
画像Aが施術前、腰椎3~5付近に陽気滞があります。
画像Bは3回ほど施術したあとの画像です。
施術は整体プラス「ていしん」です。
来院時にほぼ痛みは無くなったと言われたので、望診してみると確かに陽気滞が消失しています。
Bと回答される方もおられたのですが、それは筋緊張を感知したもとと思われます。
改めて、望診してみてください。
10秒筋トレとはどんなものですか?という質問への回答です。
私事ですが、45歳くらいまでは体力の衰えなど全く感じなかったのですが、それ以降少しずつ「最近疲れやすいな~」などから始まり、50歳になるとはっきりと体力低下を自覚するようになりました。
人生50年という言葉を妙に納得しております(笑)
ご質問の「10秒筋トレ」とは気の流れを意識することで効果をだそうとする筋トレです。
力はいれないので筋肉痛にもならず、1回時間も10秒間と短いので、誰でもできると思います。
そこで目指すのが、体の動きの効率化です。
体力が低下して、必要最小限の体力を下回ると(70歳くらいでしょうか?)動けなくなり、要介護、寝たきりとなっていきます。
しかし、動きの省エネ化ができれば、必要最小限体力も下がるので、最後まで動ける体を維持できるという理屈です。
そのための省エネ化、動きの効率化をはかるのが「10秒筋トレ」の目的です。
なので、筋トレと名称をつけていますが、イメージされる筋肉トレーニングとは全く違うものとなります。
興味があれば、実践してみてください。
]]>
そして経絡治療を学びましたが、経絡治療は効く場合と全く効果ない場合との差がかなりあり、その違いが分からないのが最大の悩みでした。
結論のでないまま、他の施術方法に答えを求めるようになり、そして整体の勉強を始めたのですが、つまりは、逃げたのです。
最初、整体の関節をまっすぐにすればよいというシンプルな施術に魅力を感じました。経絡治療と違って、基準がはっきりしているのが魅力でした。
ただ、そこでも疑問がでます。関節は真っすぐの方が良いというのなら、からだ全部を人工関節にすれば寸分たがわず、真っすぐにできます。しかし、それで健康になれるのか?
そこで得た結論は、人は微妙なゆらぎの上に成り立っており、けっしてすべての関節が整っているのが良いとは限らないということです。
ロバートフルフォード氏という米国で有名なオステオパシーの先生がおられました。著書に「いのちの輝き」というのがあり、いまでも読み返すことがありますが、そこでも生命のゆらぎについて語られています。
フルフォード先生の施術は、一種のエネルギー療法です。その施術は物理的に真っすぐになるように体を整えるのではなく、流れの詰まっているところを流してやるだけ、というのです。
しかし私にはなんのことか、さっぱり理解できませんでした。
そこで、エネルギー療法というのなら、やはり経絡や気のことを学びなおす必要があるだろうと考え、再び経絡の世界へ戻ったのです。理由の一つには、気が通らないと整体はできない(会津古流整体)と言われた熊坂先生の言葉もありました。
経絡をどう感知し、把握するのか?それさえできれば、あとはそれを調整するだけ、その施術方法はフルフォード先生のようにオステオパシーでもよいし、経絡治療でもよいと考えるようになったのです。
日本においてもエネルギー療法が出来る先生はおられました。鍼灸においても例えば昭和初期に活躍された沢田健先生の施術の記録はまさにエネルギー療法で、気滞を感知しながらそれを鍼灸で解消できるように追っていくという治療です。
現代においても有川先生という気滞をダイレクトに感知するという先生がおられました。「始原東洋医学」の著者、有川貞清先生です。気滞(エネルギーの停滞箇所)を望診で感知し、ダイレクトに動きを感じとりながら施術していくのです。まさに理想としている答えでした。
ただいずれの先生も、その修得過程が謎だったのです。それは有川先生も同じでした。やっているうちにできるようになったのだと言われるだけです。先生の望診の練習会でも、かんじんの望診だけは、ただ見ているだけ、自得せよというものでした。
その修得方法ですが、私から望診修得法のひとつの答えとしての身体操作、10秒筋トレを提案させていただきます。
どうして、そのような答えに至ったかは、また講座の中で説明しますが、気滞を感知する望診法の練習としての身体操作、それを土台としての10秒筋トレを望診法修得のための練習として練習会を開催したいと思います。
そこで目指すのは、経絡を調整する専門家です。
具体的に言いますと、例えば、腰が痛いと訴えてきた患者さんがいるとします。
まずは望診、気滞があるかどうかを感知します。気滞があれば、自然治癒力が著しく阻害されているということですがから、気滞解消の施術を優先します。
また、気滞がなければ、物理的な他の原因を考える必要があります。
気滞が検知できなかった場合、はっきりとした原因があるかどうかを問診します。
怪我、急性期はまずは3か月間の辛抱が必要とはっきり伝え、西洋医学との併用も考慮にいれて施術プランを立てます。物理的な損傷にはある程度の日数が必要だからです。
ここで注意点ですが、ぎっくり腰(急性腰痛)の場合、物理的な損傷を伴っている場合と、そうでない場合の2種類があり、損傷がない筋肉の緊張だけの腰痛であれば、その場で解消可能です。
よく「あの治療院で、ぎっくり腰を1回で治してもらった」という話を聞きますが、それは物理的損傷を伴っていない腰痛です。
物理的損傷を伴っている場合とは筋肉の断裂や軟骨の損傷を発生していますから、1回では治りません。
それが治せるというのなら、切り傷・擦り傷も1回で、もとの綺麗な皮膚に治せるはずです。
自然治癒の限界を超えた治癒はありえません(大原則です!)
さて、慢性痛は3~6か月経過しているかどうかが判断基準となります。慢性痛の自然治癒は難しいものがあります。慢性痛に移行している場合は根本的な筋力低下や老化(その場合には10秒筋トレがかなりの効果を発揮できます)、もしくは気滞があるかのどちらかです。気滞がある場合は気滞解消の施術を併用しながらプランを立てます。
参考(慢性痛で気滞が無い場合の腰痛の進行)
第1段階で考えること
では何が原因か⇒姿勢、慢性疲労、筋力低下(もしくは硬化)、怪我のあとの後遺症(筋肉の硬化)
第2段階
上記原因がさらに進行すると⇒体の歪み⇒さらに怪我しやすく、疲労しやすいからだに!
第3段階
さらに進行⇒関節の変形、内臓機能の低下、新陳代謝の低下。
第4段階
さらに進行⇒痛いから動かない、動けない⇒廃用性症候群⇒寝たきり
これをちゃんと説明し、現在どの段階にあるのか、それをどう食い止めるのか?
100年使える体づくりを目指し、生活のなかに10秒筋トレ(ぜひ取り入れて欲しい)を活かし、
また気滞を解消(経絡の調整)することで、自然治癒力の活性化を目指す必要性も理解していただく。
私は、これらが総合的にプランニングできれば、健康寿命をかなり伸ばせると確信しております。
ですから、ぜひとも「10秒筋トレ」の普及啓蒙に参加していただきたいのと同時に気滞を解消する、経絡を調整するという施術にもチャレンジしていただきたいと思っています。
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上記は腰痛の患者さんです。
腰に気滞がありますが、それは陽気滞でしょうか、陰気滞でしょうか、という問題です。
気滞が陽か陰かで施術ポイントが真逆になります。
同じように施術してしまうと、逆効果になってしまいますから要注意です。
なお、症状からは判別できませんので具体的な症状や病歴は記述しません。
ただ、陽気滞か陰気滞かを判別してください。
これは同じ患者さんの2日後画像です。
前回の画像との違いを感知できれば良しとします。
さて、「問題」の解答ですが1枚目の画像は右腰に陰気滞、2枚目の画像は同じ場所に陽気滞が正解です。
施術の違いですが、施術ポイントはほぼ同じです。
ただ、刺激量が陰気滞の場合は腰に強刺激、陽気滞の場合は大腿部に強刺激となっていて、これを逆にするとスムーズな治癒につながりません。
この患者さん腰痛発症から約2か月経過していて、マッサージだけでは回復がおぼつかないと、来院されました。
刺激のポイントを変えただけで効果が変わってくるという例です。
かねてから実践検証していた「10秒筋トレ」ですが、やはりかなり個人差がでます。
動作自体はほぼ日常動作のみなので、だれでもできるはずですし、時間も1回約10秒です。簡単です(笑)
ただ、年齢によるというよりは、その方の考え方が柔軟かどうかによると言ったほうが良いかもしれません。
体の動かし方を変えていくトレーニングですから、いままで染みついた力任せの体の使い方を変えられない方は効果が出る前に辞めてしまいます。
ですが、変えようと思ってトレーニングされている方は、少しづつですが、「肩が柔らかく動かせる」「立ちすわりがやりすい」「以前より歩ける」など効果がでており、年齢も70、80歳の高齢者でも十分できる運動だということが分かりました。
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1、筋トレには2種類ある
一つは「重り」や体重をかけて筋肉を太くする筋トレ
⇒一般的で効果も大きいが、筋肉や関節を痛めることもあり、
トレーニングを止めると、元に戻ってしまう
もう一つは、筋肉の動きを滑らかにする筋トレで、これが10秒筋トレの基本になります。覚えるのに時間がかかりますが、一度覚えてしまうと、トレーニングを止めても元にもどってしまうということがありません。
一度覚えれば、筋肉もその動きを忘れないからです。
2、滑らかに動くとはどういうことか?
弓の弦が筋肉だとすると、少ししか引けないのが動かない筋肉。
大きく引けるのが滑らかな筋肉です。
もちろん、大きく引けたほうが、矢は遠くまで飛びます。
つまり大きな力がでるということです。
10秒筋トレは筋肉が本来もっている能力を引き出すことであって、
無理な練習で筋肉を太くすることではありません。
3、重要な基本事項三つ(簡単なようで難しい)
力を抜く(意外と力が抜けないものです)
自然な形で動く(自然な動きは痛みがでません)
力を入れずに動く(力を抜いて、自然な動きをするということです)
4、最初に覚えておくこと
「筋肉は無数の筋繊維がスライドするように動く」
「筋肉が縮む方向は一方向のみ」
「意識を集中すると血流が良くなり、動きが滑らかになる」
※これを昔の人は「意を通すと気が通り、気が通ると血が通る」と表現しました。
5、10秒筋トレの概要
第1段階 まずは1つ1つの筋肉の動きを練習します。
第2段階 各筋肉を連動させて、いろいろな動きを練習します。
第3段階 力を抜く、練習をします(これが一番難しいかも)
この基本を約半年間で覚えていただいて、あとは1~2年かけて日常
の中で練習していきます。
6、第1段階の練習内容
骨格と筋肉の位置(解剖)を覚えます(イメージするためです)
そして、筋肉の動きをイメージしながら(意識を集中して)、その
筋肉をゆっくり動かします。
集中してやれば1回10秒くらいで終わります。
1日1回で十分ですので、そのかわり集中して実践してください。
7、日常動作以上のことはやりません
のちのち、筋肉を連動させて動く練習をしますが、基本的には
立つ、座る(椅子か正座)、歩く、寝る、寝返りを打つ、後ろを振り返る、手を伸ばして物を取る、体を丸める、の8種類の日常動作だけです。
理由は継続できなければ意味がないから、です。
日常動作がそのまま練習になりますので、できない、やらない、時間がとれない、ということが起こりません。
なので、誰でもできますし、継続もできます。
8、例えば太極拳のこと
太極拳を見たことはありますでしょうか。
「型」の練習では、ゆっくり、力を入れずに動きますが、太極拳は本来格闘技であり武術のはずです。
ゆっくり動いて、練習になるのでしょうか?
じつは、あれも筋肉に滑らかな動きを学習させ、関節の自然な位置や角度を確認しながら動いているんです。
いついかなる時でも、歳をとっても、動けるように。
日本の空手の型のなかにもゆっくり動く型があります。もちろん同じ理由です。
10秒筋トレでは、特別な「型」はありません。
日常動作が、そのまま「型」となります。
私事ですが、45歳くらいまでは体力の衰えなど全く感じなかったのですが、それ以降少しずつ「最近疲れやすいな~」などから始まり、50歳になるとはっきりと体力低下を自覚するようになりました。
人生50年という言葉を妙に納得しております(笑)
ご質問の「10秒筋トレ」とは気の流れを意識することで効果をだそうとする筋トレです。
力はいれないので筋肉痛にもならず、1回時間も10秒間と短いので、誰でもできると思います。
そこで目指すのが、体の動きの効率化です。
体力が低下して、必要最小限の体力を下回ると(70歳くらいでしょうか?)動けなくなり、要介護、寝たきりとなっていきます。
しかし、動きの省エネ化ができれば、必要最小限体力も下がるので、最後まで動ける体を維持できるという理屈です。
そのための省エネ化、動きの効率化をはかるのが「10秒筋トレ」の目的です。
なので、筋トレと名称をつけていますが、イメージされる筋肉トレーニングとは全く違うものとなります。
興味があれば、実践してみてください
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