
症例を一つご報告させていただきます。
患者は72歳男性、特記すべき既往歴、現病歴は無し。
症状としては左の坐骨神経痛なのですが、あらゆる検査を受けても原因不明。
鎮痛剤も効かず、マッサージ、整骨院などに通院するも思わしくないとのこと。
私としても整体では対応できない症例でした。
望診をすると関節や筋肉に歪みなど、運動器系になんらかの問題があるときは、
坐骨神経痛の場合、たいてい腰椎や骨盤に気滞を感知するものなのですが、
今回は肝臓付近に陰の気滞がありました。
経絡治療的にいうと「肝陰虚熱症」です。
治療点は気滞の反応点(経穴)から、右行間と頭部にでたツボの2か所を主治療とし、
背部腰椎周辺の反応点数点と、それに対応する下肢の反応点を副治療としました。
現在も加療中ですが、経過は良好です。
たいていは気滞を取る方法として、複数の選択肢(整体、指圧、鍼灸など)があるものなのですが、
ごく少数ですが気滞そのものにアプローチしないと、うまくいかない症例があります。
もっともそれは、整体でも指圧でも同じことだと思います。
整体でなければ、取れない症状というのがあるんですよね。
同じように気滞かた反応点をとって施術しないと改善しない症例というのがでてきます。
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