
(質問)
望診時には胸に意識を集中するのが良いのですか?
(回答)
少し補足させていただきます。以前に望診のときは胸の感覚を最も重視すると書きました。
その理由は有川先生の結論だということもありますが、自分でもいろいろ試してみて、胸が一番良かったからです。
眉間でもなく、丹田でもなく、胸の感覚です。チャクラとの関係性を質問されたこともありますが、それは私にはわかりません。
さて、胸は感覚器として用います。例えば、ものを触るときの触覚器としての指先と同じです。
そのときに意識を集中するのは指先ではなく対象物です。それと同様に意識を集中する場所は胸の感覚ではなく、対象物です。
胸の感覚にとらわれすぎると、自己の内部感覚に惑わされて、正確な判断ができなくなるので注意が必要です。
追記 私の望診練習法
私の望診習得過程はみなさんとは真逆なんです。
最初にひたすら望診→切経(手で治療点を探る)→有川先生の勉強会に参加→電気回路の練習→テキスト(有川先生の著書)を読む→望診についての知識と理解を深める、といった感じですね。
電気回路の練習に手間取っている方が多いように思いますが、たったこれだけのことですが、テキストにすれば紙1枚、動画なら5分で終わってしまう簡単な練習ですが、これが根幹となっており、これができれば即実戦可能です。
原初感覚が錆付いていて、なかなか感覚としてつかめないというかたは、その習得に1~2年はかかってしまうかもしれません。
なので、他の練習も取り入れながら気長に取り組んでください。
またこれは繰り返しになりますが、望診テキストとしては有川先生の著書以上のものはないので、そちらを参考にしてください。
ただ、有川先生の著書の唯一の欠点はその習得過程がまったく書かれていないことなんです。
ですから、この講座の中で、私の習得過程をテキストとして公開していきますので、なにかの参考にしていただければ幸いです。
あと今年は実地講習会を実施したいと考えています。それまでに、気の感覚を少しでもつかんでおいてください。
電気回路、磁石の基礎練習で苦戦しておられるかたが多いようです。
そこで、コツをひとつ。
指先の感覚に囚われすぎている方が多いのではないでしょうか。
指先の感覚は自己の内部から湧いてくる感覚です。
つまり、それは自分の感覚です。言い過ぎかもしれませんが、それは自分の想像や思い込みであって、対象物の気の感覚ではないということです。
気を感じるのは、あくまで対象物から発するものであって、自己の内側から湧いてくる感覚ではありません。
対象物と感覚を共有し、一つになること。
これが治療家の手をつくるコツとなります。
ではまた。
気の感覚がわからないという方へ
さて、気の感覚がわからない、と言われている方へ、
一言でいえば、練習量が足りていないとしか言いようがありません。
例えば、こうお考え下さい。
100点満点で、70点到達で気の感覚が出てくると仮定します。
原初感覚の鋭敏さには個人差がありますから、同じように1時間練習しても1点にしかならない方もいますし、3点になる方もおられます。
その時点で習得速度には3倍の差があるわけです。
ただし、原初感覚は誰もがもっていますから、いずれは同じように70点ラインに到達できます。
それとこれはどの方にも共通しているのですが、69点まではなにも感じません。
確実に得点を重ねていても、70点を超えるまでは、「わからない」のです。
気の感覚は徐々にできるとか、少しずつ理解ができるとかいうものではありません。
できるか、できないか、全か無のどちらかなのです。
でも、練習したぶんだけは確実に点を重ねて前進していますから、
70点到達を目指して努力してください。
コメントフォーム