望診法講座130 「気をみる、気を感じる練習7」

目安時間3分

気滞判別の問題をださせていただきます

 

 

上記は腰痛の患者さんです。

腰に気滞がありますが、それは陽気滞でしょうか、陰気滞でしょうか、という問題です。

気滞が陽か陰かで施術ポイントが真逆になります。

同じように施術してしまうと、逆効果になってしまいますから要注意です。

なお、症状からは判別できませんので具体的な症状や病歴は記述しません。

ただ、陽気滞か陰気滞かを判別してください。

 

 

解答

これは同じ患者さんの2日後画像です。

前回の画像との違いを感知できれば良しとします。

 

さて、「問題」の解答ですが1枚目の画像は右腰に陰気滞、2枚目の画像は同じ場所に陽気滞が正解です。

施術の違いですが、施術ポイントはほぼ同じです。

 

ただ、刺激量が陰気滞の場合は腰に強刺激、陽気滞の場合は大腿部に強刺激となっていて、これを逆にするとスムーズな治癒につながりません。

この患者さん腰痛発症から約2か月経過していて、マッサージだけでは回復がおぼつかないと、来院されました。

 

刺激のポイントを変えただけで効果が変わってくるという例です。

 

気を感じる身体操作「10秒筋トレ」

かねてから実践検証していた「10秒筋トレ」ですが、やはりかなり個人差がでます。

 

動作自体はほぼ日常動作のみなので、だれでもできるはずですし、時間も1回約10秒です。簡単です(笑)

ただ、年齢によるというよりは、その方の考え方が柔軟かどうかによると言ったほうが良いかもしれません。

 

体の動かし方を変えていくトレーニングですから、いままで染みついた力任せの体の使い方を変えられない方は効果が出る前に辞めてしまいます。

 

ですが、変えようと思ってトレーニングされている方は、少しづつですが、「肩が柔らかく動かせる」「立ちすわりがやりすい」「以前より歩ける」など効果がでており、年齢も70、80歳の高齢者でも十分できる運動だということが分かりました。

 

 

 

 

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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