望診法講座16 「不食の世界」

目安時間6分

※東洋医療技術研究会主催の勉強会に参加もしくはお問合せをされた方に送らせていただメールを記載しております。

 

さて、明日は現在唯一の講習会となっております「気流診」の勉強会です。

 

参加される方、明日よろしくお願いいたします。

 

繰り返しになりますが、東洋医療技術研究会は「気」の世界を研究テーマとし、
それを実技(整体、整復、鍼灸)の練習を通して学んでいくというスタイルをとっておりました。

 

気に関するある程度の結論に達したいまは、気の感知能力開発の勉強会と、
それをどう応用していくかを模索しております。

 

また結論がでましたら改めてご報告させていただきます。

 

ところで、「不食」というのををご存知でしょうか?

 

文字どおり、「食べない」ということですがこれはヨガや仙術などを実践するうえでの修得技法の一種かと思います。

 

この世界が潜象界(見えない気の世界)と現象界(見える物質の世界)に分かれているなら、
一般的な食べ物は現象界のもの、したがってその食べ物で自己の肉体を構成するより、
潜象界の食べ物、つまり気やプラーナと呼ばれるもので構成したほうが、
より気の世界に入り込めると考えられたのでしょう。

 

ですが現実には全く食べないというのは難しく、
可能な限り気の世界に近い食べ物として菜食がとられたり、長期断食を実践されたりするようですね。

 

ただ、ここで不食を実践されている方たちの食事内容は一般の人には信じられないくらいの小食です。

 

例えば、青汁のみとか。

 

で、そこまで不食もしくは断食などを実践していくと体(とくに腸内環境)が激変するようです。

 

なんと食物繊維を消化する腸内細菌が生み出されるという研究報告もあります(まるで牛などの草食動物なみ!)

 

※ちなみに普通の人には食物繊維は消化できません。

 

さて、不食は難しいとしても半断食くらいはやってみようかという気になります。

 

皆さんはどう思われますか?

 

追記 注意!経絡治療は万能でありません

昨日は勉強会、お疲れ様でした。

 

講習会動画は後日、専用サイトにアップしますので見てくださいね。

 

さて、気(経絡)の治療について少し誤解されている方がおられるようです。

 

なんでもかんでも気や経絡の調整で治るわけではありません。

 

そもそも気滞がなければ経絡治療の対象とはならないからです。

 

何度も言いますが気の世界は潜象界といって現象界(=物質世界)と対をなす半分の世界です。

 

現象界だけを対象としても片手落ちですが、気の世界だけを見ていても片手落ちなんですね。

 

一例です(実話)。

かつて、ある経絡治療の学術団体を代表する有名な経絡治療家が往診を頼まれました。

 

手が痛くて動かないから何とかして欲しいという依頼でした。

 

診察後、その経絡治療家はおもむろに、患者の前腕を握り静圧を加えました。

 

パキッという整復音ののち痛みが激減し、さらに経絡治療を施し、患者の苦痛を回復させたそうです。

 

経絡治療家といえども経絡の変動がなければ、
まず最も有効な手段をもちいて患者の苦痛を取るべきではないでしょうか。

 

「私は経絡治療家だから揉まない(マッサージしない)」と言い切る鍼灸師の方がいらっしゃるが
バカじゃないかと思うし、そもそもマッサージ師の方に失礼です。

 

あくまで経絡治療にこだわるのは勝手ですが、苦痛に耐えるのは患者です。

 

へんなこだわりのために、患者の苦痛を長引かせてはならないと思います。

 

自然治癒力の阻害がなければ基本的に気滞はできません。

 

つまり症状があっても自然治癒力が正常に働いていれば、
気滞が無い場合もあるということです。

 

仕事の疲労とか、トレーニング後の筋肉痛などに多いですね。

 

そういう場合は気滞の治療よりも物療的な手技がよいのではないでしょうか。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

会計担当 山田

勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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