さて、本日は望診、気滞の調整を癌治療に役立てたい、
というご要望が意外に多かったことについてです。
以前のメールでも書きましたが癌は気滞治療で治せるとは言えません。
少なくとも私には言えないです。
ただ、延命効果、症状緩和効果はあると言えます。
ですから対応不可能ではありません。
じつは、先に癌には癌様の気滞がでる、といいましたが、
正確には癌専用の気滞ではないんですね。
しいて言えば、難病、重病のときに現れる気滞、と言った方が正確でしょうか。
そういう気滞がでたときはたぶん難治になります。
その気滞は取っても繰り返し現れます。
まるでもぐらたたきのように。
それでも根気よく治療していくと良い方向には向かうようです。
ですが、癌も含めてかなり今期が必要です。
詳細はまた講座の中で解説させていただきます。
鍼灸治療は癌に効果はあるのか?
気滞を診て癌を発見することは可能です。
ただし、通常の気滞としては感知できません。
癌様の気滞がでるんです。
そういう気滞が感知できて、検査に行ってもらうと、かなりの高確率で癌が発見できます。
ただ、、気滞から見た場合、癌というのは特殊な病気のようです。
基本的に自然治癒のベースに乗らない病気は気滞として現れません。
老化などが典型的な例ですね。
つまり老化によるものは病気ではないという事です。
そこで癌は究極の老化だと言われた先生もおられました。
それが本当かどうかはわかりませんが、癌が自然治癒しない、特殊な病気であることは確かなようです。
私が師事したことがある先生で癌の発見と漢方薬による癌治療が得意な先生がおられました。
その先生が言われたことがあります。
「鍼灸のみでは癌には対応できない、そのあたりが鍼灸治療の限界だろう」と。
ただし、早期発見にはお役にたてるかと思います。
最近の例で言いますと、
腰痛を主訴として来院された高齢の男性がおられました。
下腹部のあたりに癌の気滞があったので、それとなく検査を勧めてみました。
すると大腸癌が見つかったのです。
すぐ手術となりましたが、術後の経過は良いようです。
「癌と経絡治療」 癌の症例1
私の体験談です。
しばらく前に腰痛の治療に来られた患者さん、男性、76歳。
主訴の腰痛とは別に、望診ではおなかに「癌の気滞」が感知したんですね。
症状としては、便秘気味だがいつものことだ、とのことであまり気にされていない様子でした。
でも気になったので、一応病院で検査を受けるように言ったんです。
で、検査の結果、異常なし。
その時は間違ったのか、でも間違いで良かったと思いました。
それから4か月後、その患者さん、下痢の症状で病院にいくと大腸癌が見つかって、手術してきたとのこと。
さて、以前の状態は癌はあったのだが、検査にはひっかからなかったのか?
それとも、癌が実症状になる前に気滞がでていたのか?
または、すべてが単なる偶然か?
いずれかは、また長い検証期間が必要ですね。
気滞、気の世界のことは現時点でもまったくの手探り状態。イメージや想像でいろんな気の世界観が語られていますし、まことしやかなことを言う人もいます。
そういうものにとらわれず、事実だけを求めて生きたいと思いますね。
「癌と経絡治療」 癌の症例2
さて、癌治療に関しては賛否両論のようです。
鍼灸で治った例もありますよ、というメールもいただきました。
これはあくまで私の私見であって、現時点では確証はありません。
たとえば、有名な鍼灸師の先生が鍼灸治療で癌は半分は治る、などと著書の中で書かれているんですね。
半分治るならすごいんじゃないのってことなんですが、私は疑問です。
なぜなら今流行りの「癌もどき」、これなどは放置したほうが治ってしまう。
私ですら鍼灸治療で癌を治したことがあります(自分では治したと思ってはいませんが)。
癌もどきは下手に手術などでいじくるよりも、放置したほうが固まって治ってしまいます。
つまり鍼灸治療で治ったんじゃなくて、手術や放射線治療などをせず、
放置したから治ったんじゃないかと思いるんです
。
だけれども、癌初期なのか、癌もどきなのかは実験検証できませんよね。
生体実験になってしまうので、結果論でしか語れない。
そのあたりは医師と相談しながら、賭けるしかありません。
でも、あきらかに癌(癌もどきじゃない転移している悪性の癌)の場合は鍼灸では無理だと思っています。
私の母の例ですが、母も放置して癌を治しました。
大きくなりすぎていて手術しても取りきれないということになり、
延命効果を鍼灸治療で、ということになったのですが、おそらく癌もどきだったのでしょう。
転移もみられず、10年以上が経過していますが、いまだに元気です。
もちろん、私の治療で治ったなんて思っていません。
ただ、先日のメールで書いた「癌様の気滞」は感知できなかったんですよね。
これも私見ですが、もしかすると、癌もどきには「癌様気滞」はでないのかもしれません。
質問募集!
気の流れを見る、といっても漠然としていますよね。
その応用方法はいろいろあるのではないかと思います。
ですから、参加者の皆様の修得技法(鍼灸、整体etc・・・)によって、
使用方法も変わってくるかと思います。
ですので、こんな応用法はないか?とか、
こんな使い方はできるか?とか、
具体的な提案、質問をいただけると、講座に反映していけるかと思います。
なので、質問&提案をください(笑)。
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