まずはご質問への回答です。
(質問)
今望診で悩んでおりまして、それは10人程の写真で
それぞれ気滞を感知したと思っていたところ、吟味すると
磁石の+でも-でも感知してしまうのです。
ということは、すべて経筋だったということになりますよね。
けれど、まだ初心者なので修練不足なのかと迷っております。
添付した講座の動画ですが確か、陰気滞の除去として進められた授業だったと
思いますが、私はこれも陰陽感知してしまいます。
ご教授のほどよろしくお願いします。
(回答)
これは私の症例なのですが、50歳男性で、主訴は腰痛。
さて、その原因はというと、背中の表面の筋肉の軽い炎症。これは陰気滞として感知されます。
でもその奥の原因。それは深部筋肉である、腰方形筋のコリ。
これが機能していないから、表面の筋肉に負荷がかかりすぎて炎症を起こすんですね。
で、これは陽気滞として感知されるんです。
その感知される部位としては、ほぼ同じ位置の腰です。
でも大きさ、強さが違う。
で、その場合どちらが先かといいますと、炎症をとってから、深部筋肉を緩める施術をしました。
動画の女性の場合も同じで、奥に原因となる陽気滞があるのですが、表面のアトピーは炎症で陰気滞としてでてくる。
なので、ほぼ同部位に両方の気滞を感知するのです。
こういうケースもあるということです。
皮膚炎の症例
先ほどのメールの実例というわけではありませんが、皮膚炎の症例を1つ。場所は背中、左肩甲骨の下あたり。
赤い点と青い点に挟まれているところが皮膚炎の場所で、現在皮膚科でステロイド治療をしているが1か月経過してもおもわしくないとのこと。
気滞は感知できなかったんですが、切診で治療点はとれました。プラスの赤い点(こちらが頭側です)とマイナスの青い点で示したところがそうです。
1回目でかなり炎症がひいて、痒みが治まったそうで、これは著効を示した例となりました。
よく経絡治療初心者の方が、炎症を起こしている境目は正気と邪気の争っているところだから、周りにぐるっと鍼をすると言っていますが、それは間違いです。
同じように鍼をすると流れができずに、塞いでしまうことになります。
追記 皮膚炎はけっこう適応となるケースが多い
皮膚炎に関しては、アトピーも含めて気滞としてとらえられなくても反応点はとらえられるケースが多く見受けられます。
またお灸が奏効するケースも多いです(経験上)。
ただ上記のように反応点としてプラス点とマイナス点を取り違えると、炎症が悪化するケースもありますから要注意です。
コメントフォーム