気を感じるためのトレーニングとしての「10秒筋トレ」
1、筋トレには2種類ある
一つは「重り」や体重をかけて筋肉を太くする筋トレ
⇒一般的で効果も大きいが、筋肉や関節を痛めることもあり、
トレーニングを止めると、元に戻ってしまう
もう一つは、筋肉の動きを滑らかにする筋トレで、これが10秒筋トレの基本になります。覚えるのに時間がかかりますが、一度覚えてしまうと、トレーニングを止めても元にもどってしまうということがありません。
一度覚えれば、筋肉もその動きを忘れないからです。
2、滑らかに動くとはどういうことか?
弓の弦が筋肉だとすると、少ししか引けないのが動かない筋肉。
大きく引けるのが滑らかな筋肉です。
もちろん、大きく引けたほうが、矢は遠くまで飛びます。
つまり大きな力がでるということです。
10秒筋トレは筋肉が本来もっている能力を引き出すことであって、
無理な練習で筋肉を太くすることではありません。
3、重要な基本事項三つ(簡単なようで難しい)
力を抜く(意外と力が抜けないものです)
自然な形で動く(自然な動きは痛みがでません)
力を入れずに動く(力を抜いて、自然な動きをするということです)
4、最初に覚えておくこと
「筋肉は無数の筋繊維がスライドするように動く」
「筋肉が縮む方向は一方向のみ」
「意識を集中すると血流が良くなり、動きが滑らかになる」
※これを昔の人は「意を通すと気が通り、気が通ると血が通る」と表現しました。
5、10秒筋トレの概要
第1段階 まずは1つ1つの筋肉の動きを練習します。
第2段階 各筋肉を連動させて、いろいろな動きを練習します。
第3段階 力を抜く、練習をします(これが一番難しいかも)
この基本を約半年間で覚えていただいて、あとは1~2年かけて日常
の中で練習していきます。
6、第1段階の練習内容
骨格と筋肉の位置(解剖)を覚えます(イメージするためです)
そして、筋肉の動きをイメージしながら(意識を集中して)、その
筋肉をゆっくり動かします。
集中してやれば1回10秒くらいで終わります。
1日1回で十分ですので、そのかわり集中して実践してください。
7、日常動作以上のことはやりません
のちのち、筋肉を連動させて動く練習をしますが、基本的には
立つ、座る(椅子か正座)、歩く、寝る、寝返りを打つ、後ろを振り返る、手を伸ばして物を取る、体を丸める、の8種類の日常動作だけです。
理由は継続できなければ意味がないから、です。
日常動作がそのまま練習になりますので、できない、やらない、時間がとれない、ということが起こりません。
なので、誰でもできますし、継続もできます。
8、例えば太極拳のこと
太極拳を見たことはありますでしょうか。
「型」の練習では、ゆっくり、力を入れずに動きますが、太極拳は本来格闘技であり武術のはずです。
ゆっくり動いて、練習になるのでしょうか?
じつは、あれも筋肉に滑らかな動きを学習させ、関節の自然な位置や角度を確認しながら動いているんです。
いついかなる時でも、歳をとっても、動けるように。
日本の空手の型のなかにもゆっくり動く型があります。もちろん同じ理由です。
10秒筋トレでは、特別な「型」はありません。
日常動作が、そのまま「型」となります。
私事ですが・・・
私事ですが、45歳くらいまでは体力の衰えなど全く感じなかったのですが、それ以降少しずつ「最近疲れやすいな~」などから始まり、50歳になるとはっきりと体力低下を自覚するようになりました。
人生50年という言葉を妙に納得しております(笑)
ご質問の「10秒筋トレ」とは気の流れを意識することで効果をだそうとする筋トレです。
力はいれないので筋肉痛にもならず、1回時間も10秒間と短いので、誰でもできると思います。
そこで目指すのが、体の動きの効率化です。
体力が低下して、必要最小限の体力を下回ると(70歳くらいでしょうか?)動けなくなり、要介護、寝たきりとなっていきます。
しかし、動きの省エネ化ができれば、必要最小限体力も下がるので、最後まで動ける体を維持できるという理屈です。
そのための省エネ化、動きの効率化をはかるのが「10秒筋トレ」の目的です。
なので、筋トレと名称をつけていますが、イメージされる筋肉トレーニングとは全く違うものとなります。
興味があれば、実践してみてください
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