望診法講座3 「人体は小宇宙、孫悟空ですら抜け出せない!」

目安時間3分

以下は読者様からのメールの一部です。

 

「人の体は小宇宙というように、人1人を見るのは大変集中力がいり、

こつがあるのだと思われます。気の探索の方法は個人で見つけて行かなければならないのだと思います」

 

まったくその通りですよね。

 

とくに気の探索の方法は自分で修得、発見していかなければならないんです。

 

とっても険しい道ですが、その努力をするだけの価値は必ずあります。

 

よく人体は小宇宙だと言われますよね。

 

でもそのことを実感している人は少ないと思いますし、また正しく理解している方も少ないと思います。

 

人体は複雑な構造をもち、複雑なシステムをもっているから小宇宙なのではありません。

 

人そのものが自然の産物であり、その中に自然の理を発現しているからこそ小宇宙なんです。

 

なら、生き物すべてがそうなんじゃないのか?と言われれば、「その通りです」とも言えますよね。

 

その代わり、人もその他の生物も自然の理から逸脱した行為は絶対にできません。

 

それこそ、孫悟空が釈迦の手のひらから抜け出せなかったように。

 

どんなに特殊能力を身に着けようと、科学が進歩し人が宇宙に飛び出していく時代がこようと、人が自然の産物であることには変わりないのです。

 

ですから、「天につばする」とは、上に向かってつばを吐くから、重力でそのまま自分に降りかかるんだという例え話ですが、言い換えれば自分は自然なのだから、自然に向かってつばを吐くような行為は、自分を傷つける行為なんだよとも言えます。

 

時には、人体は小宇宙である、自分はその自然の産物であり、自然から逸脱した行為は「天に唾する行為」なのだと振り返りませんか。

 

散歩していて、道端の雑草からでも自然とその力の働きを感じることがあります。

 

空をみていて、自然の大きさを感じることもあります。

 

種から発芽するのを観察していて、自然の神秘さを感じることもあります。

 

人もその一部なんです。

 

そして私は、その自然は現象界という物質世界と重なるように、潜象界という見えない気の世界とが協力しあって形作っているのだと考えています。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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