こんにちは。
今日は気滞判別の問題をださせていただきます。
上記は腰痛の患者さんです。
腰に気滞がありますが、それは陽気滞でしょうか、陰気滞でしょうか、という問題です。
気滞が陽か陰かで施術ポイントが真逆になります。
同じように施術してしまうと、逆効果になってしまいますから要注意です。
なお、症状からは判別できませんので具体的な症状や病歴は記述しません。
ただ、陽気滞か陰気滞かを判別してください。
続き
これは同じ患者さんの2日後画像です。
前回の画像との違いを感知できれば良しとします。
解答
「問題」の解答ですが1枚目の画像は右腰に陰気滞、2枚目の画像は同じ場所に陽気滞が正解です。
施術の違いですが、施術ポイントはほぼ同じです。
ただ、刺激量が陰気滞の場合は腰に強刺激、陽気滞の場合は大腿部に強刺激となっていて、これを逆にするとスムーズな治癒につながりません。
この患者さん腰痛発症から約2か月経過していて、マッサージだけでは回復がおぼつかないと、来院されました。
刺激のポイントを変えただけで効果が変わってくるという例です。
さて、かねてから実践検証していた「10秒筋トレ」ですが、やはりかなり個人差がでます。
動作自体はほぼ日常動作のみなので、だれでもできるはずですし、時間も1回約10秒です。簡単です(笑)
ただ、年齢によるというよりは、その方の考え方が柔軟かどうかによると言ったほうが良いかもしれません。
体の動かし方を変えていくトレーニングですから、いままで染みついた力任せの体の使い方を変えられない方は効果が出る前に辞めてしまいます。
ですが、変えようと思ってトレーニングされている方は、少しづつですが、「肩が柔らかく動かせる」「立ちすわりがやりすい」「以前より歩ける」など効果がでており、年齢も70、80歳の高齢者でも十分できる運動だということが分かりました。
その検証結果をもとに再構成して、みなさんに提供させていただこうと思います。
それが終わったら、実技講習会のご案内をさせていただきます
ところで、日本の未来について思うこと
少子化問題、高齢化社会、新興国の台頭など様々な不安要素が多い昨今ですが、
それらの問題に対して私なりに役立てることは何かを考えてみますとやはり高齢者の健康維持、健康寿命の延長を助けることでしょうか。
これからの日本は高齢者が活発であることが重要かと思っているからです。
健康寿命は男性で約10年、女性で約13年も寿命との開きがあるそうです。
つまり10年以上要介護の状態で過ごさなければならない。それも平均ですからね。
私は健康を保つ基本はやはり柔らかい筋肉を保つことだと考えています。
関節の歪みも最初は筋肉の硬化から始まります。
筋肉が固くなれば、血流が悪化し全身状態としては高血圧、脳においては痴呆、骨では骨粗鬆症、内臓では機能低下などが起きてきます。
体調が悪いから動かない、動こうと思わない、結果さらに悪化する。これを廃用性症候群と言います。
それを防ぐためには、やはり体を柔らかく保ち、動きたい気持ちを維持することが大切かと思います。
体が動けば働けますしね。
筋力を維持するためには筋トレが必要なのですが、その時間と労力がまた大変。
わかってはいるけれど、なかなかできない。
そこで10秒筋トレというものを考えてみたんです。
この筋トレは、動作がほぼ日常動作でなりたっているので、最終的にはトレーニング時間は限りなくゼロに近づいていきます。
いま実験的に患者さんと練習していますが、良い結果に向かっています(問題点もありましたが)。
ですから、この筋トレに興味のあるかた、ぜひ一緒に練習していただきたいと思います。
この筋トレもあわせて講習会の内容に加えますので。
ではまた。
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