我々の気流診講習会は故・有川貞清先生の創始された始原東洋医学における望診術の勉強会の一つです。
勉強会は鹿児島、京都、東京、金沢(気流診)でそれぞれ行われておりましたが、有川先生がお亡くなりになり、一部の勉強会は休止中となっております。(現況は把握しておりません)
気流診は自己の原初的感知力をもって、気滞を感知し、気滞の解消をもって病気を治癒に導くことを目的にしております。
気滞とは、病気のときに人体が発する信号の一種で、それを感知する方法は、人による感応力である、ということで、古代の望診術はこのようであったのではないか、という理由から気の望診法として練習されてきました。
気流診という名称ですが、最初は気を診るということで、単純に気診と呼んでいたのですが、他に気診なる勉強会が存在するようでしたので、区別するために気流診としました。
気滞解消の方法ですが、それは各先生方の習得された技術によります。指圧、整体、鍼灸、漢方薬、その他、やり方はさまざまです。
気滞は明確な指標の一つとなり得ます。
ですから、気滞が感知できるようになると、いままで修得されてきた技術がさらに生かされるのではないかと考えています。
ただ、気流診における気滞は通常の東洋医学用語の「気滞」とは定義が異なります。
また、それが気である、とも断言できません。なぜなら、気の世界はいまだ未知の領域であり、気の定義もまだ明確でないからです。
ですが、我々はこの方法が気の世界の解明の一助になると思い、日々研鑽努力しているのです。
時々、どのくらい練習したらできるようになりますか?とったたぐいの質問がくるのですが、まず、あなたが目指すレベルにもよるんですよね。
ちなみに実践応用するのならば、あなたが目指すべきレベルは、武道に例えるなら最低でも二段位レベルでなければなりません。
どんな武道も大体同じなのですが、初段はその名のとおり初級レベルに到達した状態。
二段でその武道をやったと言えるレベル。
三段は指導者レベルです。
なので、とりあえず二段ということになるのですが、では、たとえば空手なら、どれくらい練習したら二段に昇段できるのか、ということを考えたら、気の感覚もどれくらいの努力が必要かなんとなくわかっていただけるのではないでしょうか。
1日10分、3か月でできるようになると思いますか?
じつは、1日3~4時間の練習で、約3か月で気の感覚を習得した先生はいましたが、それは特例級の上達速度だと思います。
では、私はというと、5年かかっています。もちろんほぼ毎日数時間練習しての話です。
そんなに難しいのか!と思った方、それは違います。武道に限らず、どんな施術技法であれ、それくらいの習得期間と努力は必要です。
逆に1週間や1か月で習得できるような技法なんて、底の浅い技法でしかないのではありませんか。
習得には努力が必要ですが、できるようになれば、その努力に見合うだけの、まったく違う世界観があなたを待っていますから、それを楽しみに練習してください。
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