NHK総合で日本の伝統芸能という番組をやっていました。
日本舞踊を青木崇高(俳優)さんが学ぶという番組でした。
その番組の中で、舞踊のお師匠さんの言ったセリフが印象的でした。
「若いうちは体が硬いから、修業をしていく中で柔らかくしていくんだ」
普通は若いと体は柔らかい、ということになりますよね。
でもそれは単純な関節の可動域や筋肉のコリ、硬さのことではなくて、
余計な力が入っているかどうか、という事を言われているんだと思いました。
これも講座の中でのちのち解説させていただきますが余計な力が入っていると滑らかな動きができないんです。
そしてそれは筋肉動作だけのことではなく、思考もそうなんです。
望診修得のための第一段階で必要な事は、余計な力、余計な思考、余計な意識の排除なんですね。
そして、自分の身体感覚をクリアにしていくんです。
すると、気の感知能力がでてくる、普段は余計な力、思考、意識に邪魔されて発揮できないだけなんです。
つまり、気の感知能力は育てるのではなくて、修練して身に着けるのではなくて、
感知能力を邪魔しているものを排除するだけなんですよね。
それをどう応用するかは、技術ですけれどもね。
具体的な方法はまた講座の中で。
力を抜くことに役立った身体訓練
気を感知するために必要な「力を抜く」についてです。
これについては、古今東西にさまざまなメソッドが存在していますので、
私ごときがあまりえらそうな講義はできません。
私が参考にした中で、特に役立ったものを列記しておきます。
1、禅、瞑想
2、肥田式強健術
3、韓氏意拳
1に関しては、瞑想法のほうが手軽で良いかもしれません。
3に関しては基礎の力を抜く訓練が役立ちました。
力を抜くことに関してのご質問への回答
力を抜く、という点について「できません」「わかりません」といったご質問をいただきました。
ほんとうに力を抜く、といったことは極意にも通じることで、簡単ですが難しいんですね。
私も完全にはできません。
できたら達人です(笑)
もちろんその境地を目指したいとは思っていますが。
で、望診に必要なレベルでは頭部、首、肩、胸、肩甲間部のリラックスができていればOKです。
最初にひとつひとつ意識して力を抜く練習をすると良いかと思います。
例えば、目とその周囲の筋肉、
首(意外に力が抜けていないことが多いです)、
そして肩から腕にかけて、そして手。
思ったよりあちこちに力が入っていませんか?
目を凝らしてはいませんか?
手に力がはいっていませんか?
チェックしながらひとつひとつ、力を抜いていきます。
胸の筋肉に関してはみぞおちに力が入っていないかどうかで判断すると良いかと思います。
あとは背中、肩甲間部ですね。
それだけできれば、とりあえずOKということで、先に進みましょう(笑)
言うのは簡単ですけどね。
3つのメソッドに関する質問への回答
さて、前回提示させていただいた3つの方法の補足です。
まず瞑想についてですが、解説を始めると膨大な量となってしまいます。
ですから、ポイントだけ。
瞑想法としてのメソッドはいろいろありますが、基本は同じです。
前提条件としてまず背筋を伸ばせる状態にすること、これは寝いていてもOK、
座っていてもOK、座禅と違ってそのあたりは自由度が高いです。
次に力を抜く、というところですが、ここが重要です。
2番目の肥田式強健術にも通じるところがあるのですが、
力を抜くというのは重力からの解放なんですね。
・・・、さらっと言ってしまいましたが、これとっても重要かつ、難しい話です。
簡単に言ってしまうと、力を抜く、それだけなんですが、これだけのことが難しいです。
たとえば椅子に座った状態でだら~んと力を抜く、
「なんだ、簡単に力が抜けるじゃないか」と思わないでください。
そのまましばらくじっとしていると、肩や腰が痛くなってきませんか?
これ、力が抜けていないからなんです。
次回の動画で少し解説を加えてみようかと思ってます。
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