ご質問への回答です。 まず、合掌行気法のやり方について この練習法については質問されるかたも多いのですが、 昔からある基本練習法で、整体を学んだかたなら、たいていの方がやっておられるのではないかというくらい有名な練習法です。 まず、文字通り、合掌します。 手は胸の前に、ただし、肘は自分の心臓の高さくらいに。すると腕はほぼ水平になると思います。…
望診法講座114 「合掌行気法について」
望診法講座113 「東洋医学は嘘と虚構の世界3」
前回の記事ではおそらく人が本来もっている「原初感覚」によって気滞(と命名された異常個所)を感知して治療に応用していたのではないか、それを体系化したのが経穴、経絡ではないかと述べました。 さらに文字、紙の発展によってそのデータが記述され残されるようになると、原初感覚の低下とともに、そのデータをもとにした医術が編集されていったのだと思います。それが古典医学書です。 「古典」…
望診法講座112 「東洋医学は嘘と虚構の世界2」
私たちは五感で感じ取れる世界を中心として活動しています。 この目に見える世界、触覚で感じ取れる世界を「現象界」と言います。 この世界での現象は「五感で観察できる事実」で成り立っています。 ただ、人類発生して間もない原始生活の時代は、もしかすると気や経絡を感知できる五感以外の感覚をもっていたのかもしれません。 現象界に対して、五感以外の感覚でなければ認知でき…
望診法講座111 「東洋医学は嘘と虚構の世界」
鍼の施術をしていると身体に「スジ」が浮き出てくることがあります。 この現象は鍼灸の臨床をある程度経験された鍼灸師さんなら大抵の方が経験されているのではないでしょうか。 それを古代の医師たちは「経絡」と命名したのだと思われています。 ただ、ほとんどの場合その経絡を五感で感知することはできません。 それを感知するには、経絡を感知することができる「五感以外の特殊な感覚」が必要…
望診講座110 「現代医学と東洋医学」
いただいたコメントへの回答です。 (質問) 鍼灸学校で、いろんな知識を詰めれば詰めるほど、気流診で言われていることから、遠ざかっていってる気がしてます。 手かせ足かせをはめられてく様に。 (回答) お気持ちはよくわかります。 かつて自分も同じことを思ったことがありますから。 でも、今となってみれば、鍼灸学校の勉強で…
望診講座109 「始原東洋医学 有川貞清著」
有川先生と私の望診法の違い ※画像をクリックすると、アマゾンの販売ページに移動します。 私の望診法は有川先生から学んだものに間違いありません。また、望診技術のレベルでは有川先生にはまだ遠く及ばないことも自覚しています。 では、有川先生と私との違いは何かといいますと、まず大きく違うのが有川先生は姿勢や体調に関してはとくに注意されなかった点です。 私はとくに姿勢、脱力を重視しています。 …
望診講座108 「鍼灸真髄 沢田健著を読んで」
この本は鍼灸を目指すきっかけとなった思いで深い本です。 一気に読み、また繰り返し読みましたが、なぜか臨床には役立ちませんでした。 なぜかと言いますと、澤田流鍼灸術は、まずは澤田先生の手指のようにすぐれた指頭感覚があるということが前提としてあるからです。 いわゆる「治療家の手」です。 澤田先生は腹診を重視されたようです。 まず、丹田(関元付近)…
望診講座107 「気滞と鍼灸治療について」
鍼灸師さんからのご質問への回答です。 (質問) 陽反応点、陰反応点に全部お灸で対処するとどうなりますか? また、「ていしん」ではなく、普通のステンレス鍼で、対処するとどうなりますか? (回答) まず陰点(マイナス点)は禁灸穴となります。隔物灸程度なら良いですが、火傷の残る透熱灸だと、症状が悪化します。 身を持って体験しているので間違いありませ…
望診講座106 「望診と気付き」
気を感知する初歩訓練「気づき」 いきなりですが、何度も同じミスを繰り返しているな~と思ったことはありませんか。 もしあるなら、それは注意力、観察力の不足ですよね。 気を感知できるかどうかも、その注意力、観察力をどれだけ発動できるかによります。 気は微小な反応しかみせませんから、わずかな差異を感知できないと、感じ取ることがきでないんです。 また…
望診講座105 「整体への応用」
望診を整体に応用する方法です。 じつはこれは2つの方法があります。 もちろん1つは、望診にて気滞を判別する方法です。 そしてもう1つは、気滞ではなく、実体を判別する方法でなのです。 以前から、感知しているものが気滞なのかそうでないのか、という質問に対して、はっきりとした形を伴うものやラインとして感知されるものは実体、病巣、経筋などであると説明…