望診講座105 「整体への応用」

目安時間6分

望診を整体に応用する方法です。

 

じつはこれは2つの方法があります。

 

もちろん1つは、望診にて気滞を判別する方法です。

 

そしてもう1つは、気滞ではなく、実体を判別する方法でなのです。

 

以前から、感知しているものが気滞なのかそうでないのか、という質問に対して、はっきりとした形を伴うものやラインとして感知されるものは実体、病巣、経筋などであると説明してきましたが、それをそのまま診断に使用するのです。

 

実体そのものを感知してはダメというわけではないからです。

 

それはそれで、硬結などの、異常を発している筋肉、筋膜なので、感知した以上筋肉群を調整(施術)してやればよいのです。

 

もともと整体、指圧関係の施術者は気滞よりも実体としての筋異常を感知しやすい傾向にあります。

 

それはそれで特異な能力なのですから、どんどん使用、応用していきましょう。

 

では実体か気滞かの判別はどうするのだ?ということですが、正規受講者の方には動画で解説しているとおり、簡単に言えば、意念の投入方法によります。

 

また、練習過程で気滞より先に実体(病巣など)を感知した方は、その感覚を覚えておくと良いと思います。

気流診(気の望診法)の応用について

今後紹介していこうと考えているのと同時に正規受講者さんへの追加コンテンツにしていこうと思っています。

 

気を感知できた、さて、その応用は?となったときにやはり具体例があったほうが分かりやすいと思うからです。

 

1つは鍼灸への応用

ここでの最大の利点は治療点(経穴)の選別に迷いがなくなることです。

 

禁灸点の選別にも役立ちます。

 

逆効果になっている経穴を以外に使用していて効果を半減させていることに気付かされます。

 

また鍼の方向、角度、深さによって効果が変わってきますから、それをていしん、イオン鍼、普通のステンレス鍼での応用法を具体例を使って説明します。

 

2、整復技法への応用

整復の型は1ヶ月もあれば覚えられます。

 

難しいのはその整復の方向なんです。

 

その症例、その人によって微妙に角度が違い、それがわかるのに長い年月を要するのです。

 

気の感知能力を応用することで、その修得期間を大幅に短縮できますし、施術時間の短縮にも役立ちます。

 

私などは気の感知技術を学んでいなければ整復法の修得はあきらめていたかもしれません。

 

3、整体、指圧への応用

施術ポイントの選別に役立ちます。

 

緩めるべき経筋、強刺激を与えるべきポイント(経穴)を把握するのに迷いがなくなります。

 

整復も整体も型どおりやっても効果はでません。コツはその角度、方向性、力加減なのです。

 

その手の感覚の修得にみなさん長い修行期間を要するのです。それらを大幅に短縮できます。

 

4、治療技術以外への応用

参加者の中には治療家でないかたもおられました。その方たちは独自の応用方法で気の感知技術を役立てています。

 

それを紹介させていただこうかと考えております。

追記 そのほかの応用法について

気流診の応用方法についての続きです。

 

受講者の中には治療家以外の方もおられまして、どんな方がおられるのかといいますと、

 

易の勉強をされているかた、

 

FXや株などの投資に応用されているかた、

 

自己の身体開発に応用されているかた、

 

禅や瞑想などに応用されているかたなどがおられます。

 

他にもおられるのかもしれませんが、私がメールで相談を受けたのは以上の方々です。

 

普通レベルの質問なら、ここで情報共有させていただくのですが、高度なことになると、初級者にはまったく理解不可能かと思われます。

 

なので、このメルマガではそんな応用方法もあるのだ、という紹介程度にとどめます。

 

他にどんな事に応用可能なのかはまったくの未知数ですが、潜象界は現象界と表裏一体、また有川先生は潜象界に現象界は包括されると言われていました。

 

ならば、その応用方法は無限にあるかと思われます。

 

ですから、あなた自身が取り組んでいることで、治療以外のこんなことに応用してみたい、というのがあれば、お気軽にメールしてください。

 

気の世界がどこまで奥行があるのか、どこまで広がるのか、私自身まだ入り口に立った状態だと思っております。

 

次回から、そういった実例(治療に関しても)を公開していきますので、みなさんもどんどん応用してみてください。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

会計担当 山田

勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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