このようなコメントをいただきました。
「遠藤喨及氏のタオ指圧を学んでいます。気流診には非常に似た印象を受けます」
じつは、私もそのように思いました。
遠藤先生のタオ指圧を実際に受けに行ったこともあります。
氏は著書のなかでこのように述べています。
「相手の生命に共感するには、自我意識を低下させて原始感覚を立ち上がらせる必要がある」
これは有川先生の言われる、気を感知するには原初感覚を取り戻す必要がある、と同じ意味だと思っています。
タオ指圧でも既存の経絡にしばられず、指先の感覚で施術点をとらえていきます。
これも同じだと思っております。
タオ指圧に限らず、原初感覚をもって、気の世界にアクセスし、施術の効果を上げておられる先生は各流派のおられると思います。
そしてそれは療術の世界に限りません。
当会の望診法では身体操作ができることを重視しておりまして、その初期段階では脱力がひとつのコツとなっているのですが、
私も実際には「上手に体の力を抜く方法=脱力」は中国拳法から学びました。
そういった多芸、諸芸の先生方に学ぶのも良い方法だと思います。
ところで、中国拳法の気の訓練から学ぶことができるなら、日本の合気道の気はどうなのでしょうか。
合気道の「気」について
こんなコメントもいただいております。
「合気道の気と望診の気は同じもの?」という内容です。
他にも中国拳法や外気功などとの関係など、複数いただいております。
まず、合気道や他の武道でいう「気」と、望診の「気」とは違うと考えています。
確かに、脱力のテクニックは中国拳法からまなんだのですが・・。
気(自然を動かすある種の法則)に体の動きを一致させていくのが、武術の目的です。
その気の流れそのものを感知し、医療用として、身体に表れている異常な気の流れを見るのに特化しているのが望診だと考えています。
また、古武道や中国拳法は脱力と雑念(余計な思考)の排除には役立ちますが、それなら瞑想や禅、呼吸法などでも同様の効果が得られますから、無理に武術をする必要はないです。
あと、外気功ですが、これはある種の遠隔治療ですよね(と、思っているのですが)。
遠隔望診(診断)はやってみたことがありますが、治療となるとやはり効率が悪く、私自身はいまのところ必要性を感じていません。
ただ、気の感知能力をどのように応用するかは各人の自由なので、武術に応用していく、外気功、遠隔治療に応用していくというのはよいと思いますよ。
いろんなところから気にかんする技術に通じるものがないかと学びました
タオ指圧、中国拳法、合気道だけではなく、ほかにもいろんなことを体験したり、実際にやってみたりしました。
なにかしら気に関する情報が得られないかと、ただただ探し回ったのです。
それは私には気の感覚の才能がなかったから。
でもそれが私の自慢でもあるんです(笑)
有川先生の講習会参加者の中で、おそらく私がもっとも才能が無く、もっとも多くの失敗をしています。
才能がない、とうのは原初感覚が鈍い、ということなのですが、その失敗例の数が自慢です。
つまり、みなさんがどこでつまづいているのか、なにが悪くて望診ができないのかが、
わかるんですよね、自分ができなかったから!
なので、なるべく具体的に質問していただけるとよりよい回答ができると思います。
優秀で、すぐできる人って自然にできているから、他の人がなぜできないのかが、よくわからないらしいんです。
でも、現時点でできない、と思っている方も必ずできます。なぜなら私ができたから。
それに望診、気の感知能力は人のもつ原初感覚です。つまり本来だれもが持っている能力なんです。
それが眠っているだけ。だからできます!
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