本日はご質問への回答です。
(質問)
気滞?だと思われるものを感知できてはいるものの、それがうまく消去できるときは効果もあるのですが、どんなに反応点を追っても消去できないときがあります。
それどころか、うまく反応点がとれないときもあります。
これは気滞消去治療の適応外ということでしょうか。
(回答)
これは、少し高度な質問になりますね。
気滞があって、施術の対象外になることは、確かにあります。
ですが、それは特殊な出現をする気滞の場合で、普通の望診で感知する気滞で対象外になることは、ありません。
では、なぜ消えないのか、うまく反応点が取れないのかと言いますと、その感知している気滞がイメージで作りだされたもの、もしくは気滞ではなく病巣そのものを感知しているケースだと思われます。
イメージの場合は反応点がうまく取れません。とれたとしても気滞に変化が見られない場合が多いです。
病巣の場合はそれ自体は変化しませんが、反応点はとれるので、効果はでるはずです。
気滞感知の能力ができてきたなら、次の段階、真正の気滞か、イメージの気滞か、病巣か、それらを判別する段階に進んでいるという事ですが、じつはその段階がもっとも長く、また悩みます。
がんばってください!
追記 「病巣と気滞」
上記記事に対してのコメントを1つ紹介させていただきます。
以下
(前半省略)
病巣そのものを感知している~という解説に非常に得心のいった事がありました。
ある患者さんに気滞らしきものを感知したのですが、反応点をとっても効果がいまひとつ、さらには気滞も消えない。
はっきりと気滞を感知できているのに、なぜだろうと考えながら施術を繰り返し、しばらくたって、その部位が骨折していることが判明しました。
つまりそれは気滞ではなかったということですよね。先生の言われる「病巣」を感知していたということだと思い、非常に納得しました。
(後半省略)
この方は一般受講生の方なのですが、非常に学習が進んでおられるようですね。
ひとつ気になったのは「はっきりと気滞を感知しているのに」という部分です。
気滞ははっきりとは感知できないのです。
前回のメールの補足になりますが、形まではっきりと感知するような場合は病巣かイメージです。
気滞はただそこに「ある」という以外は表現方法がなく、色も形もはっきりとは現れません。
そのあたりを今後の参考にしていただきたいと思います。コメントありがとうございました。
追記2 「経筋と気滞」
前回記事に対してのご質問を受けましたので、回答です。
(質問)
私は整体を業としているものです。~中略~
前回、骨折部位を病巣として感知している。
そこまではよいのですが、はっきりと感知できるものは気滞ではない事が多い、ということでしたね。
私は望診の真似事をしていて、よく広範囲にラインのようになにかを感じ取ることがあります。
~中略~
それが体の歪みだと思って、施術していたのですが、これは気滞ではなく、なんらかの病巣?なのでしょうか?
文章だけでは伝わりにくかもしれませんが、わかる範囲でお答え願えればと思います。
(回答)
これは、私の経験と同じ現象かもしれません。
私も整体の練習を中心にしていたころ患者の体にラインのようなものを感知していました。
これを有川先生に問うたところ、それは経筋を感知しているんだ、と言われました。
ご質問をされている先生が感知しているものが、病巣となっている筋肉か、もしくはそれに関連する経筋かは、分かりませんが、経絡ではなく、筋肉だろうと思われます。
整体関連の仕事をされている方には多くみられる例です。
ただ、イメージでない以上は、そこから施術点は導き出せると思います。
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