さて、本日はご質問への回答です。
(質問)
私は長い間、気滯を解消する意識でマッサージで治療してきましたがなかなか治す治療ができず慰安治療で終わっていたのですが、
最近経絡治療の勉強するようになり、湿痰、瘀血、とくに瘀血を意識して治療するようになり治療効果がでるようになりました。
経絡治療の勉強するまでは、気滯の知識しかありませんでした。
現在は触診で瘀血を探していますが、古伝望診法で瘀血や治療点がわかればと興味を持っています。
私なりに遠くを見るように望診してみると経絡の停滞している箇所がわかるのですが、
触診と一致していないためやり方が間違っているのだと思っています。
(回答)
まず、間違いではないと思いますよ。
お血治療はどちらかというと現象界での対処療法です。
ですから湿、お血の位置(治療点)と望診による気滞の位置が一致しないということは普通にあります。
ただし、これは東洋医学の不備ではありません。
もともと東洋医学は現象界、潜象界どちらの治療にも対応した構成となっています。
ですから、私はどちらか一方にかたよるのは片手落ちだと考えています。
さて、みなさんにどうしても読んでいただきたい、望診術の参考書をご紹介させていただきます。
有川先生はすでにお亡くなりになっていますので、いまはもう書籍でしか学べません。
しかし、読み返すたびにヒントがみつかり、
迷った時に読むと、必ず答えがみつかります。
ぜひともご購入ください。
ではまた。
追記 気滞消去はどんな疾患にも効果があるのか?
「気滞の調整はどんな病気に有効なのでしょうか?得意疾患などはありますか」というご質問をいただきました。
これもまとめサイトをつくっていないがための質問ですね(すみません)。
気滞治療(経絡治療)が有効なのは気滞がある場合のみです。
その場合は具体的な疾患名にはこだわりません。
唯一の例外は癌でしょうか。
古くからの読者さんはご存知でしょうが、症状があっても気滞が無い場合もあるんです。
その場合は気滞治療の対象となりません。
気滞が無い場合のほとんどは、症状はあるが、すでに自然治癒のベースに乗っていて、
極論すれば放置してもスムーズに治癒に向かうケースです。
その他、老化によるもの、すでに症状が固定されているもの(変形治癒など)、
そういったものには症状(不具合)はあっても気滞が無いケースが多々みられます。
※正規受講者の方へ
数名の方は積極的に練習されているのでしょう、ご質問もかなり頻繁にきます。
その甲斐あってか、数か月~半年くらいで気を感知する「手」を修得し、2~3名の方は望診もマスターしつつあります。
せっかく受講料を払って参加されているのですから、どんどん練習し、質問をください。
気の感知能力は誰もが持つ原初感覚です。練習すれば必ずなんらかの手ごたえはあるかと思います。
実践あるのみです!
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