私たちは、次の目標を実現するために努力してまいりました。
1、いかに最速でプロとして通用する技術を修得するか
2、安心して、気楽に開業するための準備方法
3、開業資金がない、資格取得費用がない、時間がかけられないを解決する方法
次の段階として、技術の幅を広げるために「気流診」を取り入れた整体技法の構築を目指すことにしました。
気流診とは古代望診法のことです。
これは古式整体の「見の技法」にも通じるもので、整体・整復の達人技とされているものになります。
いままでの私の整体技法は施術者の手の感覚から伝わってくる筋緊張、骨格の歪みを矯正することが目的でした。
もう一段階踏み込んで、上の境地を目指そうとしているのです。
「見の技法」は、見ただけで歪みと矯正ポイントを判断するという技法です。
触診と何が違うのかと言いますと、触診ではあくまで人体を構造物として捉えた診断法となりますが、見の技法においては人体をエネルギー体として捉えるということです。
そこで見るのは構造上の歪みではなく、生命としての自然の理から逸脱したものを見る、ということになります。
ですから、触診など通常の診察では感知できなかった隠された原因などが浮き出てくる可能性もあります。
もちろん、いままでの構造的な問題の解決方法としても有効で、矯正ポイントを絞り込むことや、歪みの元凶を発見することにも役立てることができます。
ただ、人を生命そのものとして見る場合、どうしても触診など、構造的不具合の診察だけでは足りないものがでてくるのです。
私は今後の整体技法には「見の技法」が必須となると考えています。
その修得とそれを元にした整体技法体系の構築にとりかかろうと思います。
和伝整体が受け継ぐ「見の技法」
「見の技法」とはさまざまな古流整体の流派にかつては存在していたであろう診断技法のひとつです。
回復整体では「姿見検査」として形だけは残されていますが、その技法の真実は隠されたままです。
本来の「見の技法」は、見て自分の感知能力で患者の施術ポイントを見抜く技術です。
それは単に中心線からのズレとか見た目の歪み(猫背など)をみる視診とは違うものです。
例えば下記図のように感知されます。
ただ、漠然と見ていても分かりません。
修得方法は、なにか1つ注意深く観察する練習を積むことです。
私が最も参考にしている書籍の一つ、「原初生命体としての人間」(野口三千三著)には、
「運動能力が高いということは、その動きに必要な差異を自分の体の中に自由に作り出せることである」
と書かれています。
自由に差異を作り出せるとは、その前に「差異」を感じ取る能力が養われなくてはならないと思っています。
ですから、通常では気付かない差異を感じ取る練習をしましょうということになるのです。
有川先生がレントゲン像を細かく観察し、模写したように。
桜井章一会長(雀鬼会)が日常に何気ないことに注意を払う練習を勧めているように。
もちろんそれだけではないでしょうが、日ごろからなにかしら微小な差異を感じ取る練習をしていると、それが望診(もしくは見の技法)修得のための基礎訓練になったりします。
上記書籍は私がトップクラスで参考にしている書籍で、読み返すたびに示唆があり、新しい学びがあり、誰にもお勧めしている参考書籍です。
ぜひご一読ください。
その気感をもちいた望診、望診による気滞をみつけそれを解消することを目的とした整体が「潜象整体」です。
潜象整体とは
潜象整体の「潜象」とはなにか?
これは現象界に対しての潜象界のことです。
潜象界とは物質構造としての世界とは反対の自然の理の世界のことです。
ですから、実質的な世界が構築されているわけではありませんし、見ることも触ることもできません。
ただ、自然の理ですから、現象界と同時にいま我々の周りに存在している世界です。
その自然の理を極める整体技法が「潜象整体」です。
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