望診法講座124 「私の経絡治療に足りなかったもの」~脈が変化しても良くならないのはなぜ?~

目安時間5分

経絡治療において脉が変化しても症状が変わらないのはなぜ?   私は一時期、脉診による診断を主とする経絡治療を実践していたことがありました。   ただ、脈や腹証から導きだされた証に対して施術して、脈が良い方向に変化しても、症状がまったく変わらないという例が多々ありました。 おそらく、経絡治療を実践している方が最初にあたる壁ではないでしょうか。   原因として考えられるこ…

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望診講座123 「経穴の反応点としてのプラス点、マイナス点とは」

目安時間4分

下記のようなご質問をいただきました。   (質問)   例えば腕がダルい時 なんとなくここだな(前腕部のある一点)と思う箇所を押すと、芯にくる痛み(響き)があり、結果腕が楽になります。   足の疲れであれば ふくらはぎのある一点や、アキレス健を強めにつまんだりすると同様の響きがあり、結果足が楽になります。   腰の痛みであれば、大臀筋のあたりの箇所です。 下…

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望診法講座122 「調身・調息・調心」

目安時間9分

私自身の自己治療例を一つ。   最近の例です。 38度9分の発熱。咳は無し。全身倦怠感と関節痛、悪寒。   望診(鏡に映して)すると、腹部のあたりに陽気滞。そこから切経すると最初に取穴できたのが左の太淵穴。対になるマイナス点は腹部中央あたり。 これは鍼治療で施術しました。   もう1点同じく左の太渓。対になっているのは喉のあたり。 太淵、太渓なんて、経絡治療でいえば腎…

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望診講座121 「治療家としての日常練習」

目安時間5分

こんな質問をいただきました。   (質問) 前半省略・・さて、「治療家の手を作る」は見ることはできてもできているか・・・、という疑問になる臨床を通すことも患者様から観れば失礼に思いますので、よくわからないなりに次のステップを学んでからにしたいと思っています。 次の方向性に進むには、どれをみたらいいのか教えていただけますと助かります。   (回答) 次の方向性なのですが、気流診と…

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望診講座120 「年を経ても偉くはならない」

目安時間7分

歳をとると、本当に偉くなるのか?   50歳になって思うことは、歳をとったからといって、落ち着きがでてくるわけでもなく、知恵がつくわけでもなく、偉くもなっていないということです。   子供のころに見た大人というのは無条件で「出来た人」「偉い人」でした。 でも、自分がなってみると違いますよね。   自分だけかと思うのですが、周りの友人もみな同じことを言います。 &nbs…

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望診講座119 「気をみる、気を感じる方法」

目安時間7分

1日で気を感知する技術を修得するメソッド 気を感知する、または関節や筋肉の歪みを感知する技術はあらゆる療術の根幹能力だと思っています。   その能力を1日で修得することも可能だと思っています。   なぜなら、気を感じる、気をみる能力はヒト本来がもっている原初感覚によるからだと思われるからです。   いままで、気感を得るにはひたすら練習するしかない、それには何年か必要と…

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望診講座118 「アトピー性皮膚炎の症例」

目安時間4分

まずはご質問への回答です。   (質問) 今望診で悩んでおりまして、それは10人程の写真で それぞれ気滞を感知したと思っていたところ、吟味すると 磁石の+でも-でも感知してしまうのです。   ということは、すべて経筋だったということになりますよね。   けれど、まだ初心者なので修練不足なのかと迷っております。   添付した講座の動画ですが確か、陰気滞の除去と…

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望診法講座117 「望診に失敗した例」

目安時間6分

先日の失敗例をひとつ。   40代女性の患者さん、主訴は腰痛。望診では右股関節になにか在り。   気滞ではないが、この感じは経筋?切経でもそのあたりに指が止まる。   はて?なにやらおかしな感じ。   患者に問うと、別に股関節にはなんの症状もない、とのこと。   と言っている間に、その患者さん、筋肉痛でその場所に磁石を貼っていた、はがしますね・・と…

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望診法講座116 「経絡治療のための望診」

目安時間6分

さて、先日のご質問の中でもっとも多かったのが、   「気が感知できることで、なにができるのですか?」   「脈診との違いはなんですか?」   「結局、筋骨格を扱う整体師には関係ないですよね?」   などいった、気が見えるからなんなの?系の質問が多かったです。     気の世界は潜象界といって、現象世界とは表裏一体の別世界です。 &nbsp…

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望診法講座115 「望診のときに意識を置く場所について」

目安時間5分

(質問)   望診時には胸に意識を集中するのが良いのですか?   (回答)   少し補足させていただきます。以前に望診のときは胸の感覚を最も重視すると書きました。   その理由は有川先生の結論だということもありますが、自分でもいろいろ試してみて、胸が一番良かったからです。   眉間でもなく、丹田でもなく、胸の感覚です。チャクラとの関係性を質問された…

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

会計担当 山田

勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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