望診法講座137 「気を感じる手の練習方法」

目安時間7分

(質問)

回路を使った手の作り方も試してはいます

有川先生の著書では第2指はプラスに引かれ第3指はマイナスに引かれると

書いてありました。

 

手を作るというのはプラスとマイナスで指が引きつけられたり反発する感覚をつかむということでしょうか?

切診するときも陽気滞のときは第2指で陰気滞は第3指でいいんでしょうか?

指が引きつけられる、反発する感覚は微妙なもんなんでしょうか?

望診は胸で感じるということでしたが、視線が止まるときは胸が苦しくなるんでしょうか?

呼吸がしにくくなるとか何か感覚があるんでしょうか?

 

(回答)

ご質問ありがとうございます。

 

4ヶ月目でこんな高いレベルの質問がくるとは思っていませんでした(汗)

 

この方、私よりよっぽど優秀ですね。

 

まず、指にも磁性があって、1,2指はプラス、3~5指はマイナスの磁性を持ちます。

なので、それぞれがプラス、マイナスに引かれやすいんですね。

 

でも、普段の練習でそこまで明確に練習しているお弟子さんは私も含めていなかったように思います。

 

なぜなら、もう片方の手で磁石を持つことによって、手全体がプラス、マイナスの磁性を持つからです。

 

なので、切診の時も2指とか3指とかにこだわったことはないですね。

 

望診のときの胸の感覚ですが、呼吸が苦しくなったりすることはないです。

 

ただ、あまりに相手に同調してしまうと相手の不調を感じ取ってしまうのかもしれませんが、それでは術者の身が持ちませんよ。

 

ですから苦しい感覚は要注意かもしれません。

 

切診の指の感覚も、望診の胸の感覚も確かに微妙なものです。

 

それは磁石の反発のようなはっきりとした感覚ではなくて、しいていえば手がそこにしか引かれない、
胸に違和感がある、でも確かな感覚である、としかいいようがないんです。

 

で、その感覚が間違いないものか、それとも想像やイメージの産物なのかは練習の過程で修正していくしかないですね。

 

それには別な指標が必要となります。

 

脈診であったり、また後に解説させていただく筋診断法であったり。

 

実際の現象界の診断法や結果と照らし合わせて、修正していくしかありません。

 

その具体的な方法はまた専用サイトの中で後述させていただきます。

 

治療家の手 「指先の感覚について」

質問

電気装置の訓練ですが、ふわっとした感じ、ビリビリした感じ、

またときには磁石の反発のような感じもありますが、どれが正しいでしょうか?

 

回答

その前に、まだまとめサイトを作っていないので、

初めてこのメルマガを読まれる方は何の事だか分からないと思います。

 

気の流れと電流の流れは似たような感覚なので(※あくまで似ているだけです、電流=気ではありません)

気の流れをつかむ感覚訓練として、簡単な電気装置をつくってその電流の流れを手で感じ取る練習を補助としてやっています。

 

さて、回答ですが、その感覚はいずれも正しくありません。

 

電気の流れは、純粋な気の流れと違い、不純物がかなり混ざっています。

 

その不純物をビリビリした感じ、ふわっとした感じと感知するのですが、

それはそれで感じていただいてOKです。

 

それが初期感覚だからです。でもずっとそれではだめですから、

その中から純粋な気を感じ取れるようにならなければなりません。

 

で、純粋な気の流れですが、それは「なんとなくそこにある感じ」としか感知されません。

 

熱感も冷感も、空気の抵抗も磁石の反発するよな感じもありません。

 

ただ、そこに「ある」、「なにかが流れている」という感じです

 

追記

 

電流の流れの不純物ですから、本当の気の流れと判別しましょうって、さらっと書きましたが・・・。

 

人によって違うかもしれませんが、実はそれが最も難しく、最も時間がかかります。

 

なにかを感じ取るところまでは、比較的スムーズにいくんですよね(これも人によって違うかもしれませんが)。

 

そこから先が長いです、根気がいります。

 

でも、そこをあきらめずに努力してください。

 

コツとしては、肩の力を抜くこと、そんな簡単なことですが、意外にできている人は少ないです。

 

望診は服の上からするのか?

ご質問への回答です。

 

「望診は服を着たままできるのですか?」という質問ですが、答えは「できます」となります。

 

ですが、不慣れなうちは迷うかもしれません。

 

有川先生も最初は患者を下着だけにして望診されていたようですから、できるだけ薄着のほうがやりやすいかと思います。

 

ただ、望診の感知能力は磁石や電磁波をだすものにも反応しやすいので、

そういったものは体から外してもらって望診したほうが良いかと思います。

 

純粋な気は色や形をともないません。

 

気に敏感になってくると人の感情や、筋肉、骨格の物理的な歪みも感知しやすくなるのですが、

そういったものは色や形をともなって感知されます。

 

「気」はなんとなくそこに「ある」と言いう感じで、色も形も、もちろん電気のようにビリビリする感じもなく、

磁石の反発のように感じることもありません。

 

ただ、「ある」とうのが純粋な気です。

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東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

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古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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