望診では気は百会から抜けていく
ご質問者は正規受講者の1期生のかた、とても良い質問でしたのでシェアしたいと思います。
(質問)
望診をしていて、気滞はよくわからなかったのですが、頭からの抜ける感じがしません。これはなにか問題があるのでしょうか。もしくは気滞を見逃しているのでしょうか。
(回答)
望診は基本的に足先から頭頂部に向かってします。専門講座の動画でも解説していますが、気の流れが良い場合は頭(百会付近)からすっと抜けていく感覚があるのです。そのことを言っておられるのでしょう。
確かに、気が頭頂部から抜けていない場合は体になんらかの問題があると思われます。
その場合の対処法は専門的な話になりますので、専用講座にて解説させていただきます。
ところで、気は下から上に流れ、百会(経穴)から上に抜けます。全身の経絡が会う場所だから百会と命名されたのでしょうか、百会とは良い名だと思います。
私と有川先生との違い
(質問)
自分の体の中の自然を感じる必要がある、と書かれていますが、それはどのようにすればよいのでしょうか。
気功など特別な訓練をしなくても、体を感じられる仕事そしていれば、それに打ち込むことでも可能とも書かれていますが、実際の方法を知りたいのですが。
(回答)
そこが私と有川先生の最大の違いだと感じております。
有川先生は自然に体得されていたのだと思います。
ですから有川先生の著書や講義にも体の使い方といったことに言及されてはいません。
それどころか体の状態がどうであろうと望診能力は発揮されるとも言われています。
ですが、私の中では体の状態は非常に重要で、自己の体で自然を感じ取れる能力が育っていないと、望診はできないと思っています。
その具体的方法ですが、体を使っている状態で、どこかに痛みやコリを感じるときは無理(自然ではない)がかかっている状態です。
そこで、その痛みやコリの発生源とそれを解消する方向への動きとの差異を感じ取れる能力を育てれることが、その方法だと思います。
有川先生はその能力が特別高かったのでしょう。
特別な訓練なしでも力が抜けていたのだと思います。
でも私は凡人ですので、有川先生のようにはできませんでした。
そこで良い姿勢、脱力、自然を感知できるような体の使い方が私にとっては重要となったのです。
姿勢を重視する技芸は多いと思いますし、私だけの意見ではないと思います。
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