個人治療院の経営戦略15 「施術料は高くとったほうが効果がでるのはなぜ?」

目安時間8分

なぜ売れたのか?

誰に聞いた話だったかは忘れたが、こんな話があります。

 

小物入れ用の小箱が売られていました。

 

材質、大きさ、形はまったく同じ。色も同じ白。3か所のお店で売られているその小箱は、ただ値段だけが違ったのです。

 

A店では100円、B店では200円、C店では300円。

 

当然一番安いA店でしか売れていない。

 

しかし、ある日から突然B、C店でも売れ始めた。

 

なぜだと思いますか?




じつはB、C店では小箱にそれぞれ色を付けたんです。

 

B店では鮮やかな青色、C店ではおちついた黒色。

 

もちろん色などにこだわらない人は一番安い白色の100円の箱を選ぶでしょう。

 

しかし、こだわりのある人は例え高くても200円、300円の箱を選びます。

 

そしてそれまでA店が独占していたシェアは3店舗で分かち合うことになったのです。

 

実際にはそんなにうまくはいかないよ!と言われそうですが、現実にうまくいっている治療院(業種にかかわらず)とはこんなものなのです。

 

オリジナリティがなければ単純な価格競争になり、より安いところに顧客(患者)は集まります。

 

しかし僅かでもオリジナリティをだしているところは収益に差こそありますが、そこそこの収入を保っています。

 

さて、ここで言っているオリジナリティとは単なる差別化とは違います。

 

差別化は簡単に出せますが、オリジナリティは簡単にはだせません。

 

差別化は簡単に真似できますが、オリジナリティは簡単には真似できません。

 

よくコンサルの方々が言う差別化というのは本当の意味で差別化になっていない可能性もあります。

 

またよくある技術講習では「独自の技術!リピーター続出!」などと、だれでもその技術さえ修得すれば差別化ができて収益をあげられるように謳っていますが、大嘘です。

 

なぜか?

 

同じ技術を学んでも、それを活かせるかどうかは人それぞれだからです。

 

その理由は・・・

 

続きは次回!こうご期待(笑)

 

クイズです!

 

ある治療院の治療の実験で、お金を払って治療を受ける人と無料で治療を受ける人との治り方を比べたんだそうです。

 

治療の方法は全く同じです。

 

症状など条件は可能な限り同条件の方たちを選択。

 

すると結果は、お金を払った人たちのほうが治りが早かったそうです。

 

なぜでしょうか?

 

これは本当にあった実験です。長く施術経験がある先生方なら、なんとなく答えがわかるのではないでしょうか?

 

答えはご自身でみつけてくださいね。

 

真面目な治療家は・・・

多くの真面目な治療家は治せる技術を求めます。

 

その真摯な姿勢には頭が下がるし、自分も負けていられないなとも思う。

 

しかし、テクニックの販売をしている業者(セミナーやスクール含む)さんたちの中には、その気持ちにつけこんだり、また、テクニックを知りたい、修得したいという心理をうまく利用して、たいしたこともない技術を押し売りのように売り込む連中がいる。

 

あなたにとって本当にその技術は必要なのかってことを考えて欲しいと思います。

 

技術をまるで物みたいに扱う業者にも注意してください。

 

この技法を修得すれば、患者が集まります!みたいなセールスレターが目立ちます。

 

でも、修得するだけで即売上につながる技術などありませんよ。

 

また、簡単に修得できる技術はレベルもそれなりだということを忘れないでほしい。

 

高度なレベルの技法が1日や2日でマスターできるはずないじゃないですか。

 

そのテクニックの販売ページ(ネット上の)やセールスレターを読むと、なんだかその技術がとっても優れていて、修得しなければ他の治療家に後れを取ってしまうような危機感を覚える。

 

が、それはまやかしです。

 

それはプロのセールスライターがあなた方の心理を上手に利用しマインドコントロールのように買わせるようにしむけているだけ。

 

王道を歩もう、と私は思います。

 

さて、

 

安易のな技術の修得が、経営力アップや売上向上に結び付かない理由はというと、人にはそれぞれ個性があるから、です。

 

たとえばスポーツでいうと、さまざまな競技があり、人によってその特性が違います。

 

体の小さなものがパワー競技をめざしても最初からおおきなハンデを負うことになり、適正とは言えません。

 

簡単に言えば、向き不向きがあるということ。

 

他の人がやっていて上手に経営に利用できているからといって飛びつくと、結局自分はうまく修得、利用できずにノウハウコレクターの道を突き進むことになってしまいます。

 

あなたの個性、オリジナリティを考えてください。

 

あなたには、あなたのやり方があるはず。

 

心から、やってみたい!と思わない技術やノウハウは無視するほうが間違いないですよ。

 

それと同時に自分にむいているかどうか、それを見極めてください。

 

あなたはなにをやりたいのか?それがキーです。

 

 

 

最近はいろんな技法が次から次へと公開、販売されていますが治則は不変です。

 

アプローチの仕方を変えたからと言って、劇的に治りが早くなるわけではないのです。

 

もう一度いいます。王道を歩もう!(すいません、しつこくて)

 

古賀俊彦選手(柔道)を施術する熊坂先生

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古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

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この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

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潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

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