個人治療院の経営戦略16 「自院の整体技法の価値を上げる方法」

目安時間5分

当たり前ですが、整体技法が商品なのです

整体院開業のためには、まず技術修得がなければ話になりません。(それが商品ですから)

 

なので技術修得について、まず書かせていただきました。

 

前回どんな治療法を学んでもさほど変わらない、だからいろいろな宣伝文句に惑わされず、自分の個性にあった技術をじっくりと学ぶのが良いと申し上げました。

 

まず技術というものは学んだ型をそのまま実践すれば通用するという単純なものではないのです。

 

当然、奥深さがあります。

 

同じ技法を使っても効果の違いが生まれるのは習熟度によります。

 

その時の患者の状態にあった適切な角度、力加減などでいくらでも変わってきます。

 

師匠の一人、熊坂先生は押す、引く、捻じるなど4種の基本技法とわずか20数種の整復法を角度や方向、力加減を変えることで無限の技を生み出し、その場その場の患者に合わせた施術をされています。

 

これこそ、技術を熟成させて奥を極めるということじゃないでしょうか。

 

熊坂先生に、〇〇整体教室は技法数が数千種類あるそうですよと言ったら、「たったそれだけか?普通は無限大だぞ」と、あっさり。

 

ノウハウコレクターのように次から次と違う整体教室に通うようでは熟成期間が生まれませんし、また技術の表面ばかりなぞっているだけで上達しません。

 

学び続けているような気分を楽しんでいるだけの自己満足で終わりです。

 

「いや、この整体スクールの技術を学んでおかないと、この症状に対処できないのだ」と言われる方がいますが、1つ2つならいいでしょうが、次から次へと手当り次第に学ぶのはいかがなものでしょうか。

 

まず、万能の治療法は無いという前提があります。

 

そしてすべての症状に精通するのは不可能です。

 

だから自分の能力とオリジナリティを考えて、学ぶ技法や得意分野を定めるのが良いと思います。

 

さて、鍼灸、整体、整復と3つの技法を比べてみますと、まず整体でしか治らない、鍼灸でしか治らないという症状は、ほとんどありません。(ただ、整体で施術したほうが治りが早いだろう、これは鍼灸のほうが治りが早いだろうという症状を含めると全体の1割程度はあるかと思います。もちろんそれぞれの適応症であるという前提です)

 

例えばある筋肉を緩めたいという場合、アプローチの方法が違うだけで、どの治療法を選択してもそれなりにできるものなのです。

 

あれこれ手を出すより1つの技の習熟度を高めるべきです。

 

それでも私はすべての技法に精通したいのだ、という方はどうぞやってください(できませんから・笑)

 

すべての武道で8段位がとれないのと同じです。

 

私が最初におすすめするのは「ゆらし整体技法」

整体にはテクニック系と、自然効能系の2つがあります。

 

まったくの初心者が最初に学ぶのは自然効能系のゆらし技法をおすすめしています。

 

なぜかといえば、修得が最も容易で、奥が深く、あらゆる症状に対応していけるからです。

 

この修得が容易というのが大事で、技法自体が自然の力を利用したものなので、事故が起こりにくい(これはとても大きなメリットです!)

 

これから整体を学ぶんだという方は、迷わず「和伝整体」へどうぞ(笑)

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

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相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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