さて、私が気流診修得に姿勢や脱力を重視しているのはご存知かと思いますが、その理由は大きく2つあります。 その1つを簡単に解説します。 それは、自分の内側を細分化して観察することで、「微小な差異」に敏感になる訓練をすることです。 瞑想でも内側に向かう方法と外側に向かう方法があるようですが、その内側に向き合う方法をとっています。 ※外側に向き合う…
望診講座104 「気と重力、気を感じる力」
望診講座103 「消えない気滞」
本日はご質問への回答です。 (質問) 気滞?だと思われるものを感知できてはいるものの、それがうまく消去できるときは効果もあるのですが、どんなに反応点を追っても消去できないときがあります。 それどころか、うまく反応点がとれないときもあります。 これは気滞消去治療の適応外ということでしょうか。 (回答) これは、少し高度な質問になりますね。 &n…
望診講座102 「治療家の手がつくりだす気のボール」
治療家が悩む指頭感覚 次のようなご質問をいただいたので、これは皆さんでシェアしたいと思います。 (質問) 電線(電気回路を使用した感覚訓練)の周囲に何かあるなぁという感覚はあるのですが、流れを感じることができません。 片手に磁石を持ってみても同じです。 流れが感じられないということは、電線の周囲に感じている何かある感覚も思い込みに過ぎないのでしょうか。 (回答) お悩み…
望診講座101 「高血圧と気滞との関連について」
平均寿命と健康寿命の差が10年以上あることを書きました。 つまり平均で10年以上は寝たきりか要介護状態で過ごすわけです。 そう考えると、日本の高齢者は決して豊かな生活ができているとは思えません。 それに、日本の寿命は本当に伸びているのでしょうか。実は少子化も影響しているようです。乳幼児死亡が減れば、平均寿命は延びますからね。 そこで、健康寿命…
望診講座100 「気滞を感知するには」
数回にわたって気滞感知のコツ、について考えてきましたが、イメージや固定観念を排除して現実をそのまま見ることの大切さを重視しています。 でもこれは簡単なようで、とても難しいことなんだと思っています。 なにかしら技術をひととおり修得されたかたなら、なおさらではないでしょうか。 どうしてもその技術体系、診察・診断体系でみていく習慣ができてしまっていますから。 &…
望診講座99 「経絡図の今と昔の違いについて」
ご質問への回答 さまざまなご質問ありがとうございました。 いくつか似たような質問が重なり、要約すると以下の5つの質問にわかれていましたので、まとめて回答させていただきます。 また、その他の難しいご質問に対しては、メルマガもしくは個別に回答させていただきますので、よろしくお願いいたします。 現存していない経絡図や経穴はあるのでしょうか? 現存し…
望診講座98 「経絡治療では、経絡の調整しかできませんよ」
(質問) 中医学をかじった程度で、キネシオロジーを検査法として使用した整体をしています。 不整脈や不眠、ホットフラッシュなどを 漢方を処方せずに治療する方法を模索中です。 経絡治療で、改善して行く事は可能でしょうか? (回答) 経絡治療とは、経絡の異常の調整技法です。 したがって、経絡に異常があった場合は病名に関係なく、なんらかの効果をだすことは可能です。 …
望診講座97 「経絡治療における適応即判定について」
経絡治療において、適応側ということを重視されている先生方がおられます。 そういったことを質問される方が何人かいらっしゃいましたので、回答させていただきます。 さて、適応側の判定については先生方によって独自の判断基準を持っておられる先生もおられると思います。 基本的には健康側。 男性は左。 女性は右。 これが基本と言われていますが…
望診講座96 「陰陽五行論について」
東洋医学を志して、最初に学ぶのは陰陽五行論です・・・のはずなんですが。 ところが、鍼灸師でも最近は陰陽五行論について知らない人が増えているようです。(信じられないことです!) 現代医学的な見地から筋肉や神経の走行に鍼の施術をしていくぶんには陰陽五行論など無用なのはしかたがないことかもしれないですね。 でも以前の日記でも書きましたが、見えない気の世界を本当に…
望診講座95 「気流診とは」
我々の気流診講習会は故・有川貞清先生の創始された始原東洋医学における望診術の勉強会の一つです。 勉強会は鹿児島、京都、東京、金沢(気流診)でそれぞれ行われておりましたが、有川先生がお亡くなりになり、一部の勉強会は休止中となっております。(現況は把握しておりません) 気流診は自己の原初的感知力をもって、気滞を感知し、気滞の解消をもって病気を治癒に導くことを目的にしておりま…