いただいたコメントへの回答です。
(質問)
鍼灸学校で、いろんな知識を詰めれば詰めるほど、気流診で言われていることから、遠ざかっていってる気がしてます。
手かせ足かせをはめられてく様に。
(回答)
お気持ちはよくわかります。
かつて自分も同じことを思ったことがありますから。
でも、今となってみれば、鍼灸学校の勉強ですが、これはこれで大切なことでした。
気の視点のみにとらわれるのも、それはそれで「居着き」を生んでしまい、固定概念から逃れられなくなります。
1つの考え、視点、思考に囚われることは危険なのです。
そもそも、この世界は気の世界のみで成立しているわけではありません。
なので、現象界、潜象界の両面を広く学んでおくことは大切だと思います。
解剖、生理の基礎医学から現代臨床まで学んでおくことも必要だということですし、現代医学的な視点から構成された鍼灸もまた、学んでおいて損はありません。
その上で、気の感覚を修得していただければ、大きな視点からの気づきが多くあるかと思います。
でも逆に潜象界、気の視点からしか物事を見れなくなってしまうと、間違った方向にいっても気づかない場合があるのです。
いまの勉強も大切にしてください。
なにができるのか?が重要!
この技術を修得することで、なにができるのか?
その一言につきると思います。
私は望診ができることで、経絡の調整専門の施術者を目指しています。
ただ、筋肉の状態を良好に保つことは健康の基本ですから経絡以外にも筋緊張の施術技法として整体と10秒筋トレを学んでいます。
施術ポイント(もしくは経穴)の選定には「治療家の手(指頭感覚)」が必要となります。
その練習方法として「ていしん」「磁石」「電気装置」そして脈診と筋診断法を学びます。
全部する必要はありません。自分の感覚に合う方法を選択すればよいと思っています。
さて、肝心の望診法ですが、やはり身体操作が重要だという考えからある程度の身体訓練を行います。
それが「1日で望診ができるようになる身体操作」講座です。
うまくいけば本当に1日で望診が可能となるかもしれません。
ちなみにこの身体操作から10秒筋トレが生まれています。
さて、治せる施術家の最短の方法は、
自分に治せるか、治せないかを判断できる能力を身に着けること。
自分の手に負えるかどうかを明確に判断できるようになること。
決して万能の治療家も施術方法も存在しないのですから。
自分は経絡に異常があった場合の調整をする専門家、そのスタンスを守り、自分の範囲外の症状については速やかに適切な医療機関を紹介できるようにしています。
あなたは、なにの専門家を目指しますか?
気流診がその一助になれば幸いです。
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