望診法講座15 「気はイメージしてはいけない」

目安時間5分

気の感知能力は後天的に身に着けるものでは無くて(例えば特殊な技術やビルダーのような筋肉など)、
もともとあった能力を発現させるだけと書きました。

 

その感知能力の発現を邪魔しているのが以下の3つ。

 

1、余計な緊張(力)

2、余計な思考

3、余計な意識

 

さて、3つ目の意識ってどういうことですか?というご質問をいただきました。

 

これはいわゆるイメージです。じつはこれの排除が一番難しいんじゃないかと思っています。

 

私もいまだにうっかりするとイメージと本当の気滞とを勘違いしそうになりますから。

 

よく瞑想法、ヨガ、自己啓発などの解説本でイメージトレーニングなどを取り入れている派があるみたいですが、
イメージは空理空論の空想になりがちです。

 

イメージを描くと実現できる、などと言う人もいますがそれも理に適っている事が前提であって、
どんなに強くイメージしてもできることと、できないことがありますからね。

 

気感を得るのに手の感覚訓練は重要です

電気装置を使った気の感覚訓練は非常に重要です。

 

なぜなら、「手」が一番神経が発達しており、感覚器官としてもっとも鋭敏だからです。

 

最初の3か月間は「手」の感覚づくりに徹してくださいね。

 

その手の感覚を最終的に「胸」にもってきます。

 

それが最初の最重要のコツでしょうか。

 

でもいきなりだと胸感覚はそこまで鋭敏ではないので、難しいんですね。

 

ですから、もっとも感覚の鋭敏な「手」から始めるんです。

 

「手」の感覚だができれば半分は終ったようなものですから、がんばってください。

 

なお、動画は少しずつアップしておりますが、かならずしも第1講座から視聴する必要はありません。

 

必要に応じて、整体手技や他の動画を参考に視聴していただければ良いかと思います。

 

治療家の手 感覚練習への質問・回答

質問をいただいたので回答させていただきます。

 

質問

(一部抜粋)

気を感じる手の作り方の練習をしていますが、なかなか感覚をつかめません。

 

指先で感じるものは、びりびりしたもの、モヤっとしたもの、抵抗なく感じるもの、
また抵抗感を覚えるもの、、その時々で変わったりもするので、何が正解なのかわかりません。

 

ひたすらに指先だけに集中していけば、そのうちに感じられるようになるものなのでしょうか?

 

それとも、感覚を感じる場所は、違うところを意識した方が良いのでしょうか?

 

回答

ご質問ありがとうございます。

 

まず、指先にあまりに集中してしまうと間違う可能性があります。

 

望診とも通じるものがあるのですが、意識を集中するのは感じ取ろうとするその「場」です。

 

電気装置でしたら電線のすぐ上の空間、人体の望診でしたら人体そのもの、ということです。

 

そして気の感覚はビリビリも抵抗感も磁石の反発のような感覚もありません。

 

なにかがある、でも確かにある、そんな感じです。

 

電気装置の場合、電流ですから気の流れと似ているといっても純粋な「気」そのものではありません。

 

気以外の夾雑物が混じっています。

 

それをビリビリした感じに捉えておられるのだと思います。

 

本講座は4月にスタートしてまだ3ヶ月目です。

 

3か月でできるようになったら、超優秀ですよ(笑)

 

なにかを感じていらっしゃるのなら、修得経過としては順調だと思います。

 

指先のその先の空間を意識して練習を続けてください。

 

これができれば半分、そして実践で通用する「手」ができています。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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東洋医療技術研究会 代表者名

現代表 勝木れい子(石川県金沢市 鍼灸師)

技術主任講師 吉田宜正(石川県 柔道整復師)

講師 岡田 (大阪府 整体師)

講師 水根 (兵庫県 鍼灸師)

講師 西域 (奈良県 鍼灸師)

 

相談役 古川正明先生(福岡)

記事執筆・メルマガ担当 前沢

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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