望診講座50 「望診とオーリングテスト」

目安時間8分

まず、ご質問への回答です。

 

「気流診は外気功のようなものでしょうか」

 

回答

 

「結論からいいますと、違います」

 

気流診はあくまで気の流れを感知する技術、そして感知した気の流れの異常をどう解消するか、外気功はその手段のひとつです。

 

私は外気功には詳しくありませんが、そういう位置づけですね。

 

さて正規受講者の方へ、

 

この講座は実践しなければ意味がありませんし、質問しなければさらに意味がありません。

 

私は望診の修得のために数十年の時間と数百万円のお金を使いました。右も左もわかりませんでしたから最初から試行錯誤です。

 

もちろん、失敗談のほうが圧倒的に多いんです。

 

その経験を共有できるのがこの講座の最大の、というか唯一のメリットです。

 

実践するとなんらかの感覚が得られます。それが間違った方向なのか、どうか、できないならなぜうまくいかないのか、それを質問してください。

 

膨大な失敗リスト(笑)と照らし合わせて、回答させていただきます。

 

そうすれば望診修得までの時間が、かなり短縮されます。

 

どれくらいかといいますと、毎週のように質問をいただいた方などは1年かからずに望診まで進んでいますから。

 

なので、実践参加(質問)しなければ、講習会参加の意味はないんです。

 

ただ、知識として持っておきたいだけなら有川先生の著書を読んで終わっておいた方がお金もかかりません。

 

オーリングテストについて

ご質問への回答です。

「お世話になっております。講座も終わりに近づき気滞の難しさを感じます。筋反射テストやオーリングテストで気滞を触ってもらってテストすると陽性反応はあるんでしょうか?」

 

まず、講座はまだ終わりじゃありませんよ!(笑)これから有川語録の解説にはいりますからね。

 

私がまがりなりにも気滞を感知できるようになるまで、めざしてから10年は試行錯誤、有川先生に出会ってコツを教えていただいてからでも2年近くかかっています。

 

それから使いこなす(実用レベル)まで、どれくらいかかったでしょうか。まあ、私は才能が無いほうでしたからね。

いまも試行錯誤、修行途中です。

 

ちなみに有川先生のお弟子さんの中で1年でできるようになった方は1割いません。2~3年でできれば優秀、ほとんどの方は5年以上かかっていますから。

でもあきらめずに続けた方は必ずできるようになっています。

頑張ってください。

 

講座もこれから気滞感知の本格的な解説に入っていきますからね。

 

さて、御質問の件ですが、筋反射テスト、オーリング、その他入江FTなども原理的には同じかと思われますが、

気滞の感知とも非常に関係性が強いものです。

 

有川先生は初期のころこれらを詳しく研究されていたようです。

著書の始原東洋医学でもかなりのページを割いて、これらと気滞の関係性を解説されています。

 

気滞を触って(解消してから)テストをすると、オーリングの反応も変わるはずですよ。

 

追記

上記記事に対して次のようなコメントをいただきました。

 

 

 

「私は経絡に関してそこまで勉強はしていない未熟な整体師ですが、たまたま今回は閲覧させていただきました。とても興味ある内容であったので、ありがとうございます。ゆらし系の整体をしております。

 

実は、望診法のような事をしている治療家の先生がいらしゃると思っていました。と言いますのは、施術の際に実際に私も「このお客様のここが何か気になるな」、という感覚があり、そこを施術すると結果が出やすかった為です。

 

しかし、残念ながら最近はその感覚を忘れてきてしまっていました。 望診法はどのように経絡の流れを感知するのか分かりませんが、このような感覚的に出来るものなのかと思います」

 

唯一、任脈、督脈が抜けているのかは、口の上下のポイントを見てオーリングを使えば出来ると聞いてますが(ある先輩に教わりましたが本当かどうか不明)、私はいまだにオーリングが正確に出来ないので、正確に調べられません。

 

また、それらが抜けている場合は、意識の中だけでそのポイントにチョンチョンと触れるようにするだけで入るとも聞いています。

 

オーリングの反応を指をすり合わせたり、まぶたの動きで測ったりする先生もいらっしゃると聞いてますが、私自身の感覚では、眉間の奥らへん(気みたいなものかと)がYESだと上に上がる感じで、NOですと下に下がる感じがします。

 

こういった感覚を鍛えて望診法を用いていけば抜けている経絡や痛みの原因(筋肉、経絡、感情など)がどこかを特定し、遠隔で施術し、お客様に触れずに施術前に結果を出せるようになるのではないかと思っています。

 

私たちもオーリングテスト、LFなどは非常に重視しておりまして、実際に「気」の感知の練習や実践に使っている先生も多いです。

 

オーリング(私はLFを練習しましたが)はやはり情報系の伝達という位置づけをしておりまして、そのへんは潜象界望診におけるベクトルと同じと考えております。

 

伝達された情報系がエネルギー系に影響を及ぼして、実際の動作(筋肉の収縮、弛緩)をおこすのではないかと。

 

ただ、オーリングの的中率は約80%(諸説あり)と言われていますが、これは受け取る側の許容範囲かどうかによるのではないかと思っています。

 

なのでオーリングでも感度をあげていく練習によって、その精度は変わるのでしょう。

 

この情報系の伝達も潜象界と同じく、他者を介したり、ある程度の空間を介しても伝達可能であり、そういう意味では遠隔施術も可能だと思います。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

当会での望診で気を診る技術は再現性を重視、既存の東洋医学の理論とは一線を画すものとなっております。

イメージを排除し、あくまで出来るか否か、気とは、経絡とはなにか、その正体を追求します。

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勉強会風景
古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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