ご承知のとおり、柔道整復師の業務は脱臼、捻挫、打撲などの外傷に限られます。
その業務は40~50年前当時、整形外科がほとんどなかった頃には整骨院の業務でした。
若いかたはご存じないでしょうが、昔の整骨院はレントゲン検査もできたんです。
完全に整形外科の領域ですよね!
いまはその業務は整形外科医に完全に奪われています。
つまり、もう30年も前から整骨院の存在意義は薄れていく一方だったのです。
ですが、いまも、それから今後もおそらく整形外科医が参入してこれないであろうと思われる柔道整復師、整体師の業務が一つだけ残されています。
それが亜脱臼の整復です。
ある程度の怪我や長年の加重労働で少なからず発生する亜脱臼ですが、その整復だけは、整形外科医が参入しにくい分野なのです。
それはなぜか。
正常なら3か月で治癒するはず
関節の痛みの話を少しだけさせていただきます。
関節の痛み、筋肉の痛みは通常3か月程度で自然治癒し、痛み自体は無くなるのが通常です。
だから、どんな激しい痛み(例えば椎間板ヘルニア)でも、すぐ手術とはせず、3か月は様子をみましょうという医師が多いのです。
ただしそれは自然治癒力が正常に機能していた場合。
3か月を経過しても痛みがある場合、それは慢性疼痛と呼ばれ、通常の損傷とは違うなんらかの原因が続いているのです。
そして、その原因の多くは亜脱臼という微小な関節のズレによると言われています。
また、その亜脱臼も痛みのある場所だけでなく、別な関節にもあってそれが関連しているケースもあります(ここ重要です!)
ですから、痛みはその関節だけを診ていても良くならない、とくに慢性疼痛に移行している場合は。
そして、この慢性疼痛に関しては整形外科での治療は「痛み止めとシップ、そして理学療法」というお決まりのコースしか用意されていません。
それは保険点数の事情や、亜脱臼自体はレントゲンにもMRIにも写らないといういくつかの理由があります。
またその整復にはある程度時間を取られるといった理由もあります。
ですから、整形外科医はこの分野には参入せず、理療に任せているのです。
当塾では、亜脱臼整復という分野だけは整体師、柔道整復師に残された最後の聖域であると考えます。
まず、整体師とは
整体師とは、関節や筋肉の矯正をすることで人を健康へ導く人のことなんですが、いろいろなスクールで「整体師の資格を取得」できます!と宣伝していますよね。
でも、整体師にいわゆる「資格」はありません。
完全に民間資格です。
つまり、そのスクールが勝手に発行している免状であって、なんの効力もありません。
ですから、整体師のレベルもピンキリだし、収入もピンキリです。
これが柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ師の国家資格をもっていれば病院や介護施設などへの就職もアリです。
そして、所有資格も考慮されます。
でも、整体師は国家資格でもなんでもないので、スクールでもらった免状を見せても笑われるだけですからね、「何ですか、それ?」って感じです。
なので、就職先はほぼ、ありません。
チェーン展開している整体、りらく系のお店なら時給1000円~1500円くらいで雇ってもらえるかもしれませんが、サラリーマンとしての一般的な時給は2000円、ある程度勤めた方なら3000円、役職がつくと3500円~4000円くらいはもらえますので、時給1000円台はやはりアルバイト、パートレベルでしかありません。
では、開業している整体師はどうなんでしょうか?
整体師の厳しい現実をみますか?
開業すれば施術料金は自分で好きなように設定できます。
5000円でも、5万円でもかまいません。
1人50000円で、1日10人診れば日給50万です(笑)
でも、あまり現実的な数字ではありませんよね。
ちなみに全国平均は3600円だそうです。
私の知っている先生の例をあげます。
東京の恵比寿で開業されている先生は40分の施術で8000円です。
金沢で開業されている先生は1時間の施術で5000円です。
効率は恵比寿の先生のほうがいいですよね、1日8人みれば64000円ですからね。
でも1人で施術するわけですから1日8人は単純に8時間労働です。
つまり、めいっぱい、効率よく予約が入ってその収益です。
実際に開業されている先生ならお分かりだと思いますが、1時間ごとに予約が順序良く埋まるなんてことは普通ありません。
たいていある時間帯に集中したりとか、ある日に集中したりとかしますからね。
その治療院の最大許容人数の8~7掛けくらいが実際の来院患者数とするのが通常だと言われています。
とするならば、1日8~10人までが限界なら実際には6~7人ってことです。
6人×全国平均施術料(3600円)×営業日(20日)=475200円
そこから必要経費(税金含む)を差し引くと20万。
これが現実ですからね。
ただし、それは普通の整体院を開業した場合の話。
和伝整体のメソッドは少々違います。
どう違うのか?それは次回に(笑)
メルマガの中で詳細解説させていただいております。よければメルマガも合わせてお読みください
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