治療技術さえ確かなら患者は集まる。
はっきり言いますが、これは間違いだと思ってます。
技術だけあってもダメ。
中途半端が技術はもちろん、たとえ日本一であってもダメな場合もあると思います。
なぜか?
経営というのは「掛け算」だからです。
つまり技術(100)×宣伝(0)=0なのです。
どんなによい商品であっても宣伝なしでは誰にも知られずに埋もれていくだけです。
よく技術があれば患者は探してでも来てくれる、と言われますが、極端な話、山奥に隠れ住んでも来てくれると思いますか?
すでに、あなたが日本一の名声を得ていればそれもあるかもしれません。
しかし、そんなことは現実にはありません。
まずは知ってもらう事(宣伝)が必要です。
たとえ、どんな達人技をもっていようと最初に宣伝して、知ってもらわなければ、誰にも知られずに終わってしまうのです。
自身の治療技術レベルを正確に把握していますか?
他県に引っ越しても患者が追いかけて来るくらいの、超一流の技術を持っていますか?
それとも、慰安的なマッサージテクニックのみですか?
知識は多いが技術はともなっていないタイプですか?
自分の本当の技術力を正確に把握できていますか?
どれだけ頑張って働いても、自分のレベルがわかっていないと失敗します。
成功している治療院は自分がどのレベルにあるのかを客観的に把握しています。
そして、それを正確に把握できています。
自分の技術レベル(その技術の特性)、つまり自分の商品価値や利用方法を知っているのです。
言い換えれば、自分の本当の活かし方を知っているのです。
ゆえに、自分の強みを生かすことができます。
失敗している治療家は自分の技術の活かし方を間違っている場合が多いです。
理想に燃え、自己を過大評価してしまって失敗するタイプがもっとも多く、次は活かす方向性を間違っているタイプが多いように思います。
宣伝もいらないような一流の治療技術をもった治療家は少ないです。というより、ほとんどいません。
殆どの治療家は自分が二流以下の技術レベルである事に気づいていません。
もちろん、私もいまだ二流です。
技術を売りにする治療家として成功することは、そんなに甘くはありません。
それこそ半端でない猛勉強・技術力そしてセンスが必要なのです。
たとえばスポーツの世界でいえばオリンピックに出場できるような、野球に例えれば、プロ野球の1軍選手になれるような、そんなレベルです。
あなたにそれだけの実力があるのなら、小細工は不要です!
開院のお知らせのチラシを1回まけば十分でしょう。
現代においては、治療業界全体のレベルが上がっていますから、ちょっとした「治療技術がある」この程度ではダメなのです。
どのような特性をもった治療技術で、どの程度のレベルか?
これを正確に把握しなければ戦略はたたず、成功もありません。
一流ではないからこその戦略
では、どうしたらよいのか。
自分の得意分野、特化した技術、メソッド、なにか一つでよいので、「自分の売りになるもの」をつくること。
そして、○○専門、○○ならこの治療院といってもらえるように、宣伝することだと思います。
その差別化ができれば、生き残れる治療院になれるのではないでしょうか。
50年以上前なら、ただ整復ができればOKでした。
それだけで良かったのです。
でも、そのレベルの治療院が増え、さらに技術の向上をしないと差別化ができなくなりました。
それがひと昔前。
いまは、技術はあって当たり前、サービスが良くて当たり前、の時代です。
そこから差別化を図るには、オリジナルメソッドをだしていくしかないのです。
○○なら、あなたに任せよう、と言ってもらえるように。
それは、私の目標でもあります
施術風景
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