個人治療院の経営戦略22 「技術があれば患者は来る、は嘘」

目安時間6分

治療技術さえ確かなら患者は集まる。

 

はっきり言いますが、これは間違いだと思ってます。

 

技術だけあってもダメ。

 

中途半端が技術はもちろん、たとえ日本一であってもダメな場合もあると思います。

 

なぜか?

 

経営というのは「掛け算」だからです。

 

つまり技術(100)×宣伝(0)=0なのです。

 

どんなによい商品であっても宣伝なしでは誰にも知られずに埋もれていくだけです。

 

よく技術があれば患者は探してでも来てくれる、と言われますが、極端な話、山奥に隠れ住んでも来てくれると思いますか?

 

すでに、あなたが日本一の名声を得ていればそれもあるかもしれません。

 

しかし、そんなことは現実にはありません。

 

まずは知ってもらう事(宣伝)が必要です。

 

たとえ、どんな達人技をもっていようと最初に宣伝して、知ってもらわなければ、誰にも知られずに終わってしまうのです。

 

自身の治療技術レベルを正確に把握していますか?

 

他県に引っ越しても患者が追いかけて来るくらいの、超一流の技術を持っていますか?

 

それとも、慰安的なマッサージテクニックのみですか?

 

知識は多いが技術はともなっていないタイプですか?

 

自分の本当の技術力を正確に把握できていますか?

 

どれだけ頑張って働いても、自分のレベルがわかっていないと失敗します。

 

成功している治療院は自分がどのレベルにあるのかを客観的に把握しています。

 

そして、それを正確に把握できています。

 

自分の技術レベル(その技術の特性)、つまり自分の商品価値や利用方法を知っているのです。

 

言い換えれば、自分の本当の活かし方を知っているのです。

 

ゆえに、自分の強みを生かすことができます。

 

失敗している治療家は自分の技術の活かし方を間違っている場合が多いです。

 

理想に燃え、自己を過大評価してしまって失敗するタイプがもっとも多く、次は活かす方向性を間違っているタイプが多いように思います。

 

宣伝もいらないような一流の治療技術をもった治療家は少ないです。というより、ほとんどいません。

 

殆どの治療家は自分が二流以下の技術レベルである事に気づいていません。

 

もちろん、私もいまだ二流です。

 

技術を売りにする治療家として成功することは、そんなに甘くはありません。

 

それこそ半端でない猛勉強・技術力そしてセンスが必要なのです。

 

たとえばスポーツの世界でいえばオリンピックに出場できるような、野球に例えれば、プロ野球の1軍選手になれるような、そんなレベルです。

 

あなたにそれだけの実力があるのなら、小細工は不要です!

 

開院のお知らせのチラシを1回まけば十分でしょう。

 

現代においては、治療業界全体のレベルが上がっていますから、ちょっとした「治療技術がある」この程度ではダメなのです。

 

どのような特性をもった治療技術で、どの程度のレベルか?

 

これを正確に把握しなければ戦略はたたず、成功もありません。

 

一流ではないからこその戦略

では、どうしたらよいのか。

 

自分の得意分野、特化した技術、メソッド、なにか一つでよいので、「自分の売りになるもの」をつくること。

 

そして、○○専門、○○ならこの治療院といってもらえるように、宣伝することだと思います。

 

その差別化ができれば、生き残れる治療院になれるのではないでしょうか。

 

 

50年以上前なら、ただ整復ができればOKでした。

 

それだけで良かったのです。

 

でも、そのレベルの治療院が増え、さらに技術の向上をしないと差別化ができなくなりました。

 

それがひと昔前。

 

いまは、技術はあって当たり前、サービスが良くて当たり前、の時代です。

 

そこから差別化を図るには、オリジナルメソッドをだしていくしかないのです。

 

○○なら、あなたに任せよう、と言ってもらえるように。

 

それは、私の目標でもあります

 

 施術風景

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

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古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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