「この技術のルーツを教えてください」というご質問をいくつかいただいております。
この望診法の開発者は九州、鹿児島におられた外科医、有川貞清先生です。
ある日のこと、虫垂炎で運ばれた患者にとりあえず痛み止めの注射をしたところ、ありえない回復をしたそうです。
そのことを有川先生は非常に疑問に思い、どう考えてもあの注射が改善の要因としか思えない、
そしてその理由は注射をした場所(ツボ)に要因があるのではないか?
そんなところから探究がはじまったそうです。
それが昭和25年、いまからは想像できないくらい鍼灸や東洋医学が蔑視されていた時代です。
医師がそんなことに興味を持つこと自体、異端視された時代です。
それにしてもと思うのですが、よくそんな虫垂炎の一事例をそこまで考えたなと、
よくそこまで観察し、また探究をはじめたなと、あの時代に、一流の外科医が。
考えるほどに、奇跡的なことだと思いますよ。
有川先生の時代には、当然、望診の師もおりませんし、
まったくの未開の地をいくような感じだったと思います。
それを思うと、ちょっとやってみて分からない、できない、とは簡単に言えませんよね。
少なくとも、やればできる、ということが分かっているんですから。
有川先生は、その探究の先に結果があるのかどうかも分からない状態だったんですからね。
それでもやりとげたんですから、すごいです。
※ぜひご一読ください!
望診は独学でも修得可能なの?
ご質問への回答です。
1つは「1人ででもできますか?」というご質問、
もう1つは有川先生が開発者なら「古伝」というのは言い過ぎでは?というご質問です。
両方に回答したいと思います。
まず、1りででもできますが、効率は悪いです。
間違っていてもそれを修正するのに1人だと時間がかかります。
有川先生がその例です。
最初はたった1人で始められました。
ですから、すべてが試行錯誤で、ひととおりの体系をつくるのに50年かかっています。
いまはその50年の試行錯誤を1冊の書籍から学べます。
またある程度、正しい方向性が分かっているので、間違いが修正しやすいです。
なので、1人でも修得できますが、できればコーチをつけたほうが修得時間は大幅に短縮できます。
さて、もう一つのご質問です。有川先生が開発者ですが、有川先生いわく、
おそらく古代の本来の望診法はこうだったのではないか、という結論をだされています。そうでないと経絡を発見した過程などの説明がつかない、と。
ただ、長い歴史の中で、古代の望診法の技術が失われたのだろうと言われていました。
そして現存する視覚に頼る望診法のみになったのだろうということです。
このあたりは講座の動画の中でも詳しく解説させていただいてますよね。参考にしてください。
できれば、古代に思いを馳せてください(笑)。
コメントフォーム