望診法講座114 「合掌行気法について」

目安時間5分

ご質問への回答です。

 

まず、合掌行気法のやり方について

 

この練習法については質問されるかたも多いのですが、

昔からある基本練習法で、整体を学んだかたなら、たいていの方がやっておられるのではないかというくらい有名な練習法です。

 

まず、文字通り、合掌します。

 

手は胸の前に、ただし、肘は自分の心臓の高さくらいに。すると腕はほぼ水平になると思います。

あとはその姿勢で手のひら、指先に意識を集中しながら約1時間、合掌を続けるだけです。

 

呼吸は自然に。

その際に、手のひらや指先におこってくる感覚(じんじんする感じとか)を観察、感じ取っていてください。

 

ネット検索すると、この練習方法を神秘化して解説している方もおられますが、上記のやり方で大丈夫です。

 

あくまで基本練習ですので。

 

一生のうちに1回やればよい、といわれていますが、複数回やってもかまいません。

 

解説動画もあらためてアップしようと思います。

 

ただ、基本練習は合掌行気だけではありません。これは内観的な方法で、逆に外観的な方法もあります。

人によって向き不向きがありますので、外観的なやり方も次回、解説させていただきます。

 

追記 治療家の手をつくる練習についての質問

電池装置について

意外にこの質問が多いんですね。

 

作り方ですが、単1用電池ボックスと電線、抵抗として豆電球を使用します。

ネットで購入される場合でも、ホームセンターで店員さんに聞く場合でも「電池ボックス」ときいてみてください。

 

単1、4本用です。単1、1本では電圧が少ないかと思います。

抵抗に使う豆電球ですが私のは4.8V用です。これも小さいとすぐ切れていまいますので、注意してください。

 

で、その電気装置をどのように使うのか?

まず電流を流します(つまり豆電球を点灯させる)。

 

次に電線をプラスからマイナスに沿って手でなぞります。

 

電流は基本的にプラスからマイナス方向へ流れていますから、その流れに沿って、電流の通る感じを感知する練習をします。

 

この時の注意点ですが、手は電線からは少し離します。直接は触れません。

 

何故かと言いますと、直接触れると触覚優位になってしまって、気を感じ取る感覚が養われないからです。

 

あとは電流の流れが感知できるまで繰り返します。

 

基本練習は以上です。

 

追記 電気回路についての質問に回答します

(質問)

電気回路をつかった練習についての質問です。

 

◯「気」の流れと「電流」の流れは似たような感覚ではあるだけで「電流=気」ではない。

◯ 気の流れをつかむための感覚訓練として、電流の流れを手で感じ取る練習。

 

とあるのですが

 

電流をの流れを感じ取る訓練では、どのような意識(イメージ)を持って行うのがいいのでしょうか?

 

(例えば、電流の流れをイメージする。指先に意識を集中する。のような)

 

それとも、「電流」も「気」と同じく

 

◯余計な力、余計な思考、余計な意識の排除

 

という、「無」に近いレベルの状態で行うほうがよいのでしょうか?

 

 

(回答)

 

これは余計な思考の排除で。

 

ただそこにある流れを感知する、という

 

この意識だけは持たないとだめですが。

 

有川先生はこれを「意念の投入」とよく言われました。

 

感知しようという意識は持たないとだめだと。

 

ですが、そこに想像が入り込むと間違いを起こすとも、よく言われていました。

 

それから、ご質問はどんどんしていただいて構いませんよ。

 

なので、気にせずに、どうぞ。

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当ブログの「望診」について

東洋医学というと、陰陽五行論をはじめ、気とか自然とか、観念論ばかりが目立ちます。

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古代の望診法とは

古代に存在した「望診法」はダイレクトに気と経絡を見る技術だったのではないかと考えています。

3000年以上前の診察法の言葉に「望んで知る、これ神」という言葉があります。

この言葉は現代では、見ただけで診断ができるのは神様のようなものだ、という意味に解釈されています。

しかし、この言葉がつくられた(約3000年前)当時の「神」という漢字の意味は現代のような神様仏様のような意味ではなく、

神=自然(の気の流れ)という意味であったのです。

つまり、「望んで知る、これ神」の意味は、まず望診で気の流れを見ましょう、という意味であったのだと思います。

ですから、望診は診察手順の第1にくるのです。

四診合算という言葉があります。

望診、聞診、問診、切診の総合評価で証決定をしましょうという意味にとられています。

ですが、古代の望診のあり方を考えると、四診合算ではなくて、四診はその手順どおりに並んでいるだけです。

最初に望診で気の流れを把握しましょう、次に聞きましょう(聞診)、問いましょう(問診)、切(触診)してみましょう、と続いていくのす。

診察の手順としてまず望診ありきで、ここで患者の体のバランスが自然な状態(元の健康な状態)からどれくらい逸脱していて、どこに異常があり、どこが治療のポイントかを把握してしまいましょう、とうのが望診なのです。

ですから、望診というのは、神業だという意味ではなく、通常の診察手段として、最初に来るべきものなのだと考えております。

潜象界について

潜象界とは、現象界の対義語(造語)ですが、現象界は人がその五感で感じ取れる実体の世界のことです。それに対して、現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできない世界を潜象界と言います。

潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。

その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。

唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。

この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。

その原初感覚を使った望診法が当ブログでいう「古伝の望診」なのです。

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